各種がん

最初に移植をしなくても、さまざまな薬を使いながら多発性骨髄腫をコントロールしていく 3つの新薬により「15年生存」も可能になった多発性骨髄腫の治療

2009年11月

日本赤十字社医療センター 血液内科部長の 鈴木憲史さん かつて骨髄腫は「3年生存」を目標とするほど予後の悪い病気だったが、いまや「15年生存」を視野に入れた治療が可能になってきた。 3種類の新規治療薬、なかでもベルケイド(一般名ボルテゾミブ)の登場が大きなインパクトを与えている。 そんな最前線の骨髄腫薬物治療から、変わりゆく骨髄腫治療を探る。 3つの新規薬剤がもたらした変化 多発性骨髄腫の...

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簡便で負担の少ない新しい治療法が第1選択になる可能性も 進行再発大腸がんに、新たな武器「XELOX+アバスチン療法」

2009年11月

埼玉県立がんセンター 消化器内科副部長の 山口研成さん 埼玉県立がんセンター 薬剤部主任の 中山季昭さん 抗がん剤の副作用とうまくつきあいながら治療を続けていく患者さんにとって、病院へ足を運ぶ回数が少なく、また日常生活を拘束されないで効果のある治療を受けられることは、とても大きな福音である。内服薬のゼローダとエルプラットを組み合わせたXELOX療法に血管新生阻害剤のアバスチンを併用した...

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術前に「これだけの治療をすると手術、合併症の危険を高める」はウソ 再発抑制に光明!? 進行胆管がんの術前化学放射線療法

2009年10月

東北大学消化器外科講師の 片寄友さん 胆管がんは、がんの中でも最も治療が難しいもののひとつ。 周囲の組織に広がりやすく、がんを取りきることが難しいからです。 これに対して、東北大学消化器外科講師の片寄友さんは、抗がん剤と放射線による術前治療を実施。 進行がんの治療成績向上に大きな期待が集まっています。 発見は早くても低い治癒率 [胆管の位置] 胆管がんは、胆汁の通り道にできるがんです...

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骨病変の進行をとめるには、骨髄腫の治療をしっかりすることが大切 多発性骨髄腫に多発する骨病変にビスホスネートで改善を

2009年10月

国立病院機構岡山医療センター 血液内科の 角南一貴さん 「骨の病気」とも言える多発性骨髄腫では、約8割の患者さんに骨病変が存在し、約5割の患者さんに骨痛や骨折などの骨病変が現れ、QOL(生活の質)を大きく損なう。そんな多発性骨髄腫の骨病変に対して、効果をあらわしている治療にビスホスホネート製剤のゾメタ(一般名ゾレドロン酸)がある。こうした薬剤や、放射線治療、外科手術などの治療で骨病変をいかに改...

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肝がんでも治療が始まった「体にやさしい」HIFU治療

2009年10月

東京医科大学病院 消化器内科主任教授の 森安史典さん 肝がんに対する〝究極の体にやさしい治療〟として注目されているのがHIFU(強力集束超音波)治療だ。同じHIFUでも、前立腺がんでは体内にプローブを挿入して行うのに対して、体外から超音波を当てるので体を傷つけることがなく、副作用もほとんどないといわれるこの治療の現場を見た。 歩いて来て、歩いて帰る 普段着のままの治療 大きなドーム型の...

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治療法を選択するための3大因子、「肝障害度」「腫瘍数」「腫瘍径」をしっかり把握することが大切 治療法がよくわかる「肝癌診療ガイドライン」のすべて

2009年9月

日本大学医学部 消化器外科教授の 高山忠利さん 手術、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓療法など、肝がんは打つ手がいろいろある。 患者さんにとってはうれしいことだ。だがかえってそれが、患者さんの治療方針に対する理解を妨げている部分もあるようだ。 そこで、肝がんの診療ガイドラインをわかりやすく解説。この際、治療方針をしっかりおさえよう。 今年中に改訂版が出るが基本的内容は変化なし 『肝癌診療ガイ...

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肝機能をよりよく維持することは、がんと闘う大きな武器 知っておきたい、小さく、確実に取る肝がん「系統的切除術」

2009年9月

東京大学大学院 医学系研究科肝胆膵外科・ 人工臓器移植外科学講座講師の 長谷川潔さん 肝臓そのものが健康なら、臓器をかなり大きく切除しても、数カ月で再生する。 その手術は、がんが転移するルートである門脈の支配域を、領域ごとに切除する区域切除になります。 「門脈の支配域」とはどんなふうに確定するのか、どこをどのように切るのか。系統的切除ができる肝臓の秘密を探ります。 肝臓をいくつかの領域に分...

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副作用をコントロールしながら、薬を飲み続けることが大切 がんの進行を抑え、生存を延ばす肝がん薬物療法時代

2009年9月

近畿大学医学部 消化器内科学主任教授の 工藤正俊さん 今年5月、肝細胞がん患者さんの生存期間延長を世界で初めて示した分子標的治療薬ネクサバール(一般名ソラフェニブ)が承認された。 これまで、肝がんには抗がん剤は効きにくく、全身化学療法は行われてこなかった。 ネクサバールの承認により、手術ができない患者さんの前途に希望の灯が点された。 多数の選択肢がある肝がんの内科的治療 肝がんは、肝障害...

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肝臓にやさしく身体にも優しい、反復繰り返し治療できる点が注目される 新剤形抗がん剤の登場で進化する肝がんのIVR治療

2009年9月

鳴海病院院長の 淀野啓さん 抗がん剤が効きにくい肝臓がんでは、肝動脈(化学)塞栓療法や肝動注化学療法が注目されている。 マイクロカテーテルを使って肝臓の腫瘍部位まで薬を送り込むIVR治療と呼ばれる治療法だ。この治療方法の効果が高まった裏にはある薬剤の登場があった。 肝機能を考慮して選択する肝臓がんの治療法 日本人が罹患するがんで、男性では3番目、女性では5番目に多い肝臓がん。その多くの場...

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特徴の異なる3大電極針に、今またがんに触れずに焼灼する新装置が治験中 「局所療法の王者」肝がんラジオ波療法は症例により使い分ける時代へ

2009年9月

順天堂大学医学部付属練馬病院 消化器内科先任准教授の 國分茂博さん 高温でがんを焼き払うラジオ波療法は、肝機能をよりよく保ちながら、再発した後も、何度も行える治療法として今や、肝がん局所療法の主流となっている。そのラジオ波療法がここへ来て新しい展開を見せ始めている。 負担少なく治療効果も高い局所療法の優等生 ラジオ波療法の電極針。電極針を刺し、治療部位に到着すると、このように先端部が放...

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