2006年8月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 2006年のASCOの発表で最大のトピックスといえば、乳がんの「個別」治療という方向性が明確になったこと。 HER2タンパク強陽性とホルモン受容体陽性という2つのタイプの乳がんに対して、それぞれ生存期間延長を示す画期的な臨床試験データも示された。浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんにその報告を聞く。 同じ乳がんでもまるで別の病気 「乳がんに関する...
2006年3月
サポート医師・渡辺亨 医療法人圭友会 浜松オンコロジーセンター長 わたなべ とおる 1955年生まれ。 80年、北海道大学医学部卒業。 同大学第1内科、国立がん研究センター中央病院腫瘍内科、米国テネシー州、ヴァンダービルト大学内科フェローなどを経て、90年、国立がん研究センター中央病院内科医長。 2003年、山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長、国際医療福祉大学教授。 現在、医療法人圭...
2006年2月
聖路加国際病院 ブレストセンター長の 中村清吾さん 乳がんの検査、治療は日進月歩の勢いで進んでいます。そのベースになる考え方自体も大きく変わってきています。 その最大のポイントは、乳がんは局所の病気ではなく、全身的な疾患である、という点です。 その視点に立って、患者としてこれだけは知っておきたい点を、聖路加国際病院ブレストセンター長の中村清吾さんに解説していただきます。 大きく変わって...
2006年2月
東京大学付属病院 乳腺内分泌外科講師の 齊藤光江さん 乳がんは20代、30代でがんになる人はけっこういる。 しかし、若くしてなると、仕事や恋愛、結婚などに不利になることから、会社にも友達にも打ち明けられず、孤立し、それが重圧となり、心理的に押し潰される。 それを打開するグループケアが試みられている。 どこで、誰の手で、どういうことが行われているのだろうか。 孤立している患者 乳がん...
2006年2月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 乳がんの骨転移の治療薬として、ビスフォスフォネート製剤のアレディア(一般名パミドロン酸二ナトリウム)が定番化している。 臨床試験で好成績が示され、またすでに欧米では標準となっている治療法が普及したことで、骨転移の症状に苦しむ日本の患者は大きな福音を得た。 腫瘍内科の第一人者である浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんは、「ビスフォスフォネートの登...
2005年8月
サポート医師・渡辺亨 医療法人圭友会 浜松オンコロジーセンター長 わたなべ とおる 1955年生まれ。 80年、北海道大学医学部卒業。 同大学第1内科、国立がん研究センター中央病院腫瘍内科、米国テネシー州、ヴァンダービルト大学内科フェローなどを経て、90年、国立がん研究センター中央病院内科医長。 2003年、山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長、国際医療福祉大学教授。 現在、医療法人圭...
2005年6月
ナグモクリニック総院長の 南雲吉則さん なぐも よしのり 乳がんの手術、乳房再建術、豊胸術など、女性のバスト医療をオールラウンドに手がける「ナグモクリニック」総院長。 専門は乳腺外科・乳房形成術。キャンサーネット・ジャパン顧問理事。 昭和56年東京慈恵会医科大学卒。 癌研究会付属病院、慈恵医大等の乳腺外来を歴任。 慈恵医大外科講師、韓国および中国の大学客員教授としても活躍。『乳がん110番』(...
2005年5月
乳がん術後補助療法の画期的な成果に、万雷の拍手! 世界最大のがん治療学会、ASCO(米国臨床腫瘍学会)が米国のオーランドで開催された。なんといっても今年の話題の中心は分子標的薬に関する報告。なかでも乳がん治療ではビッグな報告があった。転移性乳がんの補助療法でハーセプチンがこれまでの常識を打ち破る大きな成果が得られたという朗報だ。発表会場は万雷の拍手に包まれた…… 注目を浴びた分子標的薬 米国オ...
2005年4月
温存療法のすばらしさをもっと伝えて 福島県立医科大学付属病院 「ママはね、怪獣にやられちゃったんだよ。ちょっと前に乳がんで亡くなった主人の身内の家を訪ねると、3歳になったばかりの男の子がそういうんです。その言葉を聞いて、もっと早く手術を受けてたら、がんとわかったとき温存療法を知ってたら、手遅れになる前に手術に踏み切れたかもしれないのに、そんなやりきれない思いがこみ上げてきたんです。情報ってほん...
2005年4月
世界的に大きな注目を浴びる ザンクト・ガレン乳がん国際会議 2005年1月26日~29日の4日間、第9回乳がん初期治療に関する国際会議が、スイスの古都、ザンクト・ガレンで開催されました。 前回、2003年の会議では、ほとんど変更がなかった、リスクカテゴリー、および選択すべき治療方法の指針について、今回は、かなり大きく改訂されました。 この記事は、腫瘍内科医の第一人者である渡辺亨さんに速報として解...