各種がん

ステージⅣでもあきらめない 切除不能進行胃がんに対する新しい手術法 化学療法の進化で可能となったコンバージョン手術

2014年8月

「ステージⅣでも切除手術を目指せる時代になりました」と話す福地 稔さん胃がんのステージⅣと診断されると、20年前はかなり厳しい状況だった。しかし今、進化した化学療法と外科手術を組み合わせたコンバージョン手術(conversion surgery)が注目されており、予後を改善する報告が相次いでいる。コンバージョン手術の内容と現状を専門家に聞いた。 化学療法と手術のコラボで根治を目指す 図1 がん切除...

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化学療法の3次治療までの想定で生存期間が延長 切除不能進行・再発胃がんの化学療法最前線 広がる選択肢─分子標的薬の適応症例も

2014年8月

「日本を始め、世界で新薬開発に取り組んでいます」と話す山田康秀さんかつて、胃がんは抗がん薬が効きにくいがんの1つと言われた。しかし、1980年代から新しい抗がん薬が使用されるようになったり、近年では分子標的薬も適応となり、生存期間も延びている。切除不能進行・再発胃がんにおける化学療法の最新事情をまとめた。 進歩する胃がん化学療法 胃がんの治療は基本的には外科手術による切除が選択されるが、進行してい...

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GIST診療ガイドライン第3版を刊行 進化する診断と治療を医療現場に

2014年8月

「専門施設での受診を勧めます」と話す西田俊朗さん年間、10万人に2人ほどにしか発症しないGIST(消化管間質腫瘍)。胃がんとは発生過程が全く異なるが、GISTも胃にできるがんだ。20年ほど前にその概念ができたばかりだが、医師らは研究会を結成するなど治療成績向上に尽力している。2014年4月には、第3版の治療ガイドラインが刊行された。初版刊行は2008年日本で初めてGISTの診療ガイドラインができた...

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胃・食道がんにおける 分子標的薬の臨床試験結果

2014年8月

50回目の開催を迎え、今年も世界各国から多くの臨床医が参加した今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)が、5月30日~6月3日の日程で、シカゴにおいて開催された。今号の特集にちなんで、消化器領域の中から胃・食道がんに関する臨床試験の話題を拾った。胃がん 切除不能進行再発胃がんの3次治療で 経口分子標的薬による治療効果認める 切除不能進行再発胃がんでは...

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30年後に胃がんは希少疾患になる 保険適用拡大後のピロリ除菌療法の展開

2014年8月

「検診から除菌まで制度が整いつつあります」と話す上村直実さんヘリコバクター・ピロリ菌の感染が確認されれば、胃炎の段階でも除菌療法に保険が適用されるようになったのは2013年2月。世界に先駆けて日本で制度化された。それから1年半、ピロリ除菌療法はどのような展開をしているのか。 ピロリ除菌で胃がんリスクは低下 図1 10年間で胃がんが発症したのはピロリ菌感染者のみ ヘリコバクター・ピロリ菌という名称は...

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治療中の筋肉量減少は、合併症リスクや生存率に影響! 「サルコペニア」が教える 食道がんの新しい治療戦略

2014年8月

「好きなものを食べて、体を動かすことが大切」と話す林 勉さん食道がんの術前化学療法を行うと、のどが狭窄したり、抗がん薬による悪心・嘔吐などの副作用で食事量が減って栄養不足になり体重が減少することが多い。中でも進行食道がんの治療中に、筋肉量が減少する「サルコペニア」の状態になる場合は、手術後の合併症リスクを起こしやすく、生存期間も短くなる傾向のあることが明らかになってきた。加齢でも起こるサルコペニア...

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食べることがつらくならないように 食道がん治療中の食事

2014年8月

「患者さんが、食べることがつらくならないようにすることが大切です」と話す能勢彰子さん食べ物を飲み込むときに欠かせない食道にがんが発生した場合、本人はもちろん、家族もどのような食事がいいのか迷うことは多い。どんなものだったら食べやすいのか、食べ方のポイントは――専門家に話を聞いた。嚥下障害、通過障害、体重減少が起こりやすい 食道は喉(咽頭)と胃をつなぐ直径2.5㎝、長さ25㎝ほどの管状の臓器で、飲み...

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稀な病気だから、多施設で手をつないだ研究と治療が必要です

2014年7月

うえだ たかふみ 1982年北海道大学医学部卒業後、大阪大学医学部整形外科学教室入局。89年同大学院医学系研究科博士課程修了。大阪府立成人病センター、星ヶ丘厚生年金病院等を経て、2006年より現職。大阪大学医学部臨床教授併任。骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)代表理事、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本整形外科学会整形外科専門医等患者さんの数が国内で年間わずか数千人という骨軟部肉腫は、その希少さ...

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罹患・死亡者数は増加傾向 しかし早期対応で治りやすい

2014年7月

多くのがんで罹患・死亡数が減少傾向にある中で、大腸がんの死亡者数は増加傾向にあり、罹患率では近年中に肺がんや胃がんを抜いて最も高いがんになるとの予測もある。しかし、早期に発見すれば治癒しやすいがんということも知られている。大腸がんに関する最近の状況をQ&A形式で探ってみた。 *参照=国立がん研究センターHP、日本対がん協会HP、厚生労働省HPなど Q1 大腸がんが増えていると聞きました。 図1 臓...

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ポリープは病理検査で判断 がんになる危険性があっても早期治療が有効

2014年7月

「定期的な検診が何より」と話す吉田和彦さん大腸の臓器的な特徴に、ポリープががんになる可能性があることが挙げられる。胃などではほとんどないことだ。そして、すべての大腸ポリープに、がんになる危険性があるわけではなく、がんとは無縁のポリープもある。ポリープの良性・悪性の区別から治療までをレポートする。ポリープとは一般的に 命に差し支えないものをさす「ポリープは自覚症状がないときに見つかることが多いのです...

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