2012年7月
「ホルモン療法の副作用は、 関節痛が多いです」と話す 蒔田益次郎さん 乳がん手術後のホルモン療法に伴い、ほてりやのぼせ、うつなどの更年期症状が現れることがある。 また、関節痛や骨粗鬆症などの副作用で、ホルモン療法を中止せざるを得ないケースも少なくない。副作用を和らげる対処法を紹介する。 治療期間が長いと再発予防効果が高い乳がんの約7割の患者さんで行われるホルモン療法。ホルモン療法の薬剤には...
2012年7月
いち早く電動式PCAポンプに 目をつけ、痛みの治療に取り組む 飯嶋哲也さん 痛みを感じたときに、ナースコールを押すことなく、患者さん自らが鎮痛薬を投与できる「電動式PCAポンプ」という 自己調節鎮痛法をご存知でしょうか?昨年1年間で2239人の患者さんに使用した山梨大学では、電動式PCAポンプを用いた痛みのケアで、「世界で1番痛みの少ない病院」を目指しています。 国内トップクラスのPCA使...
2012年6月
「化学療法継続とQOL維持に栄養療法が大切です」と話す、 庄雅之さん がんを治療するための化学療法にもかかわらず、それによって全身状態を悪化させる場合が少なくない。 とくに、栄養低下が深刻な膵がんの患者さんでは化学療法の継続・完遂が難しい。 そんななか、化学療法と並行して行う栄養療法の成果が期待される。 膵がん患者さんは栄養低下が深刻 [図1 膵がんの化学療法に、なぜ栄養サポートが必要なの...
2012年6月
「患者さん栄養状態をサポート することで、副作用を軽減できるかもしれません」と話す 宮田博志さん 食道がんの化学療法はより強力な薬剤が使われるようになった。その結果、副作用をいかに抑えるかが課題となっている。 そんななか、副作用を抑える方法として今期待を集めているのが、"栄養管理"。 患者さんの栄養状態を改善することで、副作用が軽減されたという報告も出てきている。 食道...
2012年6月
がん細胞の目印を免疫細胞に覚え込ませて体内に戻し、がん細胞を効率的に攻撃させる樹状細胞ワクチン療法。その治療効果を高めるため様々な技術開発が進んでいる。 電気刺激による樹状細胞の能力向上がん細胞はその表面上に、がん特有の目印を出している。 免疫細胞の1つである樹状細胞は、その目印を取り込み、がん攻撃の実働部隊であるT細胞に攻撃目標として伝える"司令官"。樹状細胞ワクチン療法は...
2012年6月
「移植後の周囲のサポートが移植成功の秘訣です」と話す 鬼塚真仁さん これまで、高齢者には難しいとされてきた骨髄移植だが、東海大学医学部血液・腫瘍内科では、高齢者にも適応できる移植法を工夫。若い人並の治療成績をあげている。しかし、同科講師の鬼塚真仁さんによると、成功に一番重要なのは「家族や周囲のサポート」だという。老後を奪う骨髄異形成症候群 無菌室の様子。前処置である抗がん剤や放射線の量が少...
2012年5月
市立堺病院外科主任部長の 今村博司さん がん治療の早期からの緩和ケアが理想とされるが、外来の患者さんに対して十分にいきわたっている状況ではない。 がんと診断された患者さんが治療の一環として緩和ケアの重要性を理解して、痛みに苦しむことのない状況が実現されている、患者さんへの「説明用ビデオ」や「痛み伝達シート」を活用したある病院の工夫について紹介する。 がんと診断された患者さんの不安を少しでも取り...
2012年5月
「つらい下肢のリンパ浮腫の 改善に努めたい」と話す 北正人さん 卵巣がんや子宮がんなど婦人科がんは、リンパ節の郭清によって下肢のリンパ浮腫が起こりやすい。こうした患者さんの苦しみを少しでも軽減しようと、神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科部長の北正人さんは、リンパ管を温存してリンパ節だけを取る手術を実施している。 下肢のリンパ浮腫 [リンパ節郭清術の比較] 従来は血管を包む血管鞘や脂肪組織...
2012年4月
「エピジェネティック医薬品で患者さんのQOL維持に期待がかかります」と話す澤登雅一さん がんは遺伝子の病気。分子標的治療薬は、がん治療に新しい時代を開いたが、今、熱い注目を集めているのが「エピジェネティック治療薬」と呼ばれる薬だ。エピジェネティックとは何か。なぜ注目を集めているのだろうか。遺伝子発現のオン/オフを調整 今、分子標的治療薬に次ぐ新たながん治療薬として熱い注目を集めているのが、「エピジ...
2012年3月
腹水治療法を開発した 松﨑圭祐さんは 「腹水難民を作らない!」と話す 腹水はなるべく抜かないほうがいいというのがこれまでの常識。ところが、要町病院腹水治療センター長の松﨑圭祐さんは、従来の腹水濾過濃縮再静注法と呼ばれる方法を改良し、体力を落とさずに短時間で大量の腹水を処理することに成功。「腹水は治療できます。抜いて必要な成分を体に戻せば元気になるのです」と新たな常識を打ち立てている。 腹水を抜くと...