検査・治療法

「挙上」「圧迫」「肥満防止」がリンパ浮腫治療の3本柱

2017年12月

「どれほど重症化していても、リンパ浮腫は適切なケアと治療で必ず改善できます」と語る廣田さん がんの手術でリンパ節を切除することは多いが、その副作用であるリンパ浮腫はあまり注目されてこなかった。命に別状はないからと放置され、どれほど多くの人がむくみに悩み苦しんできたことか。放っておくとむくみ続けるが、正しい知識を持って、段階に応じたケアをすれば、確実に改善する。まずは知ることから始めよう。 脇道では...

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がんによる急変には、患者は何を心得ておくべきなのか オンコロジック・エマージェンシー対策

2017年12月

「Shared decision makingという考え方が大切」と語る清水さん がんの急変(オンコロジック・エマージェンシー)は、転移、浸潤、治療による合併症など多種多様である。ときには急激に生命を脅かす症状をもたらす場合もある。そのようながんによる急変には、どのように対応したらいいのか、専門医に伺った。 様々な要因で起こるオンコロジック・エマージェンシー 根治(こんち)が望めない進行再発がんに...

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オピオイドを鎮痛以外の目的で使ってしまう「ケミカルコーピング」

2017年11月

「ケミカルコーピングは依存に繋がるからダメ!と頭ごなしに否定するのでなく、そこに至る患者さんの孤独や不安、コーピング能力が低い要因に視点を向けることが大切だと思います」と話す谷口彩乃さん 「ケミカルコーピング」という言葉をご存じだろうか。この場合ケミカルは「薬物」、「コーピング」は「対処法」を指し、詰まるところ「薬物による対処法」という意味になる。がん疼痛の緩和を目的に処方されるオピオイド鎮痛薬(...

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患者と家族が抱える〝困っていること〟に寄り添う

2017年11月

「目の前の信頼する医療者に〝いま困っていること〟を話してみるのが、緩和ケアへの確かな一歩です」と語る竹井清純さん 日本人の気質ゆえか、痛みを口に出さず耐え続けるがん患者が多い。痛みを我慢し過ぎると、痛みを司る神経が敏感になり、同程度の痛みをさらに強いものに感じてしまうようになる。医療の進歩で、現在は痛みのコントロールが可能になった。つらいときは「つらい」、痛いときは「痛い」と、勇気を出して医療者に...

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在宅で緩和ケアを受けるという選択

2017年11月

「病院でがん患者さんを診ていたときは、退院した患者さんたちが、家に帰ってからちゃんと過ごせるのかが毎回心配でした。そこをサポートしたいと思い、在宅医療に進みました」と語る木俣さん がん治療中に痛みや苦しみを感じたら、病院の地域医療連携室を訪ねて相談してみてはどうだろう。緩和ケアは病院でしか受けられないわけではない。自宅近くの診療所もある。在宅医療のクリニックもある。在宅で緩和ケアを受けるという選択...

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積極的な薬物治療をいつ中止するか

2017年11月

「腫瘍内科医として日々治療に当たる中で、早期緩和ケア導入の大切さを訴え、がん治療中の患者さんがうまく生きていくためには医療者がどう関わるべきかを説き続けています」と語る市川靖子さん 近年、抗がん治療は急速に進歩。がん薬物療法の効果も目を見張るほど発展し,選択肢も着実に増加している。それに伴い課題も増えてきており、「いつまで、どこまでがん薬物療法を行うか」もその1つとなっている。診断早期からの緩和ケ...

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新規承認薬により、治療の選択肢が大幅に広がった 新ガイドラインによる進行・再発胃がんの化学療法

2017年10月

「ガイドラインは治療選択の目安となるので、患者さんも知っておくとよいでしょう」と語る山口研成さん 『胃癌治療ガイドライン』が改訂され、年内(2017年秋)には第5版が発行される予定だ。新ガイドラインでは、新たに承認された薬剤や最新のエビデンス(科学的根拠)に基づき、切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法の薬剤やレジメンが増え、患者さんにも朗報となりそうだ。 「推奨度1」のレジメンのみ、アルゴリズ...

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食道がんは経鼻内視鏡で頭頸部の検査を! 隣接する胃や頭頸部などに重複することが多い

2017年10月

「経鼻内視鏡の検査により少しでも多くの人が食道がんと他臓器重複がんを早期発見・早期治療により克服できることが大切です」と語る川田研郎さん 食道がんは,胃がんや大腸がんなどと比べ難治がんの1つとしてあげられる。また、胃や頭頸部などの他臓器にも重複することが多いがんでもある。そこで、重複することに注目して経鼻内視鏡で治療成果をあげてきた専門医に伺った。 周辺の他臓器にもがんが発症しやすい特徴 食道がん...

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治療成績を向上させるための様々な工夫 食道がん化学放射線療法後のサルベージ食道切除術

2017年10月

「完全切除ができた場合には、長期生存が多く認められることから、今後、手術による合併症を克服していくことには大きな意味があると考えています」と述べる大幸宏幸さん 食道がんの化学放射線療法を受けたものの、がんが残ってしまった場合(遺残)や、いったん消失した後に再発した場合には、サルベージ(救済)食道切除術が行われることがある。この手術は合併症が起こりやすく、死亡率も高いことが知られている。治療成績を少...

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プレアルブミン値が合併症発生の有力な予測因子に 胃切除手術前の栄養状態が術後合併症の発生に影響

2017年10月

「手術後に合併症が起きると、生命予後が悪化することがわかっています。つまり手術が5年後、10年後の患者さんの人生に影響を与えてしまうことがあるのです。だからこそ、できるだけ術後合併症を減らすことが大切なのです」と語る井田智さん 胃切除術後に起こる術後合併症は、手術直前の栄養状態が悪いほど起こりやすいことが明らかになった。栄養状態の指標となるのはプレアルブミン値。血液を調べるだけの簡便な検査で、術後...

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