検査・治療法

抗がん薬治療

抗がん剤治療を上手に乗り切るための患者サポート 意味のある人生を送るためにも、医療者と二人三脚で取り組むことが必要

2006年11月

がん看護専門看護師の 小迫冨美恵さん 整ってきたがんの化学療法を受ける態勢と医療者からの援助 [抗がん剤の効果と毒性] 抗がん剤は治療域の幅が狭いため、腫瘍に対して効果を発揮する反面、副作用も伴う 最近、がんの化学療法の現場が大きく変わりつつある。「がん看護専門看護師」や「がん化学療法看護認定看護師」が活躍し始め、がん患者とその家族へ温かい援助の手が積極的にさしのべられるようになってきた...

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アバスチン、サリドマイド他、複数の治験が進行中 注目の血管新生阻害剤

2006年3月

新しい作用機序ではあるけれど……かつて「分子標的治療(分子標的薬)」といった言葉がブームになり、それは今でも続いています。がん研究の最先端から生まれた技術であり、従来の抗がん剤とは性質の異なる作用を期待できることもあって、医療従事者だけでなく患者さんにも広く知られるところとなりました。学会などでは、「分子標的治療」と題した講演が人であふれかえるほどです。いつの時代にも、注目を集めるキーワードが存在...

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抗がん剤の副作用「皮膚障害」にどう対処する? 早期発見・早期治療で重症化を防ごう!

2006年2月

国立看護大学校 成人看護学教授の 飯野京子さん いいの けいこ 1960年生まれ。 82年新潟大学医療技術短期大学部卒。 99年聖路加看護大学大学院修士課程卒。 82年国立がん研究センター中央病院看護師。 01年国立看護大学校成人看護学教授。 専門は成人看護学、がん看護。 抗がん剤治療中に皮膚トラブルが起こったら?清潔を心がけ、保湿剤やクリームで潤いを補給し、皮膚を保護する がん治療に関...

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不安やストレスを軽減する心のサポートの重要性 正しく理解することから始まる、症状緩和のセルフケア

2005年10月

国立看護大学校 成人看護学教授の 飯野京子さん いいの きょうこ 1960年生まれ。 82年新潟大学医療技術短期大学部卒。 1999年聖路加看護大学大学院修士課程成人看護学がん看護CNSコース卒。 82年国立がん研究センター中央病院、看護師。 2001年国立看護大学校成人看護学教授。 専門は、成人看護学、がん看護。 正しい情報こそがストレスを小さくする 末期がんの患者さんに対するターミナル...

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副作用はもう恐れることはない 正しく理解することから始まる、症状緩和のセルフケア

2005年9月

国立看護大学校 成人看護学教授の 飯野京子さん いいの きょうこ 1960年生まれ。 82年新潟大学医療技術短期大学部卒。 1999年聖路加看護大学大学院修士課程成人看護学がん看護CNSコース卒。 82年国立がん研究センター中央病院、看護師。 2001年国立看護大学校成人看護学教授。 専門は、成人看護学、がん看護。 ひと昔前のがんの患者さんは、病院で医療者にお任せというのが基本でし...

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25年ぶりに生存率改善。 悪性リンパ腫の抗がん剤投与間隔短縮療法

2005年3月

25年ぶりに生存率が改善された ドイツのサーランド大学抗がん剤治療の治療効果を上げる方法は世界中で開発されています。その中から、最近、抗がん剤の用量を下げずに、投与間隔を短縮する投与方法で治療効果の上がることが、悪性リンパ腫に対する臨床試験で確認されました。悪性リンパ腫治療において25年ぶりの画期的な出来事です。このことを臨床試験で確認したのはドイツ南部の町ホンブルクにあるサーランド大学医学部内...

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わずかな副作用で延命効果を得る極少量抗がん剤療法

2005年2月

町田胃腸病院外科医師の 梅澤充さん 通常量の10分の1の抗がん剤で延命効果が毎週月曜日と木曜日、町田胃腸病院(東京都町田市)外科医師の梅澤充さんが担当する「がん外来」には、がん患者が抗がん剤治療に訪れる。患者の約7割は再発がん患者だ。再発がんの患者は外来で採血と梅澤さんの診察を受けたあと、「極少量の抗がん剤を組み合わせた治療」を受ける。現在、少量の抗がん剤を用いた治療は、全国で1つの大きな流れと...

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抗がん剤の使用方法に関する基本的な考え方 抗がん剤の投与量、投与間隔をきちんと守る

2004年12月

投与量を減らしたり投与間隔を延ばしたりすることはいいことか 「先生、吐き気がとても激しくて苦しいんです。この治療、もう少しなんとか和らげてもらえませんでしょうか」 診療室でこう患者さんに訴えられた主治医は、少し考えて、答えます。 「いいでしょう。それでは今回から抗がん剤の投与量を少し減らしましょう」 医師の言葉に患者さんは安堵の表情を見せます。最近、がんの診療現場でよく見られる光景です。 抗がん...

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仕事と治療を両立させる外来化学療法  医療技術や薬剤の進歩により入院治療から外来・在宅治療へ

2004年12月

東海大学医学部乳腺・ 内分泌外科学教授の徳田裕さん 勤め先の公休日に抗がん剤治療を受ける 乳がんを再発させた吉田尚子さん(49歳・仮名)が、東海大学医学部付属病院オンコロジーセンターの外来化学療法室に通い始めたのは今年の5月からだ。毎週水曜日は朝9時に乳腺外科の主治医の診察を受け、その後、5階の外来化学療法室にあがる。ベッドに横たわり、3~4時間かけて分子標的治療薬のハーセプチン(一般名...

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治療の手がつきたと言われても、あきらめるのはまだ早い

2004年10月

海外から個人輸入して手に入れた日本で未承認の抗がん剤 進行・再発大腸がんの進行を抑える血管新生阻害剤 癌研究会付属病院化学療法科医局長の水沼信之さん 厚生労働省が承認していない抗がん剤の1つにアバスチン(一般名ベバシズマブ)がある。世界標準のがん治療薬として大きな期待を集めている世界初の血管新生阻害剤だ。 「がんは自ら栄養補給路である新生血管をつくり、分裂・増殖に必要な栄養と酸素を引き...

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