各種がん

有効な治療法を適切なタイミングで!進行肝がんの治療戦略

2014年12月

「効果のある薬をしっかり使うことが大切です」と話す国立がん研究センター東病院の池田公史さん進行した肝がんでは、まずは肝動脈化学塞栓術(TACE)が治療の基本となる。しかしやがてそれも効かなくなる。そのとき登場するのが化学療法だ。延命効果が確認されている薬がある中、いかに肝機能を維持し、適切なタイミングで効果のある薬剤をしっかり使うかが重要だという。 手術やラジオ波焼灼療法ができない場合の治療法 肝...

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インプラント乳房再建の保険適用から1年 根治性と整容性(美容性)の両立が課題

2014年10月

「形成外科医と十分なコミュニケーションを取ることが大切」と語る土井卓子さんお腹や背中など自家組織を移植する乳房再建のみに認められていた保険適用が、シリコンなどのインプラント(人工物)にも認められるようになって1年が経過した。保険適用が追い風となって乳房全摘+再建手術を希望する人が増えていて、患者さんの喜びは大きいが、同時に根治性と整容性(美容性)のどちらを優先させるかなどの課題も浮かび上がっている...

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手術前に腫瘍を縮小し、部分切除術で乳房温存

2014年10月

「サブタイプや患者さんの状態で効果的な術前療法を選択します」と話す黒井克昌さん乳房内の腫瘍が大きければ乳房全体の切除というのが乳がん治療の定石だが、大きな腫瘍でも手術の前に化学療法を加えて小さくし、部分切除にとどめて乳房を温存するという治療選択もある。術前化学療法はどのように行われるのか――乳がんの術前化学療法の研究を続ける専門家に話を聞いた。病理学的完全奏効も 「術前化学療法の一番のメリットは、...

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ホルモン療法の耐性を分子標的薬で補う

2014年10月

「分子標的薬の登場でホルモン療法が大きく前進しています」と話す向井博文さんかつてはほぼすべての乳がん患者に行われていたホルモン療法。現在では、対象者が絞られた上、分子レベルでの研究が進んだことで急激な進歩を遂げている。ホルモン療法の難点である耐性に対して、分子標的薬との併用で大きな効果が出ることがわかった――乳がんの最新の治療に詳しい専門家に聞いた。ホルモン療法耐性に対する新しい治療 乳がんの現在...

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乳房内から腫瘍床周辺の限定した部位に放射線を照射

2014年10月

「腫瘍床付近の局所再発を抑えるという放射線治療の目的を考えれば、APBIは利にかなった治療法です」と話す佐伯さん乳房温存手術後の放射線治療は、乳房全体に外部から放射線を当てるのが一般的だが、乳房の内部から小線源を用いて切除部分を中心に範囲を限定して放射線を当てる「加速乳房部分照射(accelerated partial breast irradiation:APBI)」という治療法が、欧米で広く行...

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術後の治療選択の指標 不要な抗がん薬治療の回避も

2014年10月

「抗がん薬治療の回避により得られる経済的効果はかなり大きくなる」と語る林 直輝さん手術後に抗がん薬治療を行うかどうか、従来は臨床所見を参考に決定していたが、がん細胞の遺伝子を調べる「オンコタイプDX」検査を受けると、抗がん薬治療を回避できる人がかなりいることがわかってきた。検査の費用は高額だが、抗がん薬治療が避けられた場合には、医療経済的にもメリットは大きい。将来の保険適用が期待されている。がん細...

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乳がんサバイバーの職場復帰:外来通院中の患者さんを対象に意識調査 職場復帰には周囲の理解と本人の自覚が大切

2014年10月

「時間調整ができる職場のシステムが大切」と話す小野智恵美さん「身体的負担でこれまでの仕事ができなくなるのでは‥」「雇用条件はどうなるの?」──乳がんは治療後に良好な予後が望めるがん種だ。仕事を持つ女性が乳がんになることも珍しくないが、彼女たちの大きな悩みに「就業をどうするか」ということがある。患者さんに職場復帰への本音を聞いた調査結果がまとまった。働く世代も襲う乳がん 乳がんの罹患者数は、女性では...

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新薬の登場で、HER2陽性・進行再発乳がん治療はここまで変わった!

2014年10月

「HER2陽性の進行再発乳がん治療は進化しています」と話す徳田 裕さんHER2陽性の進行再発乳がんに対する治療戦略が大きく変わってきている。2013年にパージェタ、2014年にカドサイラなどの新たな薬剤が加わり、これまでの1次および2次治療に大きな変化が見られているという。新しい治療薬が登場し、選択肢が増加 乳がんには、細胞表面にHER2タンパクがあるタイプと、ないタイプがある。HER2タンパクは...

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治療法の選択肢が広がった!骨転移を抑えてQOLを維持しよう

2014年10月

「骨転移の早期発見、早期治療が、QOLの維持につながります」と話す高橋俊二さん乳がんは骨に転移しやすい。骨に転移した場合、骨の痛みや骨折などの症状が現れることが多いが、現在骨転移に効果のある薬も出てきており、適切に治療を受ければ、痛みに苛まれることもなく、普段通りの生活も送れるようになってきている。乳がんの遠隔転移は骨、肺、肝臓に多い 乳がんは早期発見・早期治療によって、治癒が期待できる疾患だが、...

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美容師など専門職との連携体制作りが必要に

2014年10月

「化学療法による脱毛は女性のQOLを大きく低下させます」と話す金井久子さんがん化学療法を受けると脱毛することは、がんの治療経験がない人にも広く知られている。だが、抜けた頭髪や眉毛、まつげが治療終了後いつまでに、どのくらい回復するかについては、実は確かな数字はあまりないのが現状だ。乳がんの場合、医療者が経験的に得た情報から「治療終了後1年~1年半ほどでかつらを外せる人が多い」といった説明をすることが...

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