各種がん

腹腔鏡下手術が普及し、新しい化学療法も登場。進行度に応じた治療法の選択を 『大腸癌治療ガイドライン』を、今後の展望を踏まえ読み解こう!

2009年7月

栃木県立がんセンター 研究所長の 固武健二郎さん 比較的扱いやすく治癒しやすい大腸がん。手術でとれば完治、と思われがちですが、段階別に、より体に負担の少ない治療法が推奨され、また、化学療法の選択肢もぐっと増えてきました。まさに進化を続ける大腸がん治療法。もうすぐ改訂されるガイドラインの展望も含め、栃木県立がんセンター研究所長の固武健二郎さんにうかがいました。 そろそろガイドラインが改訂され...

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直腸がんでは、9割以上で肛門の温存が可能に 手術件数が増加中の進行大腸がんの腹腔鏡手術

2009年7月

大阪医科大学付属病院 一般・消化器外科准教授の 奥田準二さん 進行がんへの保険適用の拡大や学会の認定医制度などを背景に、現在、進行がんを適応とした腹腔鏡手術の件数は増加しています。 まだ検討段階ではありますが、術後の生存率についても、腹腔鏡手術は開腹手術と同等と考えられているためです。 十分に経験を積んだ専門医が手術を担当すれば、肛門の温存も可能となっています。 年間1万件急増する腹腔鏡...

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TS-1+シスプラチン併用療法が進行・再発胃がんの標準治療になる!? 胃がんガイドラインの書き換えを迫る日本発・抗がん剤のパワー

2009年7月

流山中央病院外科の 今野宗一さん 胃がんは再発・転移すると有効な抗がん剤がないため、治癒は難しいとされてきた。しかし、TS-1が登場し、新たに発表された臨床試験の結果は、胃がん治療ガイドラインの書き換えを迫るものであり、再発胃がん治療を大きく前進させるものとなった。胃がんは、たとえ再発しても諦めなくていい時代になってきたのだ。 治りにくい再発胃がん 胃がんの再発とは内視鏡や手術、抗がん剤など...

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がんが治った後の患者さんの人生を考えた治療法 子宮体がんの腹腔鏡手術――婦人科がん全般での適用を視野に

2009年7月

近畿大学医学部 産科婦人科教授の 塩田充さん 婦人科領域では、子宮筋腫などの良性の病気には健康保険で腹腔鏡手術が認められているが、がんに関してはまだ認められていない。これに対して、以前から機能温存に積極的に取り組んできた近畿大学医学部産科婦人科学教室では、まず良性疾患の手術に腹腔鏡を導入。その結果を踏まえ、早期の子宮体がんを対象に腹腔鏡手術を開始した。「まだ研究的治療の段階ですが、がんにおい...

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ラジオ波療法、塞栓療法、肝動注等、IVR治療それぞれの選び方、使い方のポイント 打つ手はある 肝臓がんが再発しても、IVR治療

2009年7月

東京女子医科大学 東医療センター外科講師の 塩澤俊一さん 再発率が高い肝臓がん。手術で切除するという方法もあるが、再発率の高さを考えると、あまり体への負担が大きい治療は避けたい。 そうした時に、治療の選択肢としてあげられるのが体への負担が小さいIVR治療だ。 再発肝臓がん治療負担が小さいIVRが中心 [肝切除後の再発に対する初回治療方法の種類] 出典:第17回全国原発性肝癌追跡調査...

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音声と嚥下を残す下咽頭がんのマイクロサージャリー再建手術

2009年7月

癌研有明病院頭頸科部長の 川端一嘉さん 下咽頭がんの手術といえば、これまで、がんを取り除く代わりに、音声と嚥下の機能喪失というのが相場だった。しかし、癌研有明病院頭頸科では、マイクロサージャリーという武器を駆使することによりこの難題を克服することに成功。すでに2000件以上の手術を行い、成功率は97パーセントという。 2人の医師が手術台を挟んで向かい合い、それぞれの接眼レンズをのぞいて...

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命を救うだけでなく、妊娠機能も残すために これだけは知っておきたい! 女性のがんの基礎知識

2009年6月

自治医科大学産科婦人科教授の 鈴木光明さん 女性のがんの治療においては、命さえ救えればいいわけではない、という複雑さがあります。がんを乗り越え、その後の人生を生きていくための治療が問われているのです。まずは、女性のがんとは体の中で何が起こっているのかをきっちり知ることから始めましょう。 女性のがんの特殊性 [女性のがん、3種類の位置] 女性の生殖器に起こる女性特有のがんとしてよく知...

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「やわらかくて温かく、自然に近い乳房」を取り戻すために 脂肪と細血管で理想的な乳房を。オーダーメイドの新再建術

2009年6月

横浜市立大学付属 市民総合医療センター 再建外科准教授の 佐武利彦さん 乳がん患者が増えるにつれて、より美しい乳房再建のニーズも高まっています。 横浜市立大学付属市民総合医療センター再建外科准教授の佐武利彦さんは、日本ではまだ数少ない乳房再建を専門とする形成外科医です。 「それぞれの患者さんの希望や体型などにあわせて最適の乳房再建を求めてきた結果、生まれたもの」という自家組織を移植する新しい乳...

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乳がん長期生存の秘密 なぜ彼女たちは転移・再発してもがんに負けないのか、その原因を探る

2009年6月

再発7年「オンリーワンでいいじゃないか」 発想の転換で始めた猛リハビリが「奇跡」を呼んだ 田村祥子さん田村祥子さん(73歳) 94年3月に左乳房にがんが見つかり、全摘手術を受ける。01年秋頃から背中の痛みを感じ始め、02年1月に再発、骨転移で下半身全まひに。放射線、ホルモン療法の後、猛烈なリハビリに取り組む「下半身がなくなってしまった」それは文字通り、「青天の霹靂」でした。7年前の1月のある朝、い...

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乳がん長期生存の秘密 再発乳がん患者座談会:「おしゃべり会」への参加が患者力を強化する!!

2009年6月

サロン終了後、座談会が行われた 再発患者の集い「なのはなサロン」に参加する、乳がん再発患者さん13人のエピソードで体験談を披露してくれた「あけぼの千葉」会員5名と、代表の齋藤とし子さんに、サロンの役割と意義について語ってもらった。 病気への理解が深まる 齋藤 「なのはなサロン」に来ると、最初はしょんぼり肩を落としていた人も見違えるようにイキイキとした表情で帰っていきます。 他の再発患者さんと交流...

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