各種がん

先端医療の現場 世界に先駆けた「重粒子線治療」で膵がん治療に希望の光

2009年4月

放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 医長の山田滋さん 治療が難しく予後が芳しくない膵がんに、光が見えた。 放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院で行っている「重粒子線治療」だ。 治療を阻む膵がんの特徴に効果をあらわし、生存率も延びている。 世界で唯一の、膵がん重粒子線治療に迫った。 重粒子線治療を受ける様子(この患者さんは頭頸部がんの治療を受けている) 直...

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たとえ全摘必須でも、乳房を失わない方法がある 美しき乳房温存を目指す――内視鏡手術と凍結療法

2009年3月

医療法人鉄蕉会 亀田総合病院乳腺科部長の 福間英祐さん 乳房温存療法の普及で、乳がんは早期ならば乳房を失わずに摘出できるようになりました。しかし、乳房温存療法の適応にならない人もいます。 こうした人のために、救命と美容の両立に取り組んできたのが、亀田総合病院乳腺科部長の福間英祐さんです。 福間さんは、世界で初めて乳がん治療に内視鏡を導入、最近は全く乳房にメスを入れない凍結療法にも取り組んでいま...

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紆余曲折あったが、UFTも選択肢に 乳がんの術後薬物療法に初の「日本発エビデンス」

2009年3月

浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 乳がんの患者さんの命が救われるかどうかの最初の分かれ目は、手術後にどんな治療をするかという点だ。 この術後薬物療法の分野に、日本から初めてエビデンス(科学的根拠)のある治療法が出てきた。UFT(一般名テガフール・ウラシル)という、1世代前の抗がん剤であるが、今これが脚光を浴びている。 タンポポの種をたたく治療 乳がんは、手術でしこりの部分を取ればそれで...

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ホルモン療法の最新動向 サンアントニオ乳がんシンポジウム2008より 個別化治療の実現へ着実に前進する乳がんのホルモン療法

2009年3月

国立病院機構大阪医療センター 外科乳腺担当の 増田慎三さん 毎年12月に米国テキサス州サンアントニオで開催されるサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)。 2008年も96カ国から9200名を越える医師や医療関係者が集い、研究の成果から最新の臨床試験結果に至るまで、多くの報告がなされました。中でも大きな注目を浴びたホルモン療法に関する最新情報を紹介します。 再発を効果的に抑えるための術後...

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乳房温存療法、再建術にみる乳房への想いの日米差 乳がん治療は、より体にやさしい方向へ、さらに進化

2009年3月

米国の気鋭のオンコロジストであるゴルシャン(左)さんに通訳しながらインタビューしていただいた腫瘍外科医の松岡さん(右) 乳がん治療は、世界的に患者さんに大きな負担を強いる拡大手術から縮小手術への流れが続いている。個人の再発リスクを見分けながら、それに対応した、より体にやさしい治療が選択されるようにもなってきた。米国3大がんセンターの1つであるボストンのハーバード大学医学部付属ダナファーバーが...

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乳房温存療法の新しい武器「小線源治療」

2009年3月

放射線診療部門長・ オンコロジーセンター 推進責任者の 大川智彦さん 乳腺腫瘍センター長の 佐藤一彦さん 乳腺腫瘍センター医師の 繁永礼奈さん 小線源治療を行う際、外科医師、放射線科医師、放射線技師が立ち会う 放射線技師がディスプレイを見ながらコンピュータを操作する。ディスプレイの隣にはモニター。別室のベッドに横たわる患者さんの様子が映っている。白い布に覆われた患者さん...

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基本は抗がん剤治療。アバスチンなど新たな分子標的薬が有効とのデータも 決してあきらめないで。トリプルネガティブ乳がんの最新治療

2009年3月

京都大学大学院医学研究科 外科学講座乳腺外科学教授の 戸井雅和さん 乳がんを引き起こし、増殖に関係する主要な3つの因子、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2。 これら3つの因子とは全く関係なく乳がんが発生している場合がある。それが、「トリプルネガティブ」と呼ばれるタイプの乳がんだ。 この「トリプルネガティブ」の乳がんは、一般的に予後が悪いとされ、治療においても打つ手が全くないと思...

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放射線治療で舌を温存し、治療後も味覚を損ねない生活を QOLを考えた選択肢、舌がんの小線源治療

2009年2月

東京医科歯科大学医学部 腫瘍放射線学科教授の 渋谷 均さん 放射線治療は、臓器が温存されて機能の損傷が少ないのが最大の利点です。この特徴を生かして、東京医科歯科大学放射線科では、古くから舌がんを始めとする口腔のがんに小線源治療を中心に放射線治療を行ってきました。同科教授の渋谷均さんによると、1期、2期の舌がんは、ほとんど手術と治療成績も変わらないといいます。しかし、患者からのニーズが高まる一方で...

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治療目的を明確に持って、乳がんと向き合うために これだけは押さえておこう! 乳がん薬物療法の基礎知識

2009年2月

浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 乳がん治療を考えるときは、「初期治療」なのか、「転移・再発後の治療」なのかを分けて考える必要がある。 なぜなら、治療の目的がまったく異なるからだ。当然のことながら、行われる治療法も選択基準も違ってくる。 乳がんと診断されたら、あわてずに、まずは自身の乳がんの状態を正しく把握することから始めたい。 内容が異なる初期治療と転移・再発後の治療 乳がん治療にお...

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QOLを保ちながら、がんと付き合っていくことが大切 新たな抗がん剤の登場で変わるホルモン不応性前立腺がんの治療

2009年2月

宮崎大学医学部外科学講座 泌尿器科学分野教授の 賀本敏行さん 前立腺がんでは、がんを進行させる役割を担う男性ホルモンを抑えるホルモン療法が有効に働く。しかし、1度はおさまったと思われたがん細胞が、再び炎が燃え上がるように活発に働く「再燃」を繰り返したあと、「ホルモン不応性」状態になった場合の治療法はなかった。 2008年、日本でもタキソテール(一般名ドセタキセル)が承認されたことで、ホルモン不...

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