各種がん

新しい分子標的薬はより標的を絞り、より副作用を抑える

2014年6月

「日本の医療界全体で取り組んでいます」と笠原寿郎さんイレッサやタルセバの登場で治療が大きく進んだ非小細胞肺がんだが、まだまだ新薬開発の動きは止まらない。第2世代、第3世代と呼ばれる分子標的薬の臨床試験が続々と行われている。新薬開発の現状とその特徴をレポートする。受容体からの刺激伝達を防ぐ肺のがん細胞を模式図にすると、図1のようになる。表面の細胞膜から、様々な受容体が突き出ている。そして、受容体が受...

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膀胱を残す治療という選択肢を より多くの人が選べるよう実績を積んでいます

2014年6月

こばやし しゅういちろう 2001年福島県立医科大学卒業後、東京医科歯科大学医学部附属病院で研修医を務め、公立昭和病院、東京医科歯科大学医学部附属病院等の各泌尿器科を経て12年より現職。13年東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修了。日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療認定医現在、2期以降の膀胱がんでは、膀胱全摘による治療が第1選択となっている。だが、膀胱を全摘すると、自力での排尿が難しくな...

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脳転移に威力を発揮するサイバーナイフ 技術革新により原発肺がんも保険で治療できる

2014年6月

「サイバーナイフのメリット・デメリットをよく知って治療を選んでほしい」と話す佐藤健吾さん脳に転移しやすいがんの1つが肺がん。脳転移の治療の中心は放射線治療となるが、通常の放射線治療よりも精度が高く、効果が大きいと注目されているのがサイバーナイフだ。技術の進歩が著しく、転移だけでなく肺原発巣へのサイバーナイフ治療も可能になっている。肺がんは脳転移しやすいがんがんの転移は血液やリンパ液の流れに乗って起...

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諦めない進行食道がんの治療 Ⅲ、Ⅳ期食道がん5年生存率 好成績の治療戦略とは

2014年5月

「Ⅲ、Ⅳ期の食道がんでも諦める必要はありません」と話す出江洋介さん今から20年ほど前なら、諦めることが多かったⅢ、Ⅳ期の食道がん。だが、抗がん薬、放射線治療の進歩により、今は決して諦める必要はなくなった。その中でも、Ⅲ、Ⅳ期の5年生存率が全国平均よりも大きく上回る治療成績を出しているのが東京都立駒込病院だ。そこではどのような治療が行われているのだろうか。早期からリンパ節転移を起こしやすい食道がん ...

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骨転移のある患者さんが リハビリで自分らしい生活を取り戻せるように

2014年5月

おおもり まいこ 1999年慶應義塾大学医学部卒業後、同リハ医学教室に入局。2001年より慶應義塾大学月ヶ瀬リハビリテーションセンター、慶應義塾大学病院リハビリテーション科などに勤務し、現在に至る。日本リハビリテーション医学会認定臨床医、専門医、指導責任者がん治療中・後のQOL(生活の質)向上の鍵を握るのが、リハビリテーションだ。だが、骨転移のある患者さんを対象としたリハビリには、基準と呼べるもの...

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血液がんの基本を知ろう 治療成績は上がっている

2014年5月

「分子標的薬などの進歩でこれまでのイメージは変わってきています」と話す鈴木さん種類も治療法も多岐にわたる血液のがん。まずは「血液がんとは何か」を特徴や症状、検査や治療の流れといった基本から抑えていきます。Q1 血液がんの特徴は?血液がんには多くの種類があります。性質も様々ですが、一番特徴的な白血病で見ると、皮膚や臓器にできるがん(固形がん)とは違った増殖の仕方をします。固形がんは組織に癒着して腫瘍...

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「造血器腫瘍診療ガイドライン2013年版」患者さんの治療への理解のために

2014年5月

「ガイドラインは医療の根幹にかかわる奥深いものです」と話す大西一功さん2013年10月、血液がん(造血器腫瘍)の領域で初めて「診療ガイドライン」が編纂された。白血病、リンパ腫、骨髄腫の3本の柱で構成され、最前線で治療に当たる医療者たちの治療選択に大きく貢献している。編纂の指揮を取った医師にその意義と内容を聞いた。作成に至る経緯 『造血器腫瘍診療ガイドライン』 「これまでは、簡単なものはあったのです...

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在宅・緩和チームとの連携で〝チーム血液〟の充実化図る

2014年5月

「血液がんの患者さんは、最初の段階から丁寧に支えていく必要があります」と語る近藤咲子さん自覚症状がそれほどないにもかかわらず、告知時に深刻な状態が伝えられ、すぐに治療が開始されるケースの多い血液がん。患者さんの十分な心の準備ができる前のことでもあり、早期の段階から丁寧にケアをしていく必要がある。また、血液がんでは治療による苦痛の緩和がより必要とされる。血液がんにおける緩和ケアと在宅医療の現況を紹介...

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「食べる幅を広げる」工夫が、生きる意欲を養っていく

2014年5月

「口から食べることはとても重要。それを医療者、家族みんなで支えましょう」と話す小松美佐子さん骨髄移植後の血液がんの患者さんは、GVHD(移植片対宿主病)の併発等により、口腔粘膜の炎症に悩まされることが多い。しかし〝食べることが苦痛〟という状態から〝食べる喜び〟を取り戻すことは、心身の回復にもつながっている。厳しい条件の中でも、どんな工夫をすれば〝食べる〟ことができるのか、専門家に聞いた。生物禁食で...

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慢性骨髄性白血病 治療薬を飲み続けなくてもよい未来

2014年5月

「薬を止めても大丈夫という時代が目標です」と話す高橋直人さん慢性骨髄性白血病は、やがて急性白血病に転化してしまう不治の病であった。それを防ぐには骨髄移植しかなかったところに登場したのがグリベックだ。しかし一生飲み続けなければならないというマイナスポイントがあった。最近、医療界のホットな話題となっているのが、「薬をやめても寛解が続く」という臨床試験の知見だ。日本でも様々な試験がスタートしている。かつ...

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