各種がん

肝臓がん

新しい治療法、治療薬が登場し、肝細胞がんの治療選択肢が広がる これだけは知っておきたい肝臓がんの診断と治療

2008年11月

近畿大学医学部 消化器内科主任教授の 工藤正俊さん “沈黙の臓器”とも呼ばれる肝臓。そのため、がんに罹っていても、自覚症状が出ず、分かった時にはもう手遅れということが多い。 しかし肝臓がんは、他の多くのがんと違い、発生原因が分かっているため、検査の対象者が絞れ、早期発見・早期治療が可能ながんでもある。 さらに最近では、ついに肝臓がんをターゲットにした分子標的薬まで登場しすでに海外では使用され...

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低侵襲、負担の少ないラジオ波焼灼療法。さらに効果を高めるために併用も 次々に進化する肝臓がんの内科的療法

2008年11月

近畿大学医学部 消化器内科主任教授の 工藤正俊さん 肝臓がんは、肝臓の性質から切除手術ができないケースが多く、そのため各種の内科的療法が開発されてきた。 かつての主流であったエタノール注入などと同じ肝臓がんの内科的療法の1つである「ラジオ波焼灼療法」は、がんの位置を画像で確認しながらがん細胞に電極を挿入し、ラジオ波で生じる高熱で焼き切る治療法だ。 現在、既存の局所療法をしのぐ治療効果が認めら...

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治療成績の差が大きい肝移植は病院選びが要 適応や切り方が明確になった肝臓がんの外科療法

2008年11月

順天堂大学医学部付属 順天堂医院 肝・胆・膵外科主任教授の 川崎誠治さん 手術(外科療法)、局所療法、動脈塞栓療法など、さまざまな治療法がある肝臓がん。中でも、症例の蓄積によって切除方法や適応がより明確になった手術と、保険も適用になった肝移植という、2つの外科療法の現在について、順天堂医院肝・胆・膵外科主任教授の川崎誠治さんにうかがった。川崎さんは02年、河野太郎衆議院議員が肝硬変だった父親...

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肝臓がん、これだけは知っておきたい基礎知識 手術だけでなく化学療法の進歩にも期待

2008年5月

千葉大学大学院 臓器制御外科学教授の 宮崎勝さん 肝胆膵がんはひとまとめにして語られることの多いがんだが、ほんとうに似かよったがんなのだろうか。 肝臓、胆道、膵臓の位置と働き、そして、肝臓がんについて基本となる特徴および治療について千葉大学大学院臓器制御外科学教授の宮崎勝さんに伺った。 肝胆膵がんはまったく性質の異なる3つのがん [肝臓・胆道・膵臓の形と位置] 肝臓がん、胆道がん、膵...

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『肝癌診療ガイドライン』をわかりやすく解説する 肝臓がん治療で世界のトップに立つ日本~さらに高い治療成績が期待されている

2008年5月

東大医学部付属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科講師の 今村宏さん 日本は、肝臓がんの診断・治療では、世界でもトップレベルにあり、2005年には『肝癌診療ガイドライン』も作成されました。 ガイドラインはエビデンス(根拠)を元に現状での標準的な診断や治療法を示したもの。これを患者さんの側からどう解釈すればいいのか、肝臓がん治療と研究の最前線で活躍し、ガイドラインの研究協力者でもある東京大学医学部肝...

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肝臓がん治療のベストチョイス 早期がんのベスト治療は手術か、ラジオ波焼灼療法か!?

2008年5月

日本大学医学部 消化器外科教授の 高山忠利さん 肝臓がんに対する治療法は実にさまざまある。このように、選択肢がたくさんあることは、患者さんにとってはうれしいが、反面、悩むところでもある。そのなかで、どの治療法がベストなのかを探ってみた。 再発、転移しやすいがん [切除した肝がん] 肝臓がんの治療法は多様だ。 比較的、症状が軽い場合を見ても、手術、エタノール注入療法、さらに最近では...

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患者に朗報!肝がんに効く薬が初めて出現 穏和な副作用で生存期間を延ばす新しい分子標的薬

2008年5月

杏林大学医学部 内科学腫瘍科教授の 古瀬純司さん これまで肝がんに効く抗がん剤はないとされてきた。とりわけ肝細胞がんに対する全身化学療法の効果は低く、いまだ標準的な治療法も確立していないのが現状であった。しかし、その壁を突き破るものとして今期待が高まっているのが、新しい分子標的薬、なかんずく「ネクサバール(一般名ソラフェニブ)」だ。 がんと肝障害で異なる治療法 肝がんでどんな治療法を選ん...

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早期回復などのメリットがあるが、高い技術と高度な設備が不可欠 大きく切らないですむ腹腔鏡補助下肝切除術

2007年4月

九州大学病院消化器 総合外科講師の 武冨紹信さん 内視鏡による外科手術は近年とくに発達が著しい。そのポイントとなるのは人体を切開する度合いの低さと根治性へのあくなき追求だ。 九州大学病院消化器・総合外科が先進医療として行っている腹腔鏡補助下肝切除術は、従来の開腹手術と比較して術後の回復の早さ、コストメリットなど患者さんにとってさまざまな利点がある。 その利点を背後で支えるのは、経験に裏...

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肝臓がんへの新しい希望、5-FUとインターフェロン併用療法 奏効率50%。しかし、決して楽な治療ではない

2006年1月

大阪大学付属病院教授の 門田守人さん 肝臓がんに対する治療法は、他のがんよりも選択肢がたくさんある。しかし、次々に顔をもたげてくる肝臓がんは、それでもそのうちに打つ手が尽きてしまう。そんな希望がなくなった患者に新しい灯がともされた。5-FUとインターフェロンの併用療法だ。ところがこれは、ある大学教授の思いつきで生まれたものだった。 「試しにやって効果があった」治療法!? [肝臓がんに対する各種...

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進行別 がん標準治療 手術、経皮的局所療法、肝動脈塞栓が治療の3本柱

2005年6月

日本大学医学部消化器外科教授の 高山忠利さん 多くのがんは原因不明ですが、肝臓がん(肝細胞がん)は、その原因がほぼわかっているのが大きな特徴です。日本では、年間約3万人が新たに肝臓がんという診断を受けており、がん死の3位を占めています。そのほとんどは、感染症が原因で起きています。 しかし、杞憂することはありません。日本の肝臓がん治療は、世界でトップです。5年生存率も手術死が少ないこともトップです...

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