連載

コラム・レポート

ドイツがん患者REPORT 43 「つらかった再発の告知」

2018年5月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ ドイツでは、患者本人に病気を告知します。それががんであっても昔から隠さないで直接伝えます。今では日本でもそうなったようですが、僕が日本に住んでいた30年前は、主流ではなかった。がんという病気が不治の病ではなくなってきたことと関係があるのか、患者に告知するのが普通になったと聞いています。10年前に高熱...

詳細はこちら

がん哲学「樋野に訊け」 22 今月の言葉「悲しみすぎると心が死んでしまう」

2018年5月

最愛の妻を失くして、すべてのことに関心を失ったT・Sさん 63歳男性/神奈川県横浜市 Q 最愛の妻が今年1月、乳がんで亡くなりました。初めてがんが見つかったのは、3年前の秋のことでした。幸い、少しは経済的な余裕もあったので、それからは会社を辞め、時間の融通のきくアルバイトをするようにして、妻の看病にできるだけ時間を割くようにしていました。一昨年には、妻のがんは全身に転移し、歩くこともままならなくな...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 89 「緩められた受動喫煙対策」

2018年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 日本国内で、たばこを吸っていない人が、たばこが原因で年間1.5万人が亡くなっています。これが受動喫煙による死亡者数なのです。分煙しても、たばこの臭いを嗅いだだけで健康被害を受けるのです。喫煙者が...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 42 「僕にとっての健康寿命」

2018年4月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 全ての店が閉まってしまう日曜日以外、僕は歩いて10分ほどのスーパーに買い物に行きます。行く時間は決まって12時半から1時半頃。この時間帯は仕事をしていない人々が買い物に来るので、多くの高齢者を見かけます。 いつも買い物に行く近所のスーパー 杖ではなく歩行補助具がトレンド 半強制的に隠居となって9...

詳細はこちら

がん哲学「樋野に訊け」 21 今月の言葉「人生とは与えられたプレゼントである」

2018年4月

限られた余生、1日1日を大切に生きたいY・Tさん 71歳男性/無職/東京都 Q 昨年秋に古希を迎え、体力の低下が気になったこともあり、数年ぶりに市の健康診断を受診しました。すると肺のX線検査で異常が見つかり、さらに専門の病院の検査で進行肺がんとの診断が下されました。担当の医師の話では、現段階の症状はステージⅡBとのこと。すでにリンパ節にがんが浸潤していることを考えると、脳や骨に微細な転移があっても...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 88 人生の最終段階への「事前指示書」

2018年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(68歳、男性、元公務員)は、妻Kさん(66歳)と2人暮らしでした。Kさんは4年前、肺がんで手術、化学療法、放射線治療を受けました。さらにその2年後には脳梗塞を患い、左半身麻痺となりました...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 41 「定期検診とCT検査」

2018年3月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 腫瘍内科での定期検診 今年(2018年)も1月の初旬、腫瘍内科の定期検診を受けてきました。8年近くも3カ月に1度、腫瘍内科の検診を受け続けています。そこでの手順は、いつも同じです。最初に近況を聞かれ、このときに体調に問題があれば相談します。その後に診察台に乗り、聴診器を当てられて触診をされます。僕は...

詳細はこちら

がん哲学「樋野に訊け」 20 今月の言葉「最優先するのはいちばん大変な人の声」

2018年3月

植物状態の義母が不憫に思えてきたN・Sさん 60歳女性/主婦/東京都立川市 Q 今年、90歳になる義母は数年前に見つかった肺がんが全身に転移し、排便はもちろん食事もできない状態です。さらに少し前からは認知症も進行し、嫁である私はもちろん、実子である夫も認識できていない様子です。病院ではすでに治療の術(すべ)がないために、自宅で在宅医療のお世話になっていますが、常に意識が朦朧(もうろう)としており、...

詳細はこちら

腫瘍内科医のひとりごと 87 「少ない医療資源の有効活用⁈」

2018年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 高校の同級生だったY君は、進行した肺がんで骨に転移があり、痛みの治療である病院の緩和ケア病棟に入院し、放射線治療を受けました。先日、退院したY君と久しぶりに一緒に食事をする機会がありました。Y君...

詳細はこちら

ドイツがん患者REPORT 40 「本当に腹がたった出来事」

2018年2月

「懲りずに夢を見ながら」ロックギタリストを夢みてドイツに渡った青年が生活に追われるうち大腸がんに‥ 「母(僕の義姉)にその絵を見せると、とても気に入ったので、クリスマスプレゼントとして贈りたいのです。何とかなりませんか?」クリスマスの1週間前に、甥っ子からメールが届きました。僕は、腹痛に襲われていて時間が早く過ぎて欲しいと思うときに、よく絵を描いています。そのときは、バンドで制作を予定していたCD...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!