相互作用を見極めるためサプリメントは1種類を慎重に
2016年4月
正確な情報を得て「安全にサプリメントを活用していただきたい」と話す伊藤壽記さん 統合医療の中でも、がん患者に一番多く用いられているのが、健康食品・サプリメントだという。抗がん薬と同じように体内で代謝されるため、がん治療中のサプリメントの併用には注意点も多い中、期待できる効果が臨床試験によって明らかになっているものもある。最新の知見を専門家に聞いた。 サプリメントの前に ライフスタイルの改善を がん...
2016年4月
正確な情報を得て「安全にサプリメントを活用していただきたい」と話す伊藤壽記さん 統合医療の中でも、がん患者に一番多く用いられているのが、健康食品・サプリメントだという。抗がん薬と同じように体内で代謝されるため、がん治療中のサプリメントの併用には注意点も多い中、期待できる効果が臨床試験によって明らかになっているものもある。最新の知見を専門家に聞いた。 サプリメントの前に ライフスタイルの改善を がん...
2016年4月
「がん患者さんのアロマテラピーは、とくに心理面の症状改善に有効です」と話す長谷川記子さん 植物の芳香成分を利用して、不快な症状を軽減するアロマテラピー。現在、アロマテラピー介入後のがん患者の症状を評価した臨床研究に基づき、様々なエビデンス(科学的根拠)が集積されつつある。がん患者にはどのような効果があるのだろう。また、精油(エッセンシャルオイル)はどう選び、どのようにトリートメント(マッサージ)を...
2016年4月
「ケトン食が新たながん治療の選択肢となる可能性も出てきました」と語る萩原圭祐さん がんになると、それまでの食事を見直す人は多い。ただ、何を食べれば、再発を防げるか、また進行・再発がんに対してどういった食事がいいのか、現時点では確固たるエビデンス(科学的根拠)は存在しないのが現状のようだ。そうした中、新たな可能性として注目されているのがケトン食。進行・再発がんに著しく有効だったという研究結果が明らか...
2016年4月
「鍼灸はがん患者さんのつらい症状を緩和する補助的な方法の1つです」と話す里見さん(左)、佐々木さん 鍼灸は、専用の鍼や灸を使って、体表にあるツボを刺激する治療法。がん治療中の術後の痛みや、終末期の倦怠感など、西洋医学だけでは取り除くことができない症状を緩和する効果があると言われている。国立がん研究センター中央病院の緩和医療科には鍼灸専用の治療室があり、艾(もぐさ)の心地よい香りの中、「刺さない鍼」...
2016年4月
やまだ みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長。2006年日本看護協会がん化学療法看護認定看護師認定。11年聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程修了(看護学修士)。同年、がん看護専門看護師認定。13年より現職。日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本看護研究学会所属 がん治療についてまわる「むくみ」。タキソテールやアリムタなどの抗がん薬で頻度の高い副作用ですが、いかに早くその徴...
2016年4月
鈴木憲史 日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長日本赤十字社医療センター副院長の鈴木憲史さん多発性骨髄腫(MM)は治療法の開発が遅れて1990年代までは余命が短いがんの代名詞でもあったが、相次ぐ新薬の開発や自家末梢造血幹細胞移植により、患者を取り巻く状況は格段に良くなった。この領域で39年間にわたって治療を続けてきた日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長の鈴木憲史さんは、さらに「延命」...
2016年3月
福永 哲 順天堂大学医学部消化器・低侵襲外科教授/順天堂大学附属浦安病院外科教授順天堂大学医学部消化器・低侵襲外科教授の福永 哲さん胃や食道・大腸など消化器に対する腹腔鏡下手術を、黎明期である1994年から手掛けてきた順天堂大学医学部附属浦安病院外科教授の福永哲さん。がんに対する通算腹腔鏡下手術症例数は約1,500例にものぼる。数多くの患者を救い、数多くの消化器外科医に腹腔鏡下手術の手技を伝え続け...
2016年3月
「効果がなくなれば再生検し、早期に適切な薬へ切り替えていただきたい」と話す木浦勝行さん EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの治療を大きく進展させた「EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)」。しかし、使い続けると1年ほどで耐性が生じるのが課題となっていた。最近の治療戦略について、耐性に効果を発揮する新しいタイプのEGFR-TKIの登場を含めて紹介する。 EGFR...
2016年3月
「VAL-MAP法は縮小手術が行いやすくなる上に、副作用もほとんどない手法です」と語る佐藤さん 肺がん手術の標準術式は肺葉切除だが、高齢患者が増えたことなどから、早期肺がんに対する縮小手術が増加すると考えられている。しかし縮小手術は、切除範囲を把握するのが難しく、難易度が高い。その問題点をクリアにするのが「気管支鏡下バーチャル肺マッピング(VAL-MAP)法」だ。国内外から、大きな注目を集めている...
2016年3月
明るい雰囲気を醸すのがチーム 看護師も医師も笑顔で鈴木憲史さん 日本赤十字社医療センター副院長/血液内科部長 スピードを意識し、すばやく対応 当院には約1,000人の看護師がいます。その数は全スタッフの半分以上に当たります。チームとして薬剤師など他の職種ももちろん大切ですが、患者さんと常に接している看護師の役割はとても大きなものがあります。化学療法をしている患者さんの初期変化を素早く見つけること...