検査・治療法

化学療法中のストーマ対策は ストーマ周囲のスキンケアから

2016年5月

「適切なストーマケアで化学療法を達成していただきたい」と話す工藤礼子さん 大腸がん治療では、術前、あるいは術後に抗がん薬や分子標的薬による化学療法を実施することが一般的な治療法として普及してきている。ただし、化学療法を行うと、皮膚障害、下痢、末梢神経障害など多様な副作用が現れることも少なくなく、ストーマ保有者には大きな問題となる。一方、抗がん薬治療を受けた患者の排泄物による曝露対策も、患者とその家...

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局所再発を抑える 下部直腸がんの術前化学放射線療法

2016年5月

「術前化学放射線療法で局所再発を減らすことができます」と語る川合一茂さん 局所進行した下部直腸がんでは、手術時に直腸の左右にある側方リンパ節を切除する側方郭清が標準治療となっている。ただ、直腸周辺には、排尿や性機能などに関わる大事な神経が走っているため、側方郭清を行う際に傷つけてしまう可能性がゼロではない。そうした中、注目されているのが側方郭清を省略して術前に化学放射線療法を行う治療法だ。 進行し...

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自由な雰囲気のカンファレンスで討議 多くの専門家で1人の患者を診る

2016年4月

患者さんをエンカレッジ いろいろな立場から支える鶴丸昌彦さん 順天堂大学医学部附属順天堂医院がん治療センター長/特任教授 いろいろな職種・専門医が集まって対応する必要が 病院にはいろんな職種があります。しかし、それぞれが全ての能力を持っているかというとそうではなく、専門家の集団です。がん患者さんはすでに命を意識していますので、精神的、身体的、治療、治療後のこと、社会的なこといろいろな問題が起きて...

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統合医療の膨大な情報を見極め 自分の価値観で行うかを判断

2016年4月

「統合医療と付き合うには、情報をうまく使いこなす能力が必要です」と語る大野 智さん 統合医療に関心を持つがんの患者さんは多い。まず大切なのは、膨大な情報の中から信頼できるものをふるい分けることだ。次に、その情報が自分に当てはまるかどうかを考え、最終的に自分の価値観に基づいて、行うかどうかを判断する。統合医療とうまくつき合うには、情報をうまく使いこなす能力が必要となる。 近代西洋医学に補完医療や伝統...

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相互作用を見極めるためサプリメントは1種類を慎重に

2016年4月

正確な情報を得て「安全にサプリメントを活用していただきたい」と話す伊藤壽記さん 統合医療の中でも、がん患者に一番多く用いられているのが、健康食品・サプリメントだという。抗がん薬と同じように体内で代謝されるため、がん治療中のサプリメントの併用には注意点も多い中、期待できる効果が臨床試験によって明らかになっているものもある。最新の知見を専門家に聞いた。 サプリメントの前に ライフスタイルの改善を がん...

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香りで不快な症状を緩和し、心身を癒すアロマトリートメント

2016年4月

「がん患者さんのアロマテラピーは、とくに心理面の症状改善に有効です」と話す長谷川記子さん 植物の芳香成分を利用して、不快な症状を軽減するアロマテラピー。現在、アロマテラピー介入後のがん患者の症状を評価した臨床研究に基づき、様々なエビデンス(科学的根拠)が集積されつつある。がん患者にはどのような効果があるのだろう。また、精油(エッセンシャルオイル)はどう選び、どのようにトリートメント(マッサージ)を...

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進行・再発がんでケトン食療法が有効か!? 肺がんⅣ(IV)期の介入研究で期待以上の治療成績が得られた

2016年4月

「ケトン食が新たながん治療の選択肢となる可能性も出てきました」と語る萩原圭祐さん がんになると、それまでの食事を見直す人は多い。ただ、何を食べれば、再発を防げるか、また進行・再発がんに対してどういった食事がいいのか、現時点では確固たるエビデンス(科学的根拠)は存在しないのが現状のようだ。そうした中、新たな可能性として注目されているのがケトン食。進行・再発がんに著しく有効だったという研究結果が明らか...

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西洋医学でコントロールしきれない つらい症状を緩和する鍼灸治療

2016年4月

「鍼灸はがん患者さんのつらい症状を緩和する補助的な方法の1つです」と話す里見さん(左)、佐々木さん 鍼灸は、専用の鍼や灸を使って、体表にあるツボを刺激する治療法。がん治療中の術後の痛みや、終末期の倦怠感など、西洋医学だけでは取り除くことができない症状を緩和する効果があると言われている。国立がん研究センター中央病院の緩和医療科には鍼灸専用の治療室があり、艾(もぐさ)の心地よい香りの中、「刺さない鍼」...

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副作用はこうして乗り切ろう!「むくみ」

2016年4月

やまだ みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長。2006年日本看護協会がん化学療法看護認定看護師認定。11年聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程修了(看護学修士)。同年、がん看護専門看護師認定。13年より現職。日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本看護研究学会所属 がん治療についてまわる「むくみ」。タキソテールやアリムタなどの抗がん薬で頻度の高い副作用ですが、いかに早くその徴...

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「長く生きる」から「治癒」へ トータルテラピーで骨髄腫に挑む

2016年4月

鈴木憲史 日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長日本赤十字社医療センター副院長の鈴木憲史さん多発性骨髄腫(MM)は治療法の開発が遅れて1990年代までは余命が短いがんの代名詞でもあったが、相次ぐ新薬の開発や自家末梢造血幹細胞移植により、患者を取り巻く状況は格段に良くなった。この領域で39年間にわたって治療を続けてきた日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長の鈴木憲史さんは、さらに「延命」...

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