闘病記

自分を客観視する習性が、がん克服に導いてくれたのだと思います なかにし礼 × 鎌田 實 (後編)

2014年11月

陽子線治療で食道がんを克服した直木賞作家がいま思うこと前号で名医の切除手術を拒絶し、陽子線治療で食道がんを克服したことを、絶妙な語り口で明かしたなかにし礼さん。後編では、がんの話から少し離れて、作詩家から小説家に転身した経緯から、人間が生きていくためにはエロス(人間愛)が欠かせないという話まで、鎌田さんと含蓄に富んだ話題で大いに盛り上がった――。 なかにし礼さん「人生のエピローグらしく、言い残して...

詳細はこちら

前立腺導管がんの治療法の発明は「撰難楽」の精神で 治療法が確立されていない導管がんになった発明王・ドクター中松博士(86歳)

2014年10月

なかまつ よしろう(サー・ドクター中松)アメリカ科学学会で歴史上の5大科学者(アルキメデス、キュリー夫人、ファラデー、テスラ、ドクター中松)に選ばれた。1928年東京生まれ。東京大学工学部・法学部卒。工学博士、法学博士、理学博士、医学博士、人文学博士。ロサンゼルスの大学でドクター中松創造学部設立。発明件数はエジソンの1,093件を超え、3,500件で世界第1位。代表的な発明に灯油ポンプ、フロッピー...

詳細はこちら

人間を診ないロボット医師にいのちを預けるわけにはいかない なかにし礼 × 鎌田 實 (前編)

2014年10月

食道がんの切除手術を拒絶し、陽子線治療で生還した直木賞作家の人生観とは?なかにし礼さんといえば、歌謡曲のヒットメーカーとして一時代を築いた作詞家であり、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞した作家として知られるが、2年前、食道がんを患い、名医の切除手術を拒否し、陽子線治療に辿り着いて生還した、硬骨漢でもある。なかにしさんのヒット曲を愛唱する鎌田さんが、2号にわたりなかにしさんに迫る――。 なかにし礼さ...

詳細はこちら

乳がんになってみてあらためてヨガのよさを確認しました

2014年10月

ヤマダリエ さん (ヨガインストラクター)本名 山田理恵 1963年福岡県生まれ。15年間グラフィックデザイナーとして広告代理店に勤務した後、2002年結婚を機に退職し、フリーランスでデザインに携わる。03年運動不足解消のためヨガに通い始め、07年パワーヨガ、ハタヨガのインストラクターとなる。11年に乳がんを発症。13年より乳がん経験者を対象としたヨガを始め、現在、ヨガセラピー、乳がん経験者のヨガ...

詳細はこちら

がんになってみて、妻の存在の大きさをあらためて実感しました

2014年9月

星埜由和 さん (元大手電機メーカー社員)ほしの よしかず 1948年東京都生まれ。72年東京都立大学法学部卒業後、NECに入社し、大手通信会社の担当営業を務める。通信機器関係の工業会への出向を経て、シンクタンクの役員に就任し、2008年同社を定年退職。同年、神奈川県の中高年ホームファーマー講習に参加。09年相模原市内で農業実習を開始。2010年3月長野県筑北村の古い農家を購入し、無農薬農業を開始...

詳細はこちら

がんを経験したからこそ、自分自身の生き方に確信を持った 大腸がんと後遺症の腸閉塞を経験したシンクタンク社長で作家の青山繁晴さん(62)

2014年9月

あおやま しげはる1952年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学卒業後、共同通信に入社。その後、三菱総合研究所に入社し、02年独立総合研究所を設立、代表取締役社長兼首席研究員に就任。主に安全保障・危機管理・外交・政治を専門分野とし、各省庁の専門委員などを無償で務めているがん告知の予感の中で、「心は晴れやかな気持ちになりました」。こう語るのは、外交・防衛、エネルギー安全保障、危機管理の専門家である青...

詳細はこちら

現実を受け入れて強敵と闘う 地球を救ったミラーマンのように がんを「インベーダー」と呼び、闘い続ける元特撮ヒーロー・石田信之さん(63)

2014年8月

いしだ のぶゆき1950年、秋田出身。高校中退後、東宝芸能学校に入り、70年、『柔道一直線』のオーディションに合格しデビュー。直後に代表作となる『ミラーマン』の主役・鏡京太郎役に抜擢される。以後、推理ドラマから時代劇、映画、舞台まで幅広く活躍。脚本やプロデュースも手掛ける「インベーダー(侵略者)撲滅作戦に行ってきます」――。俳優の石田信之さんはブログで、自身のがん治療について、かつて主人公を務めた...

詳細はこちら

声が出ない不自由さは 想像をはるかに超えていました

2014年8月

今坂和子 さん (元編集者)いまさか かずこ 1952年東京日本橋人形町生まれ。日本大学国文科卒業後、75年婦人画報社に入社。「美しいキモノ」の編集を手がける。90年転職し、シニア向け月刊誌「花も嵐も」の編集に携わった後、93年編集プロダクションを設立し、2009年会社清算。13年秋に喉頭がんと診断され、喉頭全摘手術を受ける煙草を1日20本、日本酒を2合~3合を飲んでいた今坂さん。2009年ごろか...

詳細はこちら

絶対によくなるんだと信じて 気楽に生きていくことが大切

2014年7月

坂田 勝 さん (厨房器具メーカー専務取締役)さかた まさる 1945年福岡県飯塚市生まれ。1967年東京電機大学電気工学科卒。卒業後、薄田演技研究所、三島由紀夫が設立した浪漫劇場を経てフリーに。1974年に劇団「雄叫」を立ち上げる。劇団解散後、タップダンス教室の運営などを経て厨房器具を製造する(有)コスモステンレスに入社。現在、同社専務取締役直腸がんで直腸全摘手術を受けた坂田さん。その5年前には...

詳細はこちら

待ち構えて受け入れたがん 準備にも治療にも悔いはなし 父親に続く前立腺がん、全摘出を選んだ一橋大学元学長・石 弘光さん(77)

2014年7月

いし ひろみつ一橋大学名誉教授。1937年東京生まれ。61年一橋大学経済学部卒業。大学院、助教授を経て同大教授。専門は財政学。98年から一橋大学学長。ほかに放送大学学長、政府税制調査会会長、国立大学協会副会長などを歴任。著書も多く、毎日エコノミスト賞など受賞多数。近著に『国家と財政 ある経済学者の回想』(東洋経済新報社)いつかは闘わなければと覚悟していた前立腺がんが発見されたのは、2009年だった...

詳細はこちら