検査・治療法

抗がん薬治療

切除不能・再発胆道がん治療の新たな選択肢となるか⁉ インライタによる単剤療法が先進医療として進行中

2017年8月

「切除不能・再発胆道がんに対するインライタ単剤療法には期待が持てます」と語る岡野尚弘さん 現在、切除不能・再発胆道がん治療で保険承認されているのは、ジェムザール、TS-1、シスプラチンの3剤のみ。2次治療の標準治療も確立されていないのが現状だ。そこで現在、標準治療確立に向けて、先進医療として行われているのが、腎細胞がんですでに承認されているインライタによる単剤療法だ。なかには非常に奏効した例も見ら...

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局所進行膵がん最新トピック 化学療法先行TS-1併用放射線療法に大きな期待

2017年8月

「局所進行膵がんに対して、化学療法先行したTS-1併用放射線療法には期待が持てます」と語る須藤研太郎さん 他のがん種と比べても治療が厳しいとされる膵がんだが、現在手術ができない局所進行例に対して新たな取り組みが行われている。それが、化学療法を先行して行い、その後局所治療としてTS-1を併用した放射線療法を行うというもの。なかには腫瘍が縮小して手術が可能になる例が出ているなど、大きな期待が寄せられて...

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新規薬剤も登場! 個別化医療が進む進行再発大腸がんの治療

2017年7月

「大腸がん分野でも、今後ますます個別化医療が進むと考えられます」と語る吉野孝之さん 『大腸癌治療ガイドライン医師用2016年版』が昨年(2016年)11月に発刊された。今回は薬物療法の分野で改訂が行われ、新規薬剤や新たな併用療法の追記がされた。今後ますます個別化医療が進む進行再発大腸がん治療。ガイドラインの内容を読み解きながら、治療の進め方について専門家に話を聞いた。 わずか2年でガイドラインが改...

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全身化学療法への橋渡し的役割 大腸がんにおけるレスキュー肝動注化学療法の有用性

2017年7月

「レスキュー肝動注療法は、大腸がん肝転移に対する治療戦略における選択肢として有用な場合があります」と語る石川敏昭さん 大腸がんが最も転移しやすい臓器の一つ肝臓。手術不能例や他臓器にも転移がみられるケースでは全身化学療法が行われるが、肝転移による重症肝障害患者では、多剤併用全身化学療法が困難な症例が多くみられる。そこで考案されたのが、5-FUを用いた肝動注化学療法を全身化学療法への移行を目的としたレ...

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進行大腸がんにおいて 原発部位が左側の患者では生存期間が長い

2017年7月

「日本人患者でも左右差のあることがデータできちんと示すことができました」と語る砂川優さん 昨年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2016)で注目された話題の1つが「大腸がんの原発部位(左右)により予後に大きな差が認められる」という研究報告。日本でもこの左右差に関する研究は行われており、日本人患者においても同様な傾向の認められることが確認されている。原発部位の違いによる予後への影響とは? さらにこのことが...

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アバスチンが新たな治療選択肢に! 最新の進行・再発子宮頸がん薬物療法

2017年6月

「現在、進行・再発子宮頸がんでは、TP+アバスチン療法が、第1に推奨される治療法になります」と語る竹島信宏さん 進行・再発してしまうと治療が難しかった子宮頸がんに、昨年(2016年)新たに予後改善が期待できるとして、分子標的薬のアバスチンが治療選択肢に加わった。新薬登場で、進行・再発子宮頸がんの治療はどのように変わっていくのか、専門家に話を聞いた。 ⅣB期と再発は薬物療法で予後延長を目指す がんの...

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子宮体がんの術後補助化学療法で再発を防ぐ

2017年6月

「術後の放射線治療の位置づけが課題の1つになっています。また再発例の薬物選択には、臨床試験によるエビデンスの確立が必要です」と語る青木大輔さん 子宮頸がんよりも年間罹患者数が多い子宮体がんだが、早期の摘出手術と、その後の術後補助化学療法により予後が非常に良いことも特徴だ。手術から術後補助化学療法までを専門家に伺った。 肥満、遅い閉経などもリスクに 図1 子宮体がん罹患者数の年次推移(子宮頸がんと...

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新たな薬剤の登場で予後は大きく改善! 進行腎がんの薬物療法最前線

2017年5月

「分子標的薬の登場で、進行腎がんの予後は大きく改善しています」と語る高橋俊二さん サイトカイン療法時代から分子標的薬時代に入り、予後(よご)が大きく改善した進行腎がんの薬物療法。昨年(2016年)には、新たに免疫チェックポイント阻害薬が治療薬として加わり、治療選択肢はさらに増えている。進行腎がんの薬物療法はどのように進めていけば良いのか。専門家に話を聞いた。 分子標的薬の登場で治療選択肢は細分化 ...

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本邦初となる『がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2016』の内容をひも解く

2016年12月

「ガイドラインを活用することで、薬物療法の効果を向上させ、患者さんのQOLを高めることにつなげて欲しい」と語る堀江重郎さん 『がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2016』が今年6月に刊行された。現在様々な抗がん薬が登場し、臨床の現場では使われているが、今まで薬物療法時の腎障害に対する診療ガイドラインはなかったという。本邦初となるがん薬物療法時の腎障害ガイドライン。その内容をひも解く。 薬物療法...

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外来がん化学療法副作用対策 薬剤師外来の活用で安心のできる化学療法を

2016年12月

「薬剤師外来では長い時間をかけて患者さんの様子を丁寧に聞きます。夢や希望を持っていただけるお手伝いをしたいと思います」と語る山口正和さん がん化学療法は副作用を伴うので入院で……という時代から、今は外来(通院)治療に大きくシフトしている。在宅で生活できるというQOL(生活の質)の面でのメリットは大きいが、一方で副作用への対応が課題となる。これまでは医師や看護師が患者との窓口になることが多かったが、...

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