闘病中には、思索を深めよう回復すれば行動に移せる
2013年6月
「治ったあとの目標を掲げて頑張れ――」大腸がんを経験し、それを大きなきっかけに環境問題のドキュメンタリー映画を撮り続けるフランスの映画監督が、3月末に来日した。ジャン=ポール・ジョーさん(67)。9年前、2カ月の入院中に考えたことは――。ジョー監督は、スポーツ、ドキュメンタリーなどのテレビ番組を制作していた2004年に大腸(結腸)がんにかかっていることを告げられた。「世界が食べられなくなる日」を撮...
スペシャルインタビュー
2013年6月
「治ったあとの目標を掲げて頑張れ――」大腸がんを経験し、それを大きなきっかけに環境問題のドキュメンタリー映画を撮り続けるフランスの映画監督が、3月末に来日した。ジャン=ポール・ジョーさん(67)。9年前、2カ月の入院中に考えたことは――。ジョー監督は、スポーツ、ドキュメンタリーなどのテレビ番組を制作していた2004年に大腸(結腸)がんにかかっていることを告げられた。「世界が食べられなくなる日」を撮...
2013年3月
バイクで5大陸を走破した行動派作家が肺がんを宣告されたとき 団塊世代の作家/映像ディレクターの戸井十月さんは、バイクで世界の5大陸を走破するなど、行動派として知られている。「がんばらない」の鎌田實さんは、同い歳の戸井さんを、いつまでも「不良少年」を貫いている、憧れの存在として見てきた。そんな戸井さんが肺がんを宣告され、鎌田さんは居ても立ってもいられず、対談のゲストに呼んだ。 とい じゅう...
2013年2月
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)をミニ移植で乗り切った、前宮城県知事の闘病の極意 1993年から、3期12年間にわたり宮城県知事を務め、現在は慶応義塾大学総合政策学部教授の浅野史郎さんは、2009年に成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)のミニ移植手術を受け、現在、徐々に仕事に復帰中である。ATLは白血病の中でも難治性が高い病気だといわれているが、浅野さんはミニ移植で何とか乗り切った。その背後には夫...
2013年1月
乳がん、胃がん、食道がんという多重がんを明るく生きる大空流人生哲学 テレビドラマ『愛と死をみつめて』『時間ですよ』、映画『白と黒』『華麗なる一族』、舞台『細雪』『三婆』など、芸能界で幅広く活躍してきた大空眞弓さんは、1998年以降、乳がん、胃がん、食道がんと闘い、明るく生きてきた。その背後には、物事にこだわらない、等身大の生き方を貫く、女優らしからぬ生きざまがあった。高校時代以来の大空ファンという...
2012年12月
日本を代表する映画俳優の菅原文太さんが膀胱がんを発症し膀胱全摘を覚悟した。しかし、人工膀胱の袋を見た文太さんは……。幸運な出会いの末、膀胱温存療法に辿り着く。そんな文太さんの貴重な体験を踏まえ日本のがん医療が抱えている問題点について東大准教授の中川恵一さんと縦横に語り合ってもらった。 すがわら ぶんた1933年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学第2法学部中退。1958年新東宝からデビュー。1...
2012年11月
歌舞伎界の大御所が全国骨髄バンク推進連絡協議会会長に就任した理由 歌舞伎の市川一門の宗家であり、歌舞伎役者の名跡のなかでも最も権威のある名とみなされている市川團十郎さんは、8年前に急性前骨髄球性白血病を発症し、その後、自家末梢血幹細胞移植、ミニ移植といった治療を体験して、現在、第一線で活躍しているが、昨年からは全国骨髄バンク推進連絡協議会会長として、全国を駆け回っている。 「この病気は本...
2012年9月
元・学生活動家の夫を肝臓がんで亡くした歌姫が、「いのち・うた・ふくしま」を語る 福島第一原発事故に遭遇した福島の子どもたちを支援するために、歌手/作曲家の加藤登紀子さんと、鎌田實さんが、共同で出したCD「ふくしま・うた語り」が発売された。加藤さんは元・学生運動指導者で、晩年は千葉県鴨川市で理想の農業に打ち込んでいた夫・藤本敏夫さんを、10年前に肝臓がんで亡くしたが、歌にかける意気込みはますます健在...
2012年7月
「癒やしの達人」と「喜びの伝道師」がいのち・がんについて縦横に語り合う 3月末に、スキー場で腓骨粉砕骨折した鎌田實さん。4月は自宅で療養生活。ゴールデンウイークが明けて5月10日、やっと車椅子生活から解放された。今回は通常の対談とは少し趣きを変えてNHKラジオ「いのちの対話」で名コンビだった元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんとの特別対談をお届けいたします。文化放送内で行われた、息の合...
2012年4月
騒乱の60年代を疾風のように駆け抜けた世界的舞踏家が胃がんになって考えたこと 1970年以前に唐十郎さんたちとともに、「状況劇場」(紅テント)でアングラブームを起こし、その後、舞踏家に転身した麿赤兒さんが、昨秋、自伝エッセイを出版した。14年前に手術して克服した胃がんについても書かれている。学生時代に麿赤兒ファンだった鎌田實さんが、アングラ華やかなりし時代への懐旧の思いを込めて、麿さんの面白き人生...
2012年3月
大震災・原発事故と未曾有の国難状況から日本再生を願って立ち上がった元経産省キャリア 経済産業省の現役幹部が、霞ヶ関の崩壊を実名で証言した衝撃本『日本中枢の崩壊』――。著者の古賀茂明さんはその後退官し、テレビなどマスコミの寵児となる一方、大阪府市統合本部入りするなど、東奔西走の日々を送っているが、5年ほど前に大腸がんの手術を受けた。鎌田實さんが、大腸がんのこと、原発事故、発送電分離問題などについて、...