検査・治療法

免疫療法

「免疫栄養法」で、手術後の感染症発生率が減少 話題のイムノ・ニュートリションとは?」

2007年8月

帝京大学医学部外科学講座教授の 福島亮治さん 「免疫栄養法」が外科などの分野で注目を集めている。欧米では「手術前に一定期間免疫増強栄養剤を摂取すると、手術後の感染症が有意に減少する」とのエビデンス(根拠)がほぼ確立し、日本でも術後の感染症予防への期待が高まっている。そのアウトラインをご紹介しよう。 免疫増強栄養剤による「免疫栄養法」とは イムノ・ニュートリションという言葉をご存知でしょうか...

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最低のコストで最大の効果を目指した札幌医大発がんワクチン 「ワクチンでがんを治す日」に向けて実用化進む

2007年8月

札幌医科大学 第1病理学教室准教授の 鳥越俊彦さん 「天然痘やポリオがワクチンで撲滅できたように、がんの治療や予防がワクチンによって可能になれば、どんなにすばらしいことか」と取り組まれているのが、がんワクチンの研究。欧米ではすでに昨年から今年にかけて製剤化が始まり、日本でも札幌医科大学の研究チームが開発したワクチンが臨床試験の段階に入っていて、実用化が目前となっている。 がん抗原ペプチドを...

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ほとんどのがんに高発現のWT1ペプチドを用いた新たながん攻略法 WT1ワクチンの注目すべき最新臨床効果と今後の課題

2007年8月

大阪大学大学院 医学系研究科教授の 杉山治夫さん WT1ペプチドを用いた新しい免疫療法は、現在第1/2相臨床試験に入り、より有効な投与方法の模索とその安全性が追究されている。今のところ重篤な副作用もみられず、患者さんによっては著明な効果が認められているという。そこで本稿では、WT1ペプチドとは何か、そしてこれを用いたがんワクチン療法の特色について紹介する。 がん抗原―WT1の発見ワクチン療...

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実用化樹状細胞療法第1号として認められた理由 科学的な研究から甦った古典的な免疫「BCG-CWS療法」

2007年8月

CI林免疫療法クリニック所長の 林昭さん   大阪府立成人病センター 外科部長の 児玉憲さん 大阪府立成人病センター研究所の 赤澤隆さん   歓楽街の一角にある免疫療法クリニック CI林免疫療法クリニックの看板 大阪の曾根崎新地と言えば、大阪人なら知らない者がいない「北」の歓楽街として知られている地域だ。JR大阪駅から南へ徒歩数分。その北の一角の、とあ...

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化学療法と免疫療法の上手い組み合わせが相乗効果をもたらす 休眠療法と樹状細胞療法の出会いから生まれた化学免疫療法

2007年8月

新しい治療法に取り組む 「がん休眠療法」提唱者の 高橋豊さん 金沢大学がん研究所の高橋豊さんが「がん休眠療法」を提唱してから12年。 高橋さんは今、このがん休眠療法に樹状細胞療法という免疫療法を取り込み、新しい地平を切り拓こうとしている。免疫を下げない休眠療法。 一定の免疫環境によってさらなる効力を出す樹状細胞療法。この絶妙な組み合わせが相乗効果を上げだした。 樹状細胞療法と併用するがん...

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がんに放射線を照射するのは、免疫の司令塔・樹状細胞の働きを高めるため 免疫療法の最先端を走る放射線免疫療法

2007年8月

今年の米国がん学会で最新成果を 発表したセレンクリニック医師の 岡本正人さん ただ今、免疫療法の世界で脚光を浴びている新しい治療法がある。放射線治療と免疫の樹状細胞療法を組み合わせた、放射線免疫療法と呼ばれる治療法だ。放射線治療がメインではない。放射線は、がん免疫の司令塔・樹状細胞の能力を高めるために利用するのだ。そしてこの能力の上がった樹状細胞からがん攻撃への司令が出される。 放射線照...

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新しいがん免疫療法「樹状細胞局注療法」の最新報告

2006年4月

徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス 研究部口腔腫瘍制御分野講師の 岡本正人さん 新しいがん免疫療法の「樹状細胞療法」が注目されていることは以前小誌でも紹介しましたが、この樹状細胞療法の中でも、最近とりわけ注目を集めているのが、「樹状細胞局注療法」と呼ばれる療法です。樹状細胞は、がんを攻撃する免疫細胞部隊の中で司令塔のような役割をする免疫細胞ですが、この細胞を腫瘍内に直接注入するのがこの局注療法で...

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がん免疫療法の最新成果 「樹状細胞療法」

2006年3月

がん細胞を狙い撃ちする「樹状細胞療法」 「樹状細胞」とは、免疫の司令塔のような役割をしている重要な細胞です。この樹状細胞を用いた免疫療法が「樹状細胞療法」です。樹状細胞はがん細胞を食べて、その断片を表面に提示し、リンパ球にがん細胞の特徴を教えます。その結果、リンパ球はがん細胞を識別できるようになり、がん細胞だけを攻撃します。本法は、これまでの免疫療法のBCG療法や活性化リンパ球療法とは異なり、がん...

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人工抗原のMUC1を使った免疫療法は、HLAに関係なく、誰でも受けられる 進行膵がんのMUC1療法

2006年1月

山口大学消化器・腫瘍外科学教授 の岡正朗さん 病期3の膵がんにCTL療法を実施さまざまな免疫療法のうち、患者のリンパ球を体外に取り出して増殖・活性化し、再び体内に戻すのが活性化自己リンパ球療法である。体内ではがん細胞などに邪魔をされるため、体外の培養フラスコで力を蓄え、がん細胞への攻撃力を高めて闘いを挑む療法だ。この活性化自己リンパ球療法の1つで、難治がんの膵がんの治療に取り組んでいるのが山口大...

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がん細胞を殺す能力はNK細胞の3倍以上 進行・再発肺がんで効果を上げつつあるNKT細胞療法

2006年1月

 千葉大学大学院医学研究院 免疫発生学教授の中山俊憲さん 免疫機構のキーマン NKT細胞に似ているNK細胞が 標的の細胞に結合している 千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教授の中山俊憲さんらは、NKT細胞という新しい免疫細胞に着目した「NKT細胞療法」の臨床試験に取り組んでいる。免疫療法の切り札として期待されるNKT細胞療法は、臨床試験でその安全性と有効性が確認されつつあり、普及までもう1...

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