Ⅳ(IV)B期および再発子宮頸がんの化学療法とサイバーナイフ
2016年6月
「子宮頸がんのⅣ(IV)B期、再発ではQOLの維持を目指す治療を行います」と話す鈴木光明さん「サイバーナイフはピンポイントで正確に病変の治療ができます」と話す宮﨑紳一郎さん 子宮頸がんの罹患者数は20代後半から40代前半が多く、若年層の罹患者が増えているのが特徴だ。初発Ⅳ(IV)B期と再発子宮頸がんでは、症状の緩和やQOL(生活の質)の向上のため、化学療法が行われる場合が多い。また、がんの局所制御...
2016年6月
「子宮頸がんのⅣ(IV)B期、再発ではQOLの維持を目指す治療を行います」と話す鈴木光明さん「サイバーナイフはピンポイントで正確に病変の治療ができます」と話す宮﨑紳一郎さん 子宮頸がんの罹患者数は20代後半から40代前半が多く、若年層の罹患者が増えているのが特徴だ。初発Ⅳ(IV)B期と再発子宮頸がんでは、症状の緩和やQOL(生活の質)の向上のため、化学療法が行われる場合が多い。また、がんの局所制御...
2016年6月
「患者数の増加と基礎研究の進歩により子宮体がんに対してより効果のある治療薬、独自の治療薬を模索する時代になりました」と語る織田克利さん 子宮がんといえば子宮頸がんをイメージする人々が多い。しかし、現在は年間罹患数では子宮体がんが子宮頸がんを上回っている。以前はスポットライトが当たらなかった進行・再発がんに対する化学療法の考え方も変わり、柔軟な治療薬の使用と新薬に向けての遺伝子レベルの研究が進んでい...
2016年6月
「進行卵巣がんの治療は今後さらに進むことが期待されます」と話す藤原恵一さん 卵巣がんは早期発見が難しく、発見された時点で進行がんになっているケースが多い。その場合、治療は手術だけでなく、化学療法も組み合わせることが必要になる。手術と化学療法をどう組み合わせるのか?化学療法の有効な投与法とは?期待される腹腔内化学療法の効果は?――進行卵巣がんの最新治療について専門医に話をうかがった。 がんが発見され...
2016年6月
「薬物治療を進めていく上で、高齢者の機能評価ツールを活用できる可能性があります」と語る長島文夫さん 昨今、抗がん薬や分子標的薬の開発が進み、たとえがんが進行再発した場合でも、治療選択肢は増えてきた。そうした中、新たな問題も生じてきている。それが「いつまで治療を続けるか」という点だ。ここでは、実際にがん患者の多くを占める高齢者を対象に、機能評価の指標を用いて治療を行う専門医に、薬物治療を進めていく上...
2016年5月
目的は1つ、患者さんの幸せ 皆で自信の持てる医療を古澤秀実さん 川口工業総合病院ブレストセンター乳腺外科部長 ブレストセンターはまだ助走の段階ですが、「診療を通じて地域と国の誇りと呼ばれる集団になる」という大きな目標に向かって頑張っています。スタッフや部署の間には見方の違いや個人の性格の反目もあるかもしれませんが、それを超えるような大きな目標を掲げれば、組織はうまく回っていくものです。 医師はス...
2016年5月
国立がん研究センターが昨年(2015年)4月に発表した2015年のがん患者数の推計で、これまで3位だった大腸がんが、胃がん、肺がんを抜いてトップになった。増加傾向にある大腸がんについて、基礎から治療までをまとめた。 大腸がんの患者数と死亡者数の推移 ~患者数は過去40年間で5~6倍に増加~ 図1 2015年のがん罹患数予測(国立がん研究センター・がん情報サービス) 国立がん研究センターの推計によ...
2016年5月
「肛門を残す手術を受けるのかどうか、術後の生活をよく考え、冷静に判断することが大切です」と語る船橋公彦さん たとえ肛門に近い部位にがんができたとしても、肛門を温存することができる手術法がある。それが、肛門括約筋の一部を切除する「内肛門括約筋切除術」、いわゆるISRと呼ばれる手術だ。「究極の肛門温存術」とも言われるが、どんな人にも向いているわけではない。その適応は?治療成績は?専門家に話を聞いた。 ...
2016年5月
「高齢者は術後早くから動くことが大切です」と語る中野大輔さん 大腸がんの罹患率は50歳代から増加し、高齢になるほど高くなる。近年、高齢で大腸がんになる患者の数は増え続けている。では、高齢者が大腸がんになった場合、治療法は若年者と違うのだろうか。治療を受ける際、気をつけるべきポイントは何だろうか。高齢者における大腸がん治療上の注意点を聞いた。 高齢者のがん進行は遅いというのは迷信 まず、大腸がんにお...
2016年5月
「術前化学放射線療法で局所再発を減らすことができます」と語る川合一茂さん 局所進行した下部直腸がんでは、手術時に直腸の左右にある側方リンパ節を切除する側方郭清が標準治療となっている。ただ、直腸周辺には、排尿や性機能などに関わる大事な神経が走っているため、側方郭清を行う際に傷つけてしまう可能性がゼロではない。そうした中、注目されているのが側方郭清を省略して術前に化学放射線療法を行う治療法だ。 進行し...
2016年5月
「術後補助化学療法は再発リスクの高い患者さんに対して行う意義があります」と話す鶴田雅士さん 大腸がんは手術でがんを取り切ることができれば、他のがん種よりも治癒率が高い。しかし、進行がんでは、CTやPETでも捉えられない微小ながんが残されている可能性が高く、これが再発のもとになる。そのリスクを下げるのが、手術後に抗がん薬を投与する術後補助化学療法だ。効果と副作用、ライフスタイルなどを踏まえ、患者にと...