患者・団体

がん患者たちの声

「願い、信じる心」がリンパ浮腫治療の道を拓く

2008年1月

がんという病気がやっかいな理由の1つに、治療にさまざまな後遺症のリスクがともなうことがあげられる。 なかでも多くの患者を苦しめているのが、外科手術でリンパ節を郭清した場合や同じ部分に放射線を照射したときに起こるリンパ浮腫だ。現時点ではデータが不足しているため、正確な患者数は把握されていないが、約15万人の患者がこの症状に悩んでいるといわれる。 15万人にも及ぶリンパ浮腫患者 後藤学園付属医...

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がん患者と市民の連帯に向けて「リレー・フォー・ライフ」の輪を広げ続ける

2007年12月

「チームリレー」関東から参加の「癌でもいいじゃん♪」チーム 「癌でもいいじゃん♪」 「結び合う心」 陸上競技場のトラックでは、何100名ものがん患者さんがチーム名が大書されたフラッグを掲げ、まるでパレードを楽しむように歩き続けていた。そして、その周囲では、地域の人たちが彼らに温かな声援を送っている――。 その日の午後1時に開始されたその催しは夜を徹して続けられ、翌日の同じ時間まで繰り...

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最期のひとときを自分らしく生き抜くために、在宅ホスピスのすばらしさを伝えたい

2007年11月

在宅ホスピス――がん患者やその家族なら、誰もが聞き覚えのある言葉だろう。 人生最期のひと時だからこそ、我が家で精いっぱい、自分らしく生き抜きたい――。 自分らしく生きるための在宅医療 NPOピュア代表の藤田敦子さん そんながん患者や家族の願いを実現するための医療活動だ。その在宅ホスピスを望む人たちを対象に、支援活動に取り組み続けている藤田敦子さんは言う。 「ホスピスというと死ぬため...

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悪性リンパ腫などの患者の命を守るため G-CSF在宅自己注射の早期認可を!

2007年10月

G-CSF在宅自己注射認可を目指す会代表の山田百合香さん 悪性リンパ腫など血液系のがんに対する抗がん剤や放射線治療は近年、外来で行われることが多くなってきた。しかし、抗がん剤などで白血球、とくに好中球が著しく減少すると、減少した好中球を回復させるG-CSF製剤の皮下注射が必要になるが、外来だと、免疫力が落ちて感染に無防備な状態で病院に通わなくてはいけない。 「G-CSFを在宅で自己注射でき...

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サバイバーにとっての生きる力「希望(HOPE)」をみんなで育くもう

2007年9月

がんになって改めて、生きる意味を見つめ直した人も多いだろう。そんな人たちが集まって発足させたのが「HOPE★プロジェクト」という活動グループ。めざすのは、がんになった人、がんでない人も含め、すべての人が支えあいながら、共に生きる社会の実現。そのためにも「希望の言葉を贈りあおう」「がんについてもっと語りあおう」と呼びかけている。 第一線の新聞記者に肺がんの宣告 「HOPE★プロジェクト」代表の 生...

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“夢の新薬”ともてはやされたイレッサの「薬害」を裁判で問う

2007年8月

“副作用の少ない夢の新薬”と発売の前からもてはやされ、異例の早さで承認されながら、発売後、短期間のうちに副作用の間質性肺炎による死亡者が相次いだ分子標的薬イレッサ(一般名ゲフィチニブ)。遺族たちは04年、「イレッサの副作用は薬害だ」として大阪と東京で国(厚生労働省)と製薬会社の責任を追及する損害賠償請求訴訟を起こした。それは、患者が主人公のがん治療を実現するための“命の尊厳を問う裁判”である。 「...

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身近な環境を整えていくことが、患者をサポートする第一歩

2007年6月

東京・秋葉原にある三井記念病院の3階外科フロア。エレベーターを降りて乳腺分泌外科の待合室の奥には、雑貨屋さんを思わせるホスピタリティコーナー(通称ピンクリボンコーナー)がある。補正下着や医療用かつらなどサポートグッズのパンフレットや商品サンプルのほか、乳がんやがんに関する書籍数冊に混じってファッション誌も置かれている。診察室へ向かう通路脇のラックには、「リンパ浮腫」「乳房再建」「乳房温存療法ガイド...

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「お願い」ではなく、患者が改革の主人公になる覚悟が必要

2007年5月

2007年3月17日土曜日、さる会合に出席するために兵庫県から新幹線で上京したばかりの橋本榮介さん。橋本さんは「がんを語る有志の会」代表であり、「NPO法人がん患者団体支援機構」(俵萠子理事長)の副理事長をも務める。 治療を求めて、15カ所の病院を訪ね歩く 橋本榮介さん(東京駅で) 末期がんから生還したサバイバーであり、これまでがん医療の改善を求めて請願や署名運動を展開し、国に対しさまざまな...

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「グリベック」耐性のGIST治療薬「スーテント」の早期承認を!

2007年4月

「スーテントの早期承認を求めるGIST患者の会」を立ち上げ、世話人を務めるのは神奈川県横浜市の西舘澄人さん(42歳)。同い年の妻がGIST患者だ。 2002年秋、妻がGISTに…… 「スーテントの早期承認を求めるGIST患者の会」を立ち上げ、世話人を務める西舘澄人さん 2002年10月、急に下痢が続くようになって受診。GISTと診断された。初めて聞く病名であり、2人とも一時は目の前が真っ暗...

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卵巣がん治療の選択肢を広げるために、未承認抗がん剤の早期承認を!

2007年2月

寄せられた署名を集計する「スマイリー」会員たち 06年11月16日、東京・飯田橋の東京ボランティア・市民活動センターに、重いスーツケースを引いた女性がやってきた。「卵巣がん体験者の会スマイリー」の代表、片木美穂さん(33歳)だ。 この日、「スマイリー」の会合があり、7人のメンバーが集まってきた。同会は主にインターネットを中心に活動していて、こうして直接、顔をあわせるのは、この日でようやく2回...

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