ひと工夫で乗り切ろう!化学療法時の味覚障害に対する食事
2016年1月
「化学療法中の患者さんには、味を強く感じるか弱く感じるか、口の渇きがあるかを聞いて対処すると良いでしょう」と語る鍋谷圭宏さんと前田恵理さん 化学療法時に味覚障害を訴える患者は多い。ただ味覚障害といっても、主観的な要素が強く、味の変化の尺度も対処法も確立されていないのが現状だ。そうした中、千葉県がんセンターでは乳がん患者を対象に、化学療法中の味覚障害に対する調査を実施。レジメン別に味覚障害の現れ方に...
2016年1月
「化学療法中の患者さんには、味を強く感じるか弱く感じるか、口の渇きがあるかを聞いて対処すると良いでしょう」と語る鍋谷圭宏さんと前田恵理さん 化学療法時に味覚障害を訴える患者は多い。ただ味覚障害といっても、主観的な要素が強く、味の変化の尺度も対処法も確立されていないのが現状だ。そうした中、千葉県がんセンターでは乳がん患者を対象に、化学療法中の味覚障害に対する調査を実施。レジメン別に味覚障害の現れ方に...
2016年1月
やまだ みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長。2006年日本看護協会がん化学療法看護認定看護師認定。11年聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程修了(看護学修士)。同年、がん看護専門看護師認定。13年より現職。日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本看護研究学会所属 髪の毛が抜けるショック、それは他の副作用とは種類の違う苦しみです。抗がん薬治療が終われば、また生えてきます。今は...
2016年1月
絹笠祐介 静岡県立静岡がんセンター大腸外科部長静岡県立静岡がんセンター大腸外科部長の絹笠祐介さん食習慣の欧米化とともに、近年にわかに増えてきたのが大腸(結腸・直腸)がんだ。その大腸がんの手術において、全国一の症例数を誇るロボット支援下手術をはじめ、早期から進行例、高齢者や併存症を持つ患者の難症例まで、あらゆる手術に対して、万全の態勢で臨み、根治と機能温存を実現する静岡県立静岡がんセンター大腸外科。...
2016年1月
「正しいリスク評価をしてから、適切な治療法を選択することが大切です」と語る古賀文隆さん PSA(前立腺特異抗原)検診が普及し、前立腺がんは早期発見が可能になった。限局性前立腺がん(いわゆる早期がん)は、どのような治療法があり、どう選択されるのだろう。体への負担を少なくする治療法はあるのだろうか。最先端で治療に当たる専門医に伺った。 PSA検査の普及で 早期発見が可能になった PSA(前立腺特異抗原...
2015年12月
鈴木健司 順天堂大学医学部呼吸器外科学講座主任教授順天堂大学医学部呼吸器外科学講座主任教授の鈴木健司さん肺がん治療の最前線で20年。幾多の研鑽を重ねながら、数々の患者と出会い、早期肺がんの縮小手術から、根治が見込めずとも、人生の総決算を穏やかに過ごしてもらうための救済手術まで、常に患者本位の医療を実践してきた。そして、臨床、研究、教育にわたり、肺がんを攻略するためにチーム一丸となって取り組み続ける...
2015年12月
「ご自身で治療の目的とその治療に伴って併存疾患にどのような影響があるのかを見極めて治療法を選択していくことが重要です」と語る渡邊清高さん 人口の高齢化に伴い、がん患者の平均年齢も高くなり、多くのがん患者が、がんと診断された際に糖尿病などがん以外の病気、つまり併存疾患(併存症)を持っていることが明らかになっている。併存疾患はがん治療の効果、副作用などの面で大きな影響を及ぼすことになるため、併存疾患を...
2015年12月
特集1「併存疾患の基礎知識」においても述べられているように、わが国においては「がん登録」のより充実した整備が進められているものの、残念ながら「がん患者における併存疾患の罹患動向」に関しては、具体的な数字(有病者数、生存率など)が得られていないのが現状だ。既存のデータから併存疾患の有病者数(率)を算出する試みもなされているが、如何せん現在実施されている「がん登録」では、登録項目に「併存疾患」が存在し...
2015年12月
「高齢者のがん治療は、臨床研究を進め、データを蓄積することが重要です」と語る長島文夫さん 日本のがん罹患者の65歳以上の割合は約3分の2。併存疾患を抱えていたり、生理的・精神的な機能の低下が見られる高齢者も多く、標準的ながん治療を行うかどうかの見極めは重要だ。そのため、高齢がん患者に対し、リスクを評価して治療法を選択していく必要性が高まっている。高齢期のがん治療の現状と対策、高齢がん患者の機能評価...
2015年12月
「術後の循環器のケアももちろん大切」と話す志賀太郎さん 心臓や血管など循環器に疾患を併発する患者は多い。がんになる前からの病気が顕在化したり、がん治療の副作用で起こってしまったりとその形態は様々だ。循環器診療とがん診療との連携を強めようという動きも出てきている。循環器疾患を併発する症例への対応について専門家に伺った。 何年もかけて循環器疾患が現れることも 「循環器疾患があるとがんになりやすいという...
2015年12月
「がん患者さんの糖尿病管理はがん支持療法の1つとも言えます」と語る納 啓一郎さん 日本人の2人に1人ががんに罹る時代、高齢化社会の進行と糖尿病患者数の増加とが相まって、糖尿病とがんを併発する患者数は増加の一途をたどっている。では、実際に糖尿病を患っているがん患者の治療はどのように進めていくべきなのか。高血糖を来してしまう薬剤の存在、食欲不振時の対応などについては、患者もぜひ知っておきたいところだ。...