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ドイツがん患者REPORT 45 「イギリスの保健サービスとドイツの保険」

2018年7月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ある引退したイギリスの医師が、急病で国営病院に行ったときに体験した話を、ドイツのニュースで話題にしていました。イギリスのNHS(National Health Service:国民保健サービス)の国営病院は、イギリス国民と国民に準ずる人や申請した人なら誰でも、無料で医療サービスを受けることができます...

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腫瘍内科医のひとりごと 90 「がん専門医に望むもの」

2018年6月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(45歳、男性、会社員)は、G病院外科で大腸がんの手術後、両側肺に転移があり、抗がん薬を併用したいくつかの治療法を2年間受けてきました。手術のときから経験豊富なT外科医(60歳、専門医の資...

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がん哲学「樋野に訊け」 23 今月の言葉「自分が犠牲になっても心豊かになるために」

2018年6月

郷里の老父が肺がんを患ったM・Wさん 63歳男性/東京都 Q 高校卒業後、熊本から上京して45年の歳月が経過しました。3年前には、長年勤めた会社を定年退職し、今は妻と2人悠々自適の日々を送っています。経済的にそんなに余裕があるわけではないけれど、2人の娘も時折りは、可愛い孫を連れて遊びに来てくれるし、現在の暮らしに、これという不満はありません。ただ、1つ気になるのが郷里にいる老父のことです。これま...

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ドイツがん患者REPORT 44 がん患者を支援するCD「Recover your smile」

2018年6月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 半年近くかかった自主製作のCDがやっと出来上がり、僕の手元に何枚かが届きました。テストを兼ねての製作なのであまり多くは作っていませんが、病気になってこの9年余り、いろいろと助けてくれた友人と家族にまず送ることにしました。このCDは、「Nana-Recover your smile」(R.Y.S)とい...

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腫瘍内科医のひとりごと 89 「緩められた受動喫煙対策」

2018年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 日本国内で、たばこを吸っていない人が、たばこが原因で年間1.5万人が亡くなっています。これが受動喫煙による死亡者数なのです。分煙しても、たばこの臭いを嗅いだだけで健康被害を受けるのです。喫煙者が...

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がん哲学「樋野に訊け」 22 今月の言葉「悲しみすぎると心が死んでしまう」

2018年5月

最愛の妻を失くして、すべてのことに関心を失ったT・Sさん 63歳男性/神奈川県横浜市 Q 最愛の妻が今年1月、乳がんで亡くなりました。初めてがんが見つかったのは、3年前の秋のことでした。幸い、少しは経済的な余裕もあったので、それからは会社を辞め、時間の融通のきくアルバイトをするようにして、妻の看病にできるだけ時間を割くようにしていました。一昨年には、妻のがんは全身に転移し、歩くこともままならなくな...

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ドイツがん患者REPORT 43 「つらかった再発の告知」

2018年5月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ドイツでは、患者本人に病気を告知します。それががんであっても昔から隠さないで直接伝えます。今では日本でもそうなったようですが、僕が日本に住んでいた30年前は、主流ではなかった。がんという病気が不治の病ではなくなってきたことと関係があるのか、患者に告知するのが普通になったと聞いています。10年前に高熱...

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腫瘍内科医のひとりごと 88 人生の最終段階への「事前指示書」

2018年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(68歳、男性、元公務員)は、妻Kさん(66歳)と2人暮らしでした。Kさんは4年前、肺がんで手術、化学療法、放射線治療を受けました。さらにその2年後には脳梗塞を患い、左半身麻痺となりました...

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がん哲学「樋野に訊け」 21 今月の言葉「人生とは与えられたプレゼントである」

2018年4月

限られた余生、1日1日を大切に生きたいY・Tさん 71歳男性/無職/東京都 Q 昨年秋に古希を迎え、体力の低下が気になったこともあり、数年ぶりに市の健康診断を受診しました。すると肺のX線検査で異常が見つかり、さらに専門の病院の検査で進行肺がんとの診断が下されました。担当の医師の話では、現段階の症状はステージⅡBとのこと。すでにリンパ節にがんが浸潤していることを考えると、脳や骨に微細な転移があっても...

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ドイツがん患者REPORT 42 「僕にとっての健康寿命」

2018年4月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 全ての店が閉まってしまう日曜日以外、僕は歩いて10分ほどのスーパーに買い物に行きます。行く時間は決まって12時半から1時半頃。この時間帯は仕事をしていない人々が買い物に来るので、多くの高齢者を見かけます。 いつも買い物に行く近所のスーパー 杖ではなく歩行補助具がトレンド 半強制的に隠居となって9...

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