検査・治療法

免疫療法

肺がん手術後の維持療法で生存期間が延長 甦ったBCG-CWS療法の効果と限界

2010年9月

大阪府立成人病センター副院長の 児玉憲さん BCG-CWS療法が生まれたのは、なんと1970年代にさかのぼる。それから半世紀近くがたった今、がん医療においてこの免疫療法は新たな地位を築き上げようとしている。甦った免疫療法のその理由を探る。 BCG-CWS療法が生まれた背景 「BCG」と聞けば「あの結核の?」と学校での集団予防接種を思い浮かべる人も多いだろう。なぜその結核菌ががん治療に使われ...

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膵がんなどの難治がんでも効果が…… WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法の最新成果 がん免疫療法の新たな幕開け! がん治療ワクチン最前線

2010年9月

セレンクリニック神戸院長の 横川潔さん 2010年5月、免疫療法に画期的な出来事が起こった。米国において、がんの治療用ワクチンが初めてFDA(米国食品医薬品局)により承認されたのだ。しかし、日本にはそれよりもさらに進んだワクチン療法、免疫細胞療法が行われている。それを紹介しよう。 免疫療法の新時代がいよいよ幕を開けた がんの免疫療法は、手術、化学療法、放射線療法などの標準療法に続く第4の治...

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進行がん患者さんに希望を与える東大医科研版がんペプチドワクチン療法

2010年3月

東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター長の 中村祐輔さん 人間の体にはもともとがん細胞を攻撃する免疫細胞である細胞傷害性T細胞(CTL)がある。しかし、増殖したがんを殺すには量が少なすぎる。それを大量に増やし、がんを攻撃するために開発されたのが、がんペプチドワクチンだ。これが今、膵がん、食道がん、大腸がんなど、13種類に及ぶがんで臨床研究・臨床試験が行われている。 培養した食道がん...

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手だてのなくなった難治膵臓がん患者にも半数に腫瘍縮小効果 免疫を最大限に活かす樹状細胞ワクチン療法を軸にした併用療法の最前線

2009年10月

武蔵野大学・テラ株式会社の 岡本正人さん  札幌北楡病院 がん免疫細胞療法センター長の 小笠原正浩さん 患者の免疫力を最大限に活かそうと、樹状細胞ワクチン療法という免疫療法を軸に、放射線療法や化学療法などを併用する新たながん治療が話題を呼んでいる。「アイマックスがん治療」と呼ばれる治療だが、最近は信州大学、愛媛大学といった国立大学病院も導入を始めている。 その最前線を報告...

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「初発の脳腫瘍」で筑波大・東京女子医大病院と臨床研究へ 「自家がんワクチン」、抗がん剤や放射線を併用し、効果を上げる

2009年10月

セルメディシン(株)代表 早稲田大学客員教授の 大野忠夫さん 「自家がんワクチン療法」が新展開を見せている。従来、ワクチンとは相性が悪いとされてきた抗がん剤や放射線を、組み合わせ方を工夫することによって、良い治療結果をもたらすことがわかった。この新しい症例について報告する。 全国50カ所の医療機関で受診が可能 「自家がんワクチン」とは、手術で取り出した患者さん自身のがん組織(約2グラム)...

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がん細胞が組織をつくるとNK細胞だけでは太刀打ちできない。免疫細胞を総動員して攻撃する必要性が これだけは知っておきたい免疫療法の基礎知識

2008年12月

千葉大学大学院医学研究院 免疫発生学教授の 中山俊憲さん 「最近なんだか、風邪をひきやすくなったな。体の免疫力が落ちているのかな」など、普段何気なく口にすることが多い「免疫」という言葉。ただ、言葉自体、誰もが知っているにも関わらず、その機能や働きについてはほとんど知られていないのが現状である。そこで本特集では、「免疫」とは何か、そしてがんに対する「免疫療法」とはどういった治療方法なのか、詳し...

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手術後に再発・転移を予防するために使用するのが目的 第4のがん治療法への道開くか!? 「自家がんワクチン」療法

2008年12月

セルメディシン株式会社 代表取締役社長の 大野忠夫さん 免疫療法は以前から手術・放射線・抗がん剤に続く「第4のがん治療法」と、一部で期待されてきたが、エビデンス(科学的根拠)が確立されていないなど、まだ評価が定まっていない。そんな中、セルメディシン社(大野忠夫社長)が開発した「自家がんワクチン」療法が、免疫療法の新たな地平を開く療法として、注目されている。「自家がんワクチン」療法とは何か。 ...

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絶妙の組み合わせにより、進行膵がんが完全に消失した例も出た 大きな成果を上げてきた「WT1と樹状細胞の併用療法」

2008年12月

セレンクリニックの 岡本正人さん がんの免疫療法の中で、がんに対してピンポイントで攻撃する有力な治療法として樹状細胞療法がある。 ところが、この治療法の難点は使える患者さんが少ないということ。この問題を解消したのがWT1というペプチドである。 WT1と樹状細胞を組み合わせた治療法が、今大きな成果を上げつつある。 適応する患者さんが少ない従来の樹状細胞療法 CTL(細胞障害性T細胞)が...

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ワクチンと抗がん剤の併用によって効果アップ ここまで進んだがんの「テーラーメード型ワクチン療法」

2008年6月

久留米大学 先端癌治療研究センター教授の 山田亮さん 久留米大学医学部免疫学教室では90年代から精力的にがんワクチンの研究を続けてきた。 その努力の積み重ねによって生み出されたのが、テーラーメード型がんペプチドワクチン療法。 今回、このテーラーメード型がんペプチドワクチン療法と抗がん剤の併用が、高い効果を示すことが示された。 こうしたデータを元に、医薬品としての承認申請を目指した臨床試験が開...

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免疫とは何か。がんに対して免疫はどう反応しているか。 免疫のイロハを学ぶ

2007年8月

慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所の 河上裕さん 免疫とはなにか。体の中でどんな働きをして、がんに対してはどう反応しているのか。 「がん免疫療法」はどこまで進み、何が課題なのか。免疫研究とその臨床応用の最前線で指揮をとる慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門教授の河上裕さんに解説していただいた。 免疫とは、異物に対する生体防御機構 「免疫力をアップしてがんを治す」などというキ...

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