2014年7月
「手術前か後に、化学療法を組み合わせる治療が注目されるようになっています」と語る井上さん大腸がん肝転移に対する治療は、肝臓手術の進歩や化学療法の進歩によって変化を遂げてきた。現在では、切除手術が可能な肝転移のある患者さんに対しても、手術前後に化学療法を組み合わせる治療が行われるようになり、それが妥当かどうかの検証が進められている。かつては手術が可能なら 積極的な肝切除が行われた肝臓への転移がある大...
2014年7月
「患者さんにも情報を提供する必要性をスタッフが感じ、曝露対策に取り組むことになりました」と語る高橋真由美さん正常な細胞にも悪影響を与えることが知られている抗がん薬。近年は医療現場でも、スタッフが抗がん薬に曝露(ばくろ)(さらされること)しないよう、防護対策がとられている。そのような薬の投与を受ける患者さんや家族に対し、排泄物や洗濯物の取り扱いについて指導することの大切さが注目されている。通院治療セ...
2014年7月
「第一に再発を抑えること、かつ少ない侵襲を目指し、直腸がん治療は日々進化しています」と話す山梨高広さん局所進行の直腸がんに対しては、手術でがんを切除すると同時に、周辺のリンパ節を切除する側方リンパ節郭清(側方郭清)を行うのが一般的。しかし、それでも再発が起こり、また、側方郭清により神経が傷つけられて排尿障害や性機能障害などを起こす可能性もある。そこで有効な治療法として注目されているのが手術前に行う...
2014年7月
「検査時の負担が大きく減ります」と遠藤俊吾さん大腸がんは早期に発見されれば治癒しやすいがんであるが、日本では罹患率、死亡率ともに増加傾向にある。数年前から注目されているのが、検査の苦痛を軽減し、得られたデータを外科手術のシミュレーションにも活用できる3次元の「仮想内視鏡検査(大腸3D-*CT検査=CT Colonography:CTC)」だ。大腸がん検査での利用は欧米が先行従来、がん発見のための*...
2014年7月
風通しの良い組織で迅速対応 患者さんの気持ちのケアも宮川健彦さん 船橋市立医療センター皮膚科部長 褥瘡(じょくそう)対策委員会の委員長を務めている。ほかの病院と比べて特別な工夫をしているわけではないが、皮膚・排泄ケア認定看護師が中心となり、メンバーが指示待ちではなく積極的、自発的に取り組んでいるところは評価できると思う。患者さんへの迅速対応を心がける現場では患者さんに積極的に話かけたり、集めた情報...
2014年7月
「院外の調剤薬局にもがんに詳しい薬剤師が少しずつ増えているので、そうした人たちに相談するのも1つの方法です」と述べる野村久祥さん抗がん剤治療で現れやすい副作用の1つが手足のしびれなどの末梢神経障害。患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させて、とても我慢できないと治療を中断することもあるほどだが、適切な対処と患者さんのセルフケアで症状の軽減が可能だ。今回は大腸がん治療でよく使われるオキサリプラチ...
2014年7月
立川在宅ケアクリニック院長の井尾和雄さん立川在宅ケアクリニック 〒190-0002 東京都立川市幸町5-71-16 コンフォートフラッツⅢ1FTEL:042-534-6964 FAX:042-534-6965URL:www.tzc-clinic.com 東京・立川に、全国屈指のがん患者の在宅看取りを行っているクリニックがある。それが、立川在宅ケアクリニックだ。院長の井尾和雄さんによると、立川市の...
2014年7月
「食べることに関しては、患者さんご自身とご家族が主治医です」と日々の食事の大切さを話す小松美佐子さん食べ物の消化・吸収に欠かせない大腸だが、大腸がんで手術、化学療法を行っている場合どのような食事が良いのか、患者さんや家族は悩むことが多い。食べて良いもの悪いものってある?どんな食べ方がいい?専門家に話を聞いた。術後早期に食事開始 腹6分目を目安に 「近年、大腸がんの手術後は、以前に比べて入院中の食事...
2014年7月
森谷冝皓 日本赤十字社医療センター大腸肛門外科日本赤十字社医療センター大腸肛門外科の森谷冝皓さん腫瘍外科のプライオリティ(優先順位)として1は根治性、2は機能温存性、3は短い手術時間と少ない出血、4は inexpensive(あまり費用のかからない)な手術コストというのが森谷冝皓さんの口癖だ。大腸がん手術ではいずれも大事な要素だ。もりや よしひろ 昭和46年(1971年)岡山大学医学部卒業。国立が...
2014年6月
佐々木康綱昭和大学医学部内科学講座腫瘍内科学部門教授/昭和大学腫瘍分子生物学研究所所長/昭和大学病院腫瘍センターセンター長昭和大学医学部内科学講座腫瘍内科学部門教授の佐々木康綱さん座右の銘に「闘う腫瘍内科医」を掲げる。「患者さんに適切な治療を受けてもらうため、障害となるすべてと闘う医師」という意味だ。長く日本のがん薬物治療を先導し、いま母校で後進の指導に情熱を注ぐ佐々木康綱さん。闘志の源には、常に...