2007年1月
周囲の想像以上に、患者さんにとってつらい症状は「倦怠感・疲れ」 抗がん剤治療を受けている(受けた)割合は、回答者が患者さん本人の場合では84パーセント、回答者が家族の場合では79パーセントであった。 抗がん剤治療に伴って感じる症状を聞いたところ、患者さん本人では「倦怠感・疲れ」(70パーセント)が最も高く、「吐き気・嘔吐」(67パーセント)、「食欲不振」(66パーセント)を上回る傾向がみられた...
2006年12月
早期から痛み治療や緩和ケアに取り組むことでがんの治療に前向きになれる つちはし のりこ 1989~1992年に重複がん(子宮体がん・卵巣がん・大腸がん)、2005年に大腸がん。1994年に当事者や周りの人が学びあう場として「支えあう会α」を設立。また2001年にフリーランス看護師の道を選び、医療と患者家族の間に橋を架ける活動を開始。著書に『看護婦ががんになって』(日本評論社) おが...
2006年12月
もりやま のりゆき 1947年生まれ。1973年、千葉大学医学部卒業。米国メイヨークリニック客員医師等を経て、89年、国立がん研究センター放射線診断部医長、98年、同中央病院放射線診断部部長で、現在に至る。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発で通商産業大臣賞受賞、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。専門は腹部画像診断 患者プロフィール 68歳の男性。2週間ほど咳が止まらず、近くの医院にて受診。風邪薬をも...
2006年12月
欧米に比べて少ない在宅死。もっと在宅で過ごすことの力に注目を! にのさかクリニックは博多駅から10キロほどの幹線道路沿いにある 最後の最後まで、自分らしくありたい。 こう願って、この「自分らしく、我が家で」というシリーズを進めているが、今回は福岡市郊外にある「にのさかクリニック」とそれを取り巻く人々の人間模様を描き出す。 そこには、人と人とのつながりがあり、それが在宅ホスピスの源動力になっ...
2006年12月
ふくだ かずのり 銀座東京クリニック院長。昭和28年福岡県生まれ。熊本大学医学部卒業。国立がん研究センター研究所で漢方薬を用いたがん予防の研究に取り組むなどし、西洋医学と東洋医学を統合した医療を目指し、実践。 外科手術と気血水との関係 外科手術を受けたときに生じる体の異常に対処するには、気血水や虚実や寒熱など漢方的な病態認識法を利用すると、西洋医学では対処しにくい症状に対しても治療が可能です(下図...
2006年12月
癌研有明病院化学療法科・ 血液腫瘍科部長の 畠清彦さん 試験の種類によって読み方も違う 新しい薬剤について検討する臨床試験にはいくつかの種類があり、それぞれ目的も違えば結果の読み方も違う、と畠さんは語る。 「第1相試験は、動物の試験や試験管内のデータにもとづいて、人間に安全である使用量を決めるための試験です。したがって有効性を見るのは2次的なことで、もっとも重要なのは毒性、安全性を見るこ...
2006年12月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 【GCP】 臨床試験の実施にあたっては、製薬会社、医療施設、医師などが守らなければならないルール。Good Clinical Practice(=医薬品の臨床試験の実施の基準の関する省令)の略。欧米諸国をはじめ国際的に認められている。そのようなルールは以下のようなもの。 ・治験内容の国への届出 製薬会社は、治験を担当する医師が合意した「治験実施計...
2006年12月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 欠かせないインフォームド・コンセントと同意説明文書 臨床試験を行うにあたって、あらかじめ協力を求める患者さんに対して詳しい説明がなされ、十分に納得が得られた人々に参加していただくことが大前提になる。 新しい薬剤、新しい治療法、新しい薬剤の組み合わせについて臨床試験が計画されている場合、通常は担当医から患者さんに「臨床試験に参加しませんか?」と同意を...
2006年12月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん がん患者を対象にする第1相臨床試験参加する患者さんのメリットはほとんどない [臨床試験の種類] 抗がん剤の第1相臨床試験は、一般薬の試験が健常人を対象としているのとは違い、がんの患者さんを対象として行われる。抗がん剤は細胞毒性が強く、DNAなどに付加逆のダメージを残す可能性があり、健常人にはリスクが高すぎるためだ。ただし、がんの治療薬の中でもホルモ...
2006年12月
浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 10年以上、100億円をかけて新薬誕生 1つの新しい薬が開発され、世の中に登場するまで、実際には10年以上もの長い期間と100億円ものお金がかかるといわれる。それほどの期間と費用がかかるのは、新薬が誕生するまでにとても複雑なプロセスを経なければならないからだ。 抗がん剤の臨床試験の進められ方について考えるために、まず高血圧や、糖尿病、抗生物質、鎮痛薬...