治療対象が広がり、進化するガンマナイフの乳がん脳転移治療
2015年11月
「脳転移においてもサブタイプに応じた治療が必要になってきました」と語る永野 修さん 乳がんは骨、肺、肝臓などと共に脳にも転移しやすい。脳転移の治療法としては主に手術や放射線治療があげられるが、最近、急速に進歩し治療対象の範囲を広げ、成績を向上させているのが定位放射線治療の1つ、ガンマナイフ治療だ。ガンマナイフ治療の現状について専門家に伺った。 多くは自覚症状から見つかる 体のどこかにできたがんが脳...
2015年11月
「脳転移においてもサブタイプに応じた治療が必要になってきました」と語る永野 修さん 乳がんは骨、肺、肝臓などと共に脳にも転移しやすい。脳転移の治療法としては主に手術や放射線治療があげられるが、最近、急速に進歩し治療対象の範囲を広げ、成績を向上させているのが定位放射線治療の1つ、ガンマナイフ治療だ。ガンマナイフ治療の現状について専門家に伺った。 多くは自覚症状から見つかる 体のどこかにできたがんが脳...
2015年11月
タカラバイオ研究チームリーダーの大野木 宏さんガゴメ昆布「フコイダン」には健康食品としての有用性を裏付ける多くのエビデンス(科学的根拠)が得られている。腸管を直接刺激して免疫力を高めることにより、がん細胞の増殖抑制やウイルス感染の抑制など、さまざまな効果が期待できることが明らかにされている。一方で、その品質にこだわり、安全性を裏付けるデータも得ている。最終回の今回は、それらのエビデンスについて解説...
2015年10月
大切なのは生活スタイルの提案 意思決定を尊重した看護を佐治 暢(みちる)さん 彩の国東大宮メディカルセンター(旧東大宮総合病院)東大宮訪問看護ステーション 作業療法士・介護支援専門員 私は訪問看護チームの中で主にリハビリを担当しています。在宅で出来るリハビリはたくさんあります。マッサージも筋トレも歩行訓練も大切ですが、メンタル面でのリラクゼーションも同じくらい重要です。患者さんが安心して主体的な...
2015年10月
タカラバイオ研究チームリーダーの大野木 宏さんフコイダンは昆布、ワカメ、モズクなどの海藻類に含まれるネバリ成分である。タカラバイオの研究グループは、世界で初めてガゴメ昆布「フコイダン」の構造と機能性の解明に成功し、ガゴメ昆布のフコイダンが他の海藻類と大きく異なることを明らかにした。ガゴメ昆布「フコイダン」にはがん細胞の増殖を抑制する作用やウイルス感染を抑制する作用などがあり、これらの作用は免疫力を...
2015年10月
金尾祐之 がん研有明病院婦人科医長がん研有明病院の金尾祐之さん骨盤内の狭いところで、正確かつ安全な手技を発揮しなくてはならないのが婦人科がんの手術だ。そんな手術に対して、腹腔鏡下というアプローチで、全国屈指のクオリティによる手術を実践するのが、がん研有明病院婦人科医長の金尾祐之さんだ。この日は、午前と午後、2例の手術を執刀した金尾さん。午前中に行われた子宮体がんの手術現場に迫った。かなお ひろゆき...
2015年10月
「適応症例の明確化、手術手技の標準化が安全な手術としての普及につながると考えます」と語る本田五郎さん 胃がんや大腸がんに比べ、普及が遅れている肝胆膵領域の腹腔鏡下手術。腹腔鏡下手術用に開発された新しい手術器具が登場したことで、手術に要する時間は開腹手術に比べて長くなるものの、適切な症例を選ぶことで、安全性や根治性において、開腹手術と遜色ない結果を残せるようになっている。肝胆膵がんにおける腹腔鏡下手...
2015年10月
地域の緩和ケアの発展として、千葉緩和医療学会の理事も務める院長の宍戸英樹さん宍戸内科医院 〒285-0837 千葉県佐倉市王子台1-18-7TEL:043-487-9551URL:www.sisido.jp/ 宍戸内科医院(千葉県佐倉市)は、現在院長の宍戸英樹さんの父、英雄さんが1986年に開設。宍戸さんが医院に戻ってきた05年から、本格的な訪問診療が始まった。「目指すのは、...
2015年10月
「歯科の介入は化学治療をやり遂げるためのサポートになります」と話す上野尚雄さん 化学療法中には副作用で口腔内が乾燥して話しにくくなったり、口腔粘膜がただれて食事がしづらくなることがある。そのため最近では、化学療法を始める前から歯科と協力して口腔ケアを行うことで口腔内のトラブルを予防しようという取り組みが始まっている。また、がん専門病院と全国の開業歯科医との連携も進んでいる。 「口内炎」は検索ワード...
2015年10月
「患者さんには日ごろのスキンケアをしっかり行ってほしいです」と語る植竹宏之さん 相次いで登場している分子標的薬。大きなメリットとして治療効果とともに正常細胞への作用が少ないことによる副作用の軽減があげられるが、分子標的薬ならではの副作用も問題になっている。それは皮疹や手足症候群などの皮膚障害で、中には治療を中断せざるを得ないものまである。その対策は? 皮膚障害が出るほど効果ありとのデータも 皮膚障...
2015年10月
「症状を見逃さずに早い段階で治療を始めることが大切です」と話す弦間昭彦さん 抗がん薬の投与を受け、肺に障害が起こるケースがある。消化器・消化管や皮膚に比べると発生頻度は低いものの、問題は使用する薬剤によって、命にかかわることがあり得ることだ。早期発見や治療の注意点をレポートする。 抗がん薬の種類によって肺障害が問題に 抗がん薬治療により肺に副作用が見られることがある。その発生頻度は0.5%ほどで、...