2012年9月
いながわ じゅんじ1947年生まれ。桑沢デザイン研究所を経て工業デザイナーとして活躍。96年度には、個人でデザインを手がけた「車どめ」が、当時の通産省選定のグッドデザイン賞を受賞。その一方で怪談話でも活躍、93年から始まった怪談の全国ツアー「ミステリーナイトツアー 稲川淳二の怪談ナイト」は今年で20年目を迎える。 芸能界きってのサービス精神旺盛な男として知られる稲川淳二さん。前立腺がんの切除手術...
2012年9月
吉永正人さん (騎手・調教師) 享年64 「吉永スペシャル」と呼ばれる独自の騎乗スタイルで多くの人たちを魅了し続けた3冠ジョッキーの吉永正人さんは、ジョッキー引退後、そして生の終わる瞬間まで競馬人として生き続けた──。 最期までジョッキーであり続ける 「吉永さんは多くの騎手に愛された人でした」と語る調教師の小島太さん かつて競馬の世界で豪胆かつ奔放なレース運びで「勝...
2012年9月
元・学生活動家の夫を肝臓がんで亡くした歌姫が、「いのち・うた・ふくしま」を語る 福島第一原発事故に遭遇した福島の子どもたちを支援するために、歌手/作曲家の加藤登紀子さんと、鎌田實さんが、共同で出したCD「ふくしま・うた語り」が発売された。加藤さんは元・学生運動指導者で、晩年は千葉県鴨川市で理想の農業に打ち込んでいた夫・藤本敏夫さんを、10年前に肝臓がんで亡くしたが、歌にかける意気込みはますます健在...
2012年8月
金 哲彦 きん てつひこ 1964年生まれ。福岡県出身。中学校より陸上・長距離を本格的に始め、高校卒業後は名門、早稲田大学の競走部へ。箱根駅伝では1年生から4年連続で5区の「山上り」を走り活躍。その後はリクルートに入社し、現役引退後、コーチとして強豪クラブの礎を築く。現在は市民ランナーの指導にあたるかたわら、テレビ、ラジオの陸上競技の解説者としても活躍中 年齢が若く、健康に自信のある人は...
2012年8月
山本夏彦さん (コラムニスト・編集者) 享年87 飽くなき好奇心を持ち、世間を見物し、"夏彦節" ともいわれる独自の視点で浮世を笑ってきた名コラムニストの山本夏彦さん。最期の時もその姿勢は決して揺るがなかった──。 死後に残された50冊の手帳 生前、「人の一生はせいぜい手帳50冊」だと語った山本夏彦さん。自身は50冊以上の手帳を遺した ─...
2012年8月
大久保真千子さん (声楽家) おおくぼ まちこ 1959年富山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ソフトバンクに入社し、27歳のとき結婚・退職。43歳で乳がんを発症し、右乳房を全摘。04年9月、「穿通枝皮弁」により乳房を再建。現在は横浜市で乳がん患者会「うらふねマンマの会」を主宰するかたわら、声楽家の卵としてコンサート活動を行っている 43歳で乳がんを発症し、右乳房を全摘。術後、乳房再建を経て、...
2012年7月
吉見健さん (シルクスクリーン印刷会社勤務/兼業作家) よしみ たけし 1956年生まれ。京都精華短期大学(現・京都精華大学)美術科デザインコース卒業後、大阪のデザインスタジオに弟子入り。のちにシルクスクリーン刷り師として、活動の場を広げる。シルクスクリーン専門の印刷会社に勤務していた2009年9月、舌がんが見つかり手術、放射線治療を受ける 「舌にデンボができましてん」。吉見健さんが描いた舌がん...
2012年7月
とりづか しげき1947年東京生まれ。立教大学在学中、66年にザ・ワイルドワンズのメンバーとしてデビューし、数多くのヒット曲を世に送り出す。バンド活動以外では、全国の特別支援学校を訪問する「ふれあいコンサート」なども行っている。 メンバー全員ががん経験者という、他に例を見ないグループとなったザ・ワイルドワンズ。メンバーの1人である鳥塚しげきさんががんになったとき、大きな支えとなったのが、食道がん...
2012年7月
野沢那智さん (声優・パーソナリティー・演出家) 享年72 声優という職業を確立した野沢那智さん。その活動のバックボーンには演劇活動があった。妥協なき演技指導で彼は一体、何を遺していったのか──。 生涯をかけて演劇に向かい合う 野沢那智さんの演技指導があったから今の自分がいると語る、菅谷勇さん 野沢那智さんの意志を継ぎ、パフォーミング・アート・センター...
2012年7月
「癒やしの達人」と「喜びの伝道師」がいのち・がんについて縦横に語り合う 3月末に、スキー場で腓骨粉砕骨折した鎌田實さん。4月は自宅で療養生活。ゴールデンウイークが明けて5月10日、やっと車椅子生活から解放された。今回は通常の対談とは少し趣きを変えてNHKラジオ「いのちの対話」で名コンビだった元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんとの特別対談をお届けいたします。文化放送内で行われた、息の合...