各種がん

ジェムザールとTS-1の併用など、新たな治療法に光明が 治療が難しい「再発膵がん」の最新治療

2009年5月

国立病院機構大阪医療センター 統括診療部長の 中森正二さん 見つかった時には、すでに転移していた――。がんの中でも最も治療が難しいとされる膵がん。 早期発見が難しく、さらには再発率も高いというのが大きな特徴だ。現在、再発した膵がんに対しては、抗がん剤による治療が中心。 ただここにきて、抗がん剤とワクチンとを併用した新たな治療方法の開発も始まっている。再発膵がんの最新治療を紹介する。 手術が...

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肉腫の治療を牽引する、GISTの患者、医療者一体の取り組み

2009年5月

肉腫(サルコーマ)などの希少がん(悪性腫瘍)は、疾患自体は数多いものの患者数が少なく、今のがん対策では十分な治療体制が整っておらず、“忘れられたがん”といわれている。そうした中でも、消化管の筋肉層に発生する消化管間質腫瘍(GIST)は従来、治療困難な悪性腫瘍の典型といわれてきたが、患者の声を受けて新しい治療薬が次々に登場するようになり、期待を高めている。 「希少がんも同じ命の重さ」。 治療法がない...

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従来のサルベージ療法に比べ、穏和で優れた効果を持つフルダラとゼヴァリン 2つの新薬で大きく変わる悪性リンパ腫

2009年5月

九州がんセンター 血液内科部長の 鵜池直邦さん 悪性リンパ腫の中で最も患者さん数の多いB細胞腫瘍の治療は最近、大きな進歩を見せている。再発した場合に使用できる薬として、2007年にフルダラ(一般名フルダラビン)、2008年にゼヴァリン(一般名イブリツモマブチウキセタン)が承認されたからである。 この2つの新薬の治療開始から約1年が経過した今、どのように救いの道が開かれてきたのだろうか。 日本人に...

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これだけは知っておきたい!胃がんの基礎知識 抗がん剤の研究が進み、進行がん治療にも希望が!

2009年4月

癌研究会有明病院副院長・消化器センター長兼消化器外科部長の山口俊晴さん 胃がんはがんの中でも治りやすい病気の1つで、「切ったら終わり」というイメージを持つ人も多いのではないだろうか。確かに早期で発見した場合、基本的には外科手術で治る。ただし、早期で発見される人は、現在全体の約半分。残りの半分は、進行がんの段階で発見される、まだまだ怖い病気だ。 胃がんは胃のいちばん内側の「粘膜」にできるがん ...

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ステージ2と3では補助化学療法としてTS-1の術後1年間服用が標準治療に 胃がん術後の再発を抑えるエビデンスが登場した!

2009年4月

北里大学医学部 外科講師の 桜本信一さん 古くから胃がんの術後、再発を防ぐための治療として1~2年間の補助化学療法が行われてきた。しかし、このような術後化学療法で生存期間が長くなるとか、再発率が抑えられるといった確かなエビデンス(科学的根拠)は得られていなかった。だが、TS-1の登場により2001年10月に始まった大規模臨床試験は2004年12月まで続けられた。結果ステージ2、3の術後補助化学療法...

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悪性度の高いスキルス胃がんにもこれだけ武器が出てきた! 分子標的治療薬の研究が進み、スキルス胃がん治療に光が見えてきた

2009年4月

大阪市立大学大学院 医学研究科准教授の 八代正和さん スキルス胃がんというと、その「タチの悪さ」で一際恐れられる胃がんだ。これまでの治療成績では、手術をしても術後の5年生存率は10~20%であった。しかし、現在、分子標的治療薬の臨床試験が進んだり、新薬候補となる物質が見出されるなど「手の施しようがなかった」状況から脱却しつつある。 スキルス胃がんと一般の胃がんの違い 胃がん全体の約10%を占めるス...

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有効な治療法がなかった時代から、TS-1との併用や腹腔内投与に期待感 新しい治療法が生まれつつある腹膜転移の治療

2009年4月

関西ろうさい病院 消化器外科部長の 田村茂行さん 消化器がんに起こりやすい腹膜転移。消化管のがんが細胞壁を突き破って腹腔の中にこぼれ落ちて転移するがんであり、いわゆる“悪性がん”といわれるものが多い。これまで、腹膜転移には、あまり効果的な治療法がなかった。だが最近になって、新しい抗がん剤の登場や腹腔内化学療法といった治療法の開発が進み、徐々にその治療への道が築かれようとしている。 悪性がんが多...

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これだけは知っておきたい食道がんの基礎知識 術前化学療法に目覚ましい効果が確認。困難とされる食道がんに光射す!

2009年4月

国立がん研究センター中央病院 食道外科総合病棟部医長の 井垣弘康さん 国立がん研究センター中央病院 放射線治療部医師の 伊藤芳紀さん 食道がんは、数あるがんの中でも難しいがんの1つ。食道は壁が薄く周りに血管やリンパ節がたくさんあるため、早い時期からリンパ節転移が起こるからだ。しかも、首、胸、お腹と広範囲にまたがっているため手術は大規模になり、合併症も起こりやすい。 そんな食道がんも、化学放射線...

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正しい知識を持ち、納得して治療法を選択するために 切らなきゃいけないわけじゃない。食道がんの化学放射線療法

2009年4月

広島大学病院 放射線治療科助教の 権丈雅浩さん 大手術になるうえに予後も悪い……そんな食道がん治療に90年代後半、一石を投じたのが「化学放射線療法」の出現だ。自らのがんといかに向き合うか。手術と化学放射線療法、それぞれのメリットとデメリットを正しく把握し、納得して自身の治療法を選びたい。 手術と同等の成績に 数あるがん種の中でも、とりわけ難病と位置付けられる食道がん。長年、治療法の中心だった手...

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「術後」よりも「術前」のほうが、5年生存率が良いという臨床試験結果も 転移を抑え、再発を防ぐ!? 食道がんの術前化学療法

2009年4月

大阪府立成人病センター 消化器外科主任部長の 矢野雅彦さん 胃がんや大腸がんなどと比べ、難治がんの1つとしてあげられる食道がん。場所が場所だけに、手術そのものも体への負担が大きく、 またたとえ手術を行ったとしても、再発してくることが多いのが現状だ。そうした中、現在注目を集めているのが、手術の前に抗がん剤を投与するという「術前化学療法」。術前化学療法によって、CTでは映らない微細ながんを叩き、再発を...

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