仕事をしながら療養する 雇用保険をフル活用し、再就職活動で天職に巡り合えた
2010年10月
石井京子さん 障害者の人材紹介事業を行うテスコ・プレミアムサーチ(株)代表取締役の石井京子さん(56歳)は、大手通信会社勤務中の46歳のとき、直腸がんで手術を受けた。約1年4カ月後に退職。雇用保険の支給を受けながら職業訓練校に通学。1年間の充電期間を経て再就職、障害者専門の人材紹介という「天職」に巡り合った。 人生の残りの時間を意識した きっかけは知り合いの看護師さんのひと言だった。腸の不調...
仕事をしながら療養する
2010年10月
石井京子さん 障害者の人材紹介事業を行うテスコ・プレミアムサーチ(株)代表取締役の石井京子さん(56歳)は、大手通信会社勤務中の46歳のとき、直腸がんで手術を受けた。約1年4カ月後に退職。雇用保険の支給を受けながら職業訓練校に通学。1年間の充電期間を経て再就職、障害者専門の人材紹介という「天職」に巡り合った。 人生の残りの時間を意識した きっかけは知り合いの看護師さんのひと言だった。腸の不調...
2010年8月
細谷真実さん細谷真実さん(56歳)は、専業主婦だった44歳のとき、乳がんで右乳房を切除した。「人を癒やす仕事」を目指して49歳で大手サロンに勤務。その直後、今度は左乳房の原発性がんを切除。1年後、さらに子宮と卵巣を失ったが、勤務時間短縮、柔軟な配置転換などの会社の配慮で、仕事を続けた。52歳で独立し、がん患者さんの心身を癒やすセラピスト(*)として活動する。*セラピスト=心理療法や物理療法など広い...
2010年4月
堀田めぐみさん 堀田めぐみさん(50歳)は2005年3月、45歳のとき、急性リンパ性白血病を発症。当時、熊本県の小学校の理科の非常勤講師だった。入院医療費は、高額療養費制度と生命保険の入院特約を利用。一時はうつ状態に陥ったが、慢性疾患セルフマネジメントプログラムの受講をきっかけに元気を取り戻し、新たな仕事に取り組んでいる。 小学校の非常勤講師として充実した日々の中、白血病に 堀田さんは、3人...
2010年2月
田村英人さん田村英人さん(59歳)は、コンピュータソフト開発会社勤務中の53歳のとき、慢性骨髄性白血病(CML)と診断された。分子標的薬のグリベック(一般名イマチニブ)の服用で救われた。55歳で退職。その1年後に保険代理店を開業。高額療養費還付制度を活用することで薬代を軽減できる3カ月処方を受けながら、新たな仕事に取り組んでいる。生涯服用し続けなければいけない28日分の薬代は10万5100円大学卒...
2009年12月
『大腸がんの輪』代表の安田洋一さん 不動産会社代表取締役の安田洋一さん(2009年12月現在、48歳)は、42歳のとき、大腸がんを告知されて、手術を受けた。約1カ月の入院費用は、高額療養費制度と日本郵政公社(当時)の簡易生命保険の入院特約で乗り切った。退院後は、取引先を自転車で行ける範囲にしぼり、無理をせずに、会社を経営。患者会を発足し、就労問題にも、積極的に取り組んでいる。 高額療養費制度...
2009年10月
野田真由美さん 野田真由美さん(現在、51歳)は、千葉県がんセンターの患者相談支援センターで、県の嘱託職員として、がん患者と家族の相談員を務める。自らの10年間の乳がん体験と、膵臓がんの実父を看病した体験を生かして取り組んでいる。パート勤務先では入院休暇や療養休暇、家族の看病のための休暇などを利用した。相談業務を通して、「医療負担の軽減など、公的制度の充実の必要性を痛感しています」という。 ...
2009年8月
ゴールドマン・サックス証券、 ストラテジストのキャシー・松井さん キャシー・松井さん(44歳)は、ゴールドマン・サックス証券会社の汎アジア投資調査部門統括チーフ日本株ストラテジストを務める。36歳のとき、乳がんと診断された。会社のクリティカル・ケア・サポート室などのサポートを得て、休養後に職場復帰。06年、欧米の経済誌アナリストランキングで日本株式投資戦略部門1位に返り咲いた。 仕事も家庭も...
2009年6月
「アルファ・クラブに入会し、 情報を得た」と言う 鈴木良造さん 鈴木良造さん(65歳)は、会社の継続雇用制度を利用して働き続けていた62歳のとき胃がんの全摘手術を受けた。入院期間の49日間と、退院後の療養期間は、年次有給休暇と夏休み休暇、会社独自の余剰休暇で乗り切った。しかし、リハビリ中に頸椎疾患に見舞われて、やむなく退職。現在、ボランティア活動を目指している。 現場が変わった61歳のとき、...
2009年4月
「働き続けるために」が人事のテーマという武田雅子さん 武田雅子さん(41歳)は、36歳のとき、乳がんと診断された。3週間の休暇を得て、乳房温存手術を受けた。休暇中は、公休と年次有給休暇を利用。職場復帰後、産業カウンセラーの資格を取得し、実績を上げて人事部長に昇進。自身のがん体験を生かして、傷病によるリハビリ復帰のための短時間勤務制度の導入など、社員が働き続けられる制度つくりに積極的に取り組む。 ...
2009年2月
HOPE★プロジェクトの理事長を務める桜井なおみさん 桜井なおみさん(41歳)は、37歳のとき、乳がんが見つかった。会社を約8カ月間休んで、全摘手術と術後化学療法、ホルモン療法を受けた。休職中は、年次有給休暇と健康保険の傷病手当金を活用した。職場復帰して約1年9カ月後、ホルモン療法の副作用(更年期障害)に苦しんで退職。雇用保険の失業手当などを利用しながら職探し。ワーキングプア体験後、やっと再就職...