各種がん

先進医療の結果次第で、大きく進展する可能性も! 進行・再発非小細胞肺がんに対するNKT細胞療法

2016年11月

「今後はiPS細胞を用いたNKT細胞療法が行われる予定もあり、NKT細胞療法には大きな期待が持てます」と語る本橋新一郎さん 活性化することで、がんを攻撃する働きを持つNKT(ナチュラルキラーT)細胞を使った免疫療法の研究が進んでいる。進行・再発した非小細胞肺がん患者を対象に、2012年から先進医療としてNKT細胞療法が行われ、現在登録が終了、結果を解析中だという。これまでに行われた臨床試験では、N...

詳細はこちら

皮膚がんによる植皮の患者向けセルフケア動画を公開 ――がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科

2016年10月

「皮膚がんの外科手術では植皮をする場合が多く、植皮部の洗浄は入院中から患者が練習して、退院後は自宅で継続して行う。ただし、これには創部を触ることの怖さや痛みなどにより、患者が自身分でできるようになるまでのハードルが高い」――このような課題への対処として、がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科が患者向けに入院・手術のオリエンテーション動画を制作。2016年7月に完成し、8月から病院ホームページに...

詳細はこちら

免疫チェックポイント阻害薬の開発も進む 治療薬が増え、選択肢が広がった進行・再発胃がん最新治療

2016年10月

「ここ数年で、進行・再発胃がんに使える薬剤が増え、治療選択肢は広がっています」と語る設楽紘平さん 以前は、化学療法が効きにくいがんの1つとしてあげられてきた胃がんだが、ここ数年で効果のある薬剤が登場し、患者の治療選択肢は広がっている。進行・再発してしまった場合の治療はどう進めていくべきか。1次治療から順に段階を踏んで整理するとともに、今話題の免疫チェックポイント阻害薬の動向についても、専門家に話を...

詳細はこちら

罹患数増加が予想される食道胃接合部がん 手術での胃全摘は極力避ける方向へ

2016年10月

「さらなる研究を進め、患者さんの治療に役立てたい」と話す瀬戸泰之さん 食道と胃の境界領域に発生する食道胃接合部がん。これまで1つのがん種としては捉えられていなかったが、この部位のがんに改めて注目しようという動きが強まっている。「胃癌治療ガイドライン」(日本胃癌学会編2014年5月改訂・第4版)にもようやく登場した。 胃がんなのか、食道がんなのか 口から摂取した食べ物の通り道となる消化管は、胃、十二...

詳細はこちら

不明確な点がまだ多い若年者胃がん 生存期間は通常年齢層と変わらず

2016年10月

「若年者胃がんの治療につながる研究を進めたい」と話す中山厳馬さん 罹患数も死亡数も依然多い胃がん。今年(2016年)7月に国立がん研究センターが公開した「2016年のがん統計予測」では、罹患数予測は大腸がんに次いで第2位(男性2位、女性4位)、死亡数予測では肺がん、大腸がんに次いで第3位(男性2位、女性3位)となっている。胃がんの発症原因の1つとして、H. pylori(ヘリコバクター・ピロリ菌)...

詳細はこちら

再発しても根治を目指せる 食道がんに対する光線力学的療法 光線力学的療法の存在を知って、治療に臨もう!

2016年10月

「光線力学的療法という治療法があることを患者さんにはぜひ知っていただきたいと思います」と語る矢野友規さん 化学放射線療法や放射線治療後にがんが治癒(消失)しなかったり、再発してしまった場合、救済(サルベージ)治療が行われる。救済治療において、内視鏡切除が出来ない場合、以前は手術が行われていたが、そこに今、新たな選択肢として光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)と呼ばれ...

詳細はこちら

「オンコタイプDX™検査で化学療法の実施は30%ほど減りました」

2016年9月

ホルモン受容体陽性、HER2陰性、早期乳がん患者での、予後予測と化学療法の効果予測に有用とされるオンコタイプDX™乳がん検査。米国臨床腫瘍学会(ASCO)、全米総合がん情報ネットワーク(NCCN)、サンクトガレン(St. Gallen)国際専門家コンセンサス委員会、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)などの欧米の主要ガイドラインではすでに採用されているが、日本ではまだ保険適用承認が足踏みの状態...

詳細はこちら

分子標的薬投入時期を「Window」で見える化 ホルモン陽性HER2陰性再発転移症例での適切な投与時期を示唆

2016年9月

ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の再発がんに対する新しい治療薬が次々に開発されている。一方で、その新薬をどの時点で使用するのが効果的かという判断に基準はなく、医師の裁量に任されてきた。そこで、医師同士の意思疎通や判断の均質化につながるものとして「Window」というツールが注目されている。その内容について伺った。 ホルモン療法が基本 乳がんの4つのサブタイプのうち、「ホルモン受容体陽性HER...

詳細はこちら

納得した乳がん治療、療養生活を選ぶために アドバンス・ケア・プランニングの取り組み

2016年9月

「ACPを通して、患者・家族が納得した生活、治療法を選択できれば」と語る谷野裕一さん 再発した乳がん患者が希望する療養生活とはどういったものか、それを実現するために治療法はどうしたらよいか――。患者・家族と医療者がともに話し合い、納得しながら進めていく、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)という決定プロセスが注目されている。医療現場の取り組みを探った。 再発患者の不安を軽減する取り組み 図1...

詳細はこちら

遺伝子解析でさらに踏み込んだ治療へ トリプルネガティブ乳がんへの挑戦

2016年9月

「トリプルネガティブ乳がんにはいろいろなタイプがあり、それらを分類してそれぞれに合った、副作用が少なくて、より効果のある治療を探す動きが加速しています」と語る増田紘子さん トリプルネガティブ乳がん(TNBC)と言えば、「治療法が少ない」「予後が悪い」というイメージが先行しがちだが、それは生物学的特徴の異なるがんが集められた集団だからという考え方もできる。そこに切り込んで、個々人に合った治療を検討す...

詳細はこちら