心がワクワクしないと 病気は治りません 上田紀行 × 鎌田 實
2014年7月
スリランカの悪魔祓いの儀式でなぜ病気が治るのか文化人類学の立場から、さまざまな社会問題に対して鋭い論陣を張り、昨今の「癒し」の言い出しっぺとしても知られる、東京工業大学教授の上田紀行さんは、スリランカの悪魔祓いの儀式の研究から、医療関係にも造詣が深い。悪魔祓いと医療の関連について、旧知の鎌田さんが問い質した――。 上田紀行さん「心の持ち方とか、人間関係の持ち方によって その人の免疫力は劇的な影響を...
2014年7月
スリランカの悪魔祓いの儀式でなぜ病気が治るのか文化人類学の立場から、さまざまな社会問題に対して鋭い論陣を張り、昨今の「癒し」の言い出しっぺとしても知られる、東京工業大学教授の上田紀行さんは、スリランカの悪魔祓いの儀式の研究から、医療関係にも造詣が深い。悪魔祓いと医療の関連について、旧知の鎌田さんが問い質した――。 上田紀行さん「心の持ち方とか、人間関係の持ち方によって その人の免疫力は劇的な影響を...
2014年6月
「あきらめない」医師 vs「あきらめる」健康法を提唱する人気医学部教授―その対論の行方順天堂大学病院で6年半待ちの超人気「便秘外来」を開設している、外科医の小林弘幸さんが昨年出した、『自律神経を整える「あきらめる」健康法』が話題になっている。『がんばらない』という処女作を持つ鎌田さんの考え方と、小林教授の「あきらめる」健康法は通底しており、2人は意気投合し語り合った――。 小林弘幸さん「いま一度、...
2014年5月
胃がん・食道がんと2度のがんを克服し、再起を期す「闘う政治家」の気概北海道開発庁長官・沖縄開発庁長官などを歴任し、北方領土をめぐる日ロ交渉でも重責を担ってきた鈴木宗男さんは、2010年に最高裁で上告が棄却されて以来、国会議員を失職、公民権も停止され、文字どおり浪人生活中だ。胃がん・食道がんを克服し、現在、再審請求を行うとともに、国会への復帰に燃えている鈴木さんに、鎌田さんが心境を聞く。 鈴木宗男さ...
2014年4月
35年間に7回がん宣告を受けた「全身がん政治家」が今、語る憂国の情文部大臣、通産大臣、官房長官、経済財政担当大臣など、政治の世界で数々の要職を歴任してきた与謝野馨さんは、初当選の翌年から35年間の長きにわたって、がんと闘ってきた。一昨年の師走選挙前に政界引退をしたが、下咽頭がん手術で一時失った声も、気管食道シャント法と呼ばれる手術で取り戻し、筋金入りの財政再建論者として、アベノミクスの行方を注視し...
2014年3月
女性初の7大陸最高峰登頂者が 乳がん手術、子宮摘出、がん性腹膜炎を発症し余命3カ月と宣告されて今から約40年前、女性で初めて世界最高峰・エベレスト登頂を成し遂げた田部井淳子さん。その後も、女性初の7大陸最高峰登頂者となり、女性登山家として押しも押されもせぬ第一人者である。田部井さんは、2008年に乳がんの手術をし、2012年にはがん性腹膜炎の抗がん薬治療をするなど、ここ5~6年、がん闘病生活を送り...
2014年2月
鎌田實がその歌声に心を揺さぶられたゴスペルシンガーの 波乱万丈の人生と難治乳がんとの壮絶な闘い北海道を拠点にゴスペルを歌いながら全国を回っているKiKiさんは、10年前に難治性乳がんを発症した。その後、2度再発したが、いずれも温存手術で乗り切っている。ゴスペルシンガー・KiKiさんを支えているのは、神に対する敬虔な信頼である。両親の愛に包まれて育った少女時代は父の事業の失敗で暗転、波瀾万丈の青春時...
2014年1月
おふたりの貴重な体験は、がん患者さんが生きていくための大きなヒントになると思います『がんサポート』は平成25年11月号で創刊10周年を迎えたのを機に、「がん闘病記・深見賞」を企画した。177編の応募があり、深見賞(最優秀賞)1編、優秀賞2編、佳作2編を選定し、去る11月1日、授賞式を行った。式に出席された渡辺禎子さんと、西山きよみさんを、鎌田対談のゲストに迎え、がん闘病の悲喜こもごもを語っていただ...
2013年12月
大腸がんの転移と闘いながら信託銀行の役員に異例の出世を果たした 相続・遺言のプロが語る闘病の5年間三菱UFJ信託銀行執行役員を務める灰谷健司さんは、『相続の落とし穴』『遺言の落とし穴』といった著書を持つ、相続・遺言問題のプロだが、今年、専門職畑出身者として部長・支店長を経ず初めて役員に昇進した。驚くべきは、灰谷さんは5年前からがんを患い、大腸がんから肝臓、肺、骨転移と、壮絶ながん闘病を繰り返してい...
2013年11月
日本のがん医療をリードしている医療機関に、国立がん研究センターとがん研有明病院がある。今回は創刊10周年を記念して、国立がん研究センター理事長・総長の堀田知光さん、がん研有明病院病院長の門田守人さんをお招きし、「がん哲学外来」で知られる順天堂大学医学部教授の樋野興夫さんを進行役に、日本のがん医療の現在・過去・未来を、語り合ってもらった。門田守人 もんでん もりと1945年生まれ。1970年 大阪大...
2013年10月
刑務所内で胃がんの宣告を受け手術した元大阪/東京地検特捜部辣腕検事が今、思うこと大阪/東京地検特捜部の辣腕検事として知る人ぞ知る存在だった田中森一さん――。バブル経済最盛期に弁護士に転身し、バブル紳士やアウトローの顧問弁護士となり、「闇社会の守護神」と呼ばれた。しかしその後、詐欺容疑で逮捕され、刑務所暮らしを余儀なくされ、獄中で胃がんの手術を受けた。獄中で鎌田實さんの著書を全部読んだという田中さん...