検査・治療法

強い効果で難治がんにも有効。重粒子線治療の実力とは!?

2012年12月

X線や電子線などの従来からある放射線治療より、強い抗腫瘍効果が期待できる重粒子線治療。それに加え、副作用も少なく、初期のがんにはわずか1回の照射で治療が終了する場合もあり、患者さんの負担も軽減できそうです。X線の2~3倍の殺傷能力■図1 粒子の大きさ放射線とは波の形や小さな粒となって空間を伝わるエネルギーの流れのことで、波の形で進んでいくのを電磁波、小さな粒となって飛んでいくのを粒子線と呼びます。...

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低侵襲・高精度治療を目指すダヴィンチによる肺がん手術

2012年11月

「ダヴィンチ手術は将来性が望める治療です」と話す須田隆さん手術支援ロボット・ダヴィンチを使った手術は、日本でも前立腺がんや子宮体がん、子宮頸がんなどを中心に広まりつつあるが、藤田保健衛生大学医学部呼吸器外科准教授の須田隆さんは、肺がん手術にダヴィンチを導入。「手術野が立体的にみえること、さらに操作性が高いので、胸腔鏡より精密な手術が可能ではないか」と話している。4カ所に穴を開けて行うダヴィンチ手術...

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遺伝子変異を調べることから始まる肺がんの最新治療

2012年11月

「最近は、高齢者の肺がんの増加が顕著」と語る高橋さん肺がんの治療は、がん細胞の遺伝子変異を調べ、その特徴に応じた治療を行う時代になっている。日本人の肺がんに最も多いのは、EGFR遺伝子変異で、肺がんの約3割に見られるという。分子標的薬はどう使われ、今後どうなっていくのか。とりわけタルセバの最新データが注目を集めている。肺腺がんの研究がとくに進んでいる■図1 進行非小細胞肺がんの標準的治療順天堂大学...

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最善の治療を行うための栄養療法とは

2012年11月

がん研有明病院の 比企 直樹さん がん細胞が出すサイトカインや手術などの治療によって慢性的な炎症が体内で起こることが、がん患者さんの体重減少の原因の1つになっています。体重減少は、がん治療を完遂し維持するために必要な体力の低下につながります。がん患者さんの体重が増えたという報告もあるEPAの効果とはどんなものなのでしょうか。治療の効果を高め生き生きと暮らすためのがん免疫栄養。炎症を抑え体重を維持が...

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さらなる低侵襲を可能にした、がんの腹腔鏡下肝切除手術

2012年10月

「肝臓の手術も腹腔鏡で行えるようになりました」と語る金子弘真さん肝臓は、血管に富んだ臓器のため、出血のリスクが大きく、これまで肝切除といえば開腹手術が主流だった。しかし、東邦大学医学部一般・消化器外科主任教授の金子弘真さんは腹腔鏡下手術を積極的に導入。熟練した医師が行えば、適応はやや限定されてはいるものの、患者さんに低侵襲で開腹手術と変わらない治療成績をあげられるという。出血を抑えながらの治療トロ...

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自分の痛みを理解し、前向きに治療にかかわるために 自宅で痛みと付き合う患者さんをフォローする看護師の役割

2012年9月

神奈川県立がんセンター 看護局主任看護師の 山本香奈恵さん ひと昔前には、終末期の患者さんに対するケアというイメージがあった緩和ケア。現在ではがんと診断されたときから積極的に取り入れる施設が増えている。痛みをしっかりコントロールしながら自宅でがんに立ち向かう人が増えてきた昨今、大きくなっているのが看護師の役割だ。 主治医の診察日に合わせ30~40分かけて外来診療 [図1 緩和ケアチームへの依頼...

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細胞シートで食道がん治療後の粘膜を再生

2012年9月

細胞シートを始めとする再生医療の第一人者の 大和雅之さん 食道がんの内視鏡手術後に発生する潰瘍は、食道の狭窄を招き、患者を悩ませる。ところが、東京女子医科大学先端生命医科学研究所教授の大和雅之さんによると「細胞シートを絆創膏のように傷口に貼るだけで、潰瘍は治る」という。細胞シートを用いた再生医療が、がん治療の分野でも画期的な進歩をもたらしつつあるのだ。 瀕死の少年を救った細胞シート再生医療などま...

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ひと穴から手術の全てを行う「単孔式内視鏡手術」に挑む理由

2012年8月

「無理は禁物、きちんと 適応を考えるべき」と語る 内視鏡のスペシャリスト 金平永二さん 最近、内視鏡手術でもたったひとつの穴から全ての操作を行う「単孔式内視鏡手術」が注目を集めている。先駆者の1人であるメディカルトピア草加病院院長の金平永二さんは「傷痕はほとんどわからなくなりますが、がんの場合は根治性の確保が第一です」と語っている。 おへその穴からアプローチ 医療器具の進歩により、傷がおへその...

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ホットフラッシュ、関節痛、倦怠感を抑えられるか?古くて新しい薬 ホルモン療法のつらい副作用を漢方で乗り切る

2012年8月

ホルモン療法の副作用ケアにも 漢方が有効と語る 岡本英輝さん ホルモン療法は抗がん剤治療に比べ副作用は小さいが、継続するべき期間は長くなるので、些細な副作用でも問題となります。 千葉大学医学部付属病院和漢診療科では、そんな副作用を軽減するために漢方の処方が行われています。 更年期障害に似た副作用 さまざまな生薬が配合され、漢方は作られる 乳がんのうち、女性ホルモンであるエストロゲンの...

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ASCO2012レポート 経口抗がん剤の効果など日本発の臨床試験データが注目を集めた「肺がん/大腸がん/胃がん」の化学療法に関する最新情報

2012年8月

進行非小細胞肺がんの初回薬物療法として標準治療に劣らない成績を示した経口薬「TS-1」の併用療法、大腸がんの術後補助化学療法として標準薬に劣らない効果を示した経口薬「UFT」の併用療法、胃がんの2次治療に関する最新データなど、注目された3つの発表をレポートする。進行肺がんの初回薬物療法にTS-1の併用療法ASCO(米国臨床腫瘍学会)が開催されたシカゴの街並み日本で行われた臨床試験の結果が注目を集め...

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