検査・治療法

手術や抗がん薬投与前からの漢方薬服用も有効

2015年5月

「紫雲膏は分子標的薬による手足症候群にも有効です」と話す林 明宗さん がんに対する漢方薬による治療というと抵抗感がある人もいるかもしれないが、抗がん薬治療や放射線治療の合併症の緩和には有効なことが多く、保険適用で受診できる。がん領域における漢方医療で先駆的な取り組みを続ける神奈川県立がんセンターの現況を聞いた。 県立がんセンターに「漢方サポートセンター」開設 がんにおける漢方治療というと、保険がき...

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副作用はこうして乗り切ろう!「抗がん薬治療中の口内炎」

2015年5月

やまだ みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長。2006年日本看護協会がん化学療法看護認定看護師認定。11年聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程修了(看護学修士)。同年、がん看護専門看護師認定。13年より現職。日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本看護研究学会所属 抗がん薬、分子標的薬、放射線治療による副作用対策のポイントを、がん化学療法認定看護師、がん看護専門看護師の山田み...

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国立がん研究センター中央病院が「第2通院治療センター」を開設

2015年5月

国立がん研究センター中央病院(病院長:荒井保明氏)は3月16日会見を開き、国内初となる通院で第Ⅰ相試験を含む治験を行える「第2通院治療センター」を開設、3月23日より本格始動をすると発表した。 治験に参加したいが入院がネックに 現在、海外の主ながんセンターでは、第Ⅰ相試験を含む多くの治験を外来で実施しているが、日本では設備・体制の整備が遅れており、とくに第Ⅰ相試験は約1カ月入院して行っているのが現...

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チーム一団となって患者さんの栄養状態改善に対処

2015年5月

後手に回らないよう 積極的に対応できる体制づくりを目指したい平本 淳さん 東京慈恵会医科大学附属第三病院総合診療部部長 知識を出し合い、栄養改善に向けた支援行う本院では、2008年9月に栄養サポートチーム(NST)が結成・設置されました。結成時から、総合診療医である私が責任者を務めています。現在NST回診を担当するスタッフ数は、医師4、歯科医師1、看護師1、薬剤師4、管理栄養士3、臨床検査技師4、...

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仕事という「生きがい」を保てる体制づくりを医療者側からサポート

2015年5月

かどやま しげる 1985年日本医科大学卒業。東京労災病院脳神経外科等を経て、2009年職業復帰・両立支援センター主任研究者、2012年脳神経血管内治療科部長。2014年兼務にて、治療就労両立支援センター部長治療と仕事の両立が難しいなどで、がん罹患後に離職する人はまだまだ多い。そんな中、東京労災病院は2012年、治療就労両立支援センターを設け、関連病院との協力体制のもと、がん患者さんの治療と職業の...

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第一線を退いても、地域医療の現場から女性のための医療を実践し続ける

2015年5月

上坊敏子 独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)相模野病院婦人科腫瘍センター長相模野病院婦人科腫瘍センター長の上坊敏子さん女性の病気、中でも婦人科がんと長年向き合い続けてきた女性医師が、相模野病院婦人科腫瘍センター長の上坊敏子さんだ。子宮体がんの黄体ホルモン療法の第一人者として、数多くの女性の子宮を守り、妊娠に導き、幸せを授けてきた。現在も日々、地域医療の現場から女性のための医療を実践し続け...

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大腸がん治療の全国的な底上げを目指すオピニオンリーダー

2015年4月

杉原健一 光仁会第一病院院長/東京医科歯科大学特任教授光仁会第一病院院長/東京医科歯科大学特任教授の杉原健一さん大腸がん治療のオピニオンリーダーとして、臨床現場のみならず研究分野、ガイドライン作成の主導による治療指針の構築など、常に大腸がん治療の最前線で理論的な支柱としての役割を担ってきた。国際的な舞台での活躍から地域の高齢者医療まで、幅広いレンジで活躍し続ける、心優しき名医だ。すぎはら けんいち...

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いま知りたい「遺伝性乳がん・卵巣がん」

2015年4月

会場の東京医科歯科大学の鈴木章夫記念講堂 女優アンジェリーナ・ジョリーさんの 〝予防的乳房切除〟で、日本でも俄然注目度の高まった「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)」。欧米では、その経緯に至るまでの医療(診療)システムが完備しているが、日本ではまだ不備な点が多く、患者・家族を含め医療界全体での疾患に対する認識とスタッフを含めたシステム作りが叫ばれている。先ごろ東京で開かれた第3回日本HBOCコンソ...

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トリプルネガティブ乳がんに、PARP阻害薬、PD-1阻害薬などの新薬も登場

2015年4月

「トリプルネガティブ乳がんでは、思いがけない治療法が効くこともあるので、希望を持って治療を続けていただきたい」と語る向井博文さん ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体、HER2タンパク受容体がいずれも陰性のトリプルネガティブ乳がん。これまで治療法の少ない、予後不良の乳がんと考えられてきた。しかし、トリプルネガティブ乳がんは、非常に多種多様なものが雑多に集ったものの総称であり、近年、最新の...

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卵巣明細胞腺がんに対する分子標的薬の治療効果に期待

2015年4月

「卵巣明細胞腺がんの増加には、晩婚化や少子化も影響していると思われます」と語る織田克利さん 罹患者数が増加している卵巣がんの中でも、日本人にとくに多いのが卵巣明細胞腺がんだ。早期に発見されることが多いにもかかわらず、予後が悪いことで知られるが、新しい対処法も探られている。婦人科がんに詳しい専門医に最新情報を聞いた。 発生頻度が上がった卵巣明細胞腺がん 図1 日本での上皮性卵巣がんにおける明細胞腺が...

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