連載

コラム・レポート

がん哲学「樋野に訊け」 19 今月の言葉「いい医師の条件は専門性プラス人間性」

2018年2月

せっかくいいドクターとめぐり会えたのにT・Hさん 50歳男性/会社員/東京都 Q 昨年(2017年)の秋、トイレの回数がやたらに増えたため、前立腺肥大ではないかと自宅近辺の病院で検査を受けたところ、前立腺がんを患っていることが判明しました。症状はステージⅡでそれほどは進行していません。そこで、主治医と話し合った結果、とりあえず手術は回避して、しばらくはホルモン療法で状況を見て行こうということになり...

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腫瘍内科医のひとりごと 86 「やりたいこと、3つ」

2018年2月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「手術無事に終わりました。ご心配いただき、本当にありがとうございました。私ばかりなぜ? とつい考えてしまいますが、こうして連絡をいただき本当に嬉しいです。(中略)私のなかでやりたいことはあと3つ...

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ドイツがん患者REPORT 39 「バランスをとる」

2018年1月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 「11月なのに暖かいなあ」と思っていたら、突然の雪景色。にわかにクリスマスの雰囲気になりました。ドイツでは、クリスマスが日本のお正月。最大のイヴェントであるのは、今も昔も変わりません。家の近くの赤十字広場でも小規模ながらクリスマスマーケットが開店しました。毎年同じような店ばかりに思えるのですが、この...

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がん哲学「樋野に訊け」 18 今月の言葉「考えないでいいことは考えない」

2018年1月

がんだったことを伝えるべきか悩んでいるM・Aさん 50歳男性/会社員/神奈川県 Q 半年ほど前に体調が悪化したため、ある総合病院を受診すると胃がんの診断が下されました。幸い、それほど症状は悪化しておらず、ステージⅡの段階でした。そこで、ほとんど間をおかず、同じ病院で切除手術を受け、さらに再発予防のために2週間に1度、抗がん薬治療を続けています。それだけならどうということもないかもしれません。ただ私...

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腫瘍内科医のひとりごと 85 「自分らしく生きること」とは?

2018年1月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 2017年度から6年間の第3期がん対策推進基本計画が、去年(2017年)10月に示されています。このなかで、ゲノム医療の推進をうたっており、がんの遺伝情報等により個々の患者の最適な治療法の選択が...

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ドイツがん患者REPORT 38 「777のレシート」

2017年12月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ゼローダ治療を止めたため、健康保険の支払い方を変える 11月は、役所の手続きなどで何かと忙しく、例年は健康保険の自己負担免除の申請をしていました。郵便や電話でもできるのですが、手続きに自信のない僕は、健康保険の事務所に毎年直接出向いていました。ドイツの一般の健康保険加入者は、処方箋がある薬の購入のと...

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がん哲学「樋野に訊け」 17 今月の言葉「残された者へのプレゼントは人によって違っている」

2017年12月

夫ががんと闘ってくれないN・Tさん 65歳女性/主婦/東京都 Q 数カ月前、市の健康診断で70歳の夫に肺がんが見つかりました。大学病院で検査を受けると、がんはすでにステージⅣに達しており、脳や骨にも転移しているとのこと。担当の先生からも「率直にいって状況は厳しい」と言われました。ただ、これ以上、症状を悪化させないためには抗がん薬による治療を行ったほうがいいとも聞きました。私が驚いたのは、その時の夫...

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腫瘍内科医のひとりごと 84 「再び、ひとり山を眺めて」

2017年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Bさん(70歳男性、元小学校校長、独居)は、北アルプスの麓の里に住んでいました。小学校は廃校になってしまい、空き家の多い田舎となりましたが、なにも考えずに山を眺めているのが好きでした。しかし、自...

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ドイツがん患者REPORT 37 「新しいウォーキングシューズ」

2017年11月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 「誕生日のプレゼント、何がいい?」と友人に聞かれ、しばらく考えた後に「ウォーキングシューズ」と答えました。ドイツでは、売っていないからです。ジョギングシューズ、ランニングシューズ、フィットネスシューズ、もちろん多種多様のサッカーシューズが店頭に並べられています。しかし、日本によくあるようなウォーキン...

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腫瘍内科医のひとりごと 83 「エビデンスがかえって足かせ⁈」

2017年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 私のセカンドオピニオン外来に来られたKさん(53歳男性 大腸がん)のことです。Kさんはこれまで2年間、Hがん専門病院で外来通院治療を受けてきました。しかし、今回A腫瘍内科医から、「再発したがんは...

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