2006年9月
京都大学名誉教授の 菅原努さん 温度を摂氏42~43度に上げてがんをたたくのをがん温熱療法といいます。 ただ、この温熱療法はまだわかっていないことが多い治療法です。 たとえば、温熱療法には、全身を加温する方法とがんの局所だけを加温する方法とがありますが、このうち、全身温熱療法については、本当にがんに効果があるのかどうかまだ不明なのです。ですから、このコーナーでも全身温熱療法については取り...
2006年9月
群馬大学大学院 腫瘍放射線学助教授の 桜井英幸さん デューク大学医療センター 放射線腫瘍学科助教授の エレン・ジョーンズさん 米国で温熱療法が再評価されたきっかけ 最近、がん温熱療法において、ヨーロッパを中心にエビデンス(根拠)の高い臨床試験の結果が次々と出ている。 代表的なものは、2000年にオランダの研究グループが医学的権威の高い専門誌「ランセット」に発表した「進行子宮頸がん...
2006年9月
群馬大学大学院 腫瘍放射線学助教授の 桜井英幸さん がん温熱療法は、普通、43度以上に温めることでがんを死滅させるのをねらっている。 しかし、43度以上に加温することは簡単なことではない。 そこで、加温を少し低めにし、放射線や抗がん剤の効果を高めて成果を上げているのが、群馬大学病院放射線科助教授の桜井英幸さんのグループだ。これは、「マイルドハイパーサーミア」と呼ばれる温熱療法の新しい...
2006年9月
藍野病院院長の 近藤元治さん がん温熱療法は、がんの部分を目的の温度に維持できるかどうかで決まる。 ただ血流の豊富な肝臓などでは、折角温めても血流で温度が逃げられ、がん部位の温度がなかなか上がりにくい。 それを動脈を塞栓することによって温度を高め、がんに対する温熱効果を上げるというユニークな方法を考案したのが、京都府立医科大学名誉教授の近藤元治さんだ。 現在も、引き続き、大阪府にあ...
2006年9月
西出病院温熱療法研究室の バレンチナ・オスタペンコさん 岡村一心堂病院理事長の 岡村一博さん 温熱療法は魔法の杖ではない 大阪府貝塚市にある西出病院 大阪府貝塚市にある西出病院が温熱療法をがん治療に取り入れたのは1999年12月のことである。以来、現在に至るまで温熱療法を用いた治療例は385例に達しているという。当然ながら患者の大半は手術が不能の進行がん、再発がん患者である。 こ...
2006年9月
東京都立駒込病院 放射線診療科治療部部長の 唐澤克之さん どんながんにも効く治療法として温熱療法をバラ色に描くのではなく、明らかに効果が確認されている疾患に限定して、電磁波温熱療法(ハイパーサーミア)を行っているのが東京都立駒込病院だ。 その疾患とは、悪性胸膜中皮腫と軟部組織肉腫。 放射線や抗がん剤が効かず、手術にも限界があるという場合でも、なかなかの効果が得られているという。 第1選...
2006年9月
(各施設によってがんの種類、部位、進展度などに難易がありますので、受診時にご相談ください。また、電話による医療相談は行っていませんので、ご理解ください)施設名主な診療科所在地電 話新川駅前内科内科・消化器科・胃腸科・放射線科〒001-0925 北海道札幌市北区新川5条1丁目1-22(011)708-1234新札幌恵愛会病院消化器科・外科・内科・麻酔科〒004-0041 北海道札幌市厚別区大谷地東5...
2006年9月
ふくだ かずのり 銀座東京クリニック院長。昭和28年福岡県生まれ。熊本大学医学部卒業。国立がん研究センター研究所で漢方薬を用いたがん予防の研究に取り組むなどし、西洋医学と東洋医学を統合した医療を目指し、実践。 体にはがんを押さえ込む免疫力が備わっている がん細胞が発生すると、私たちの体は免疫力やいろいろな仕組みを使ってがん細胞を排除しようとします。 「免疫」とは異物に対して攻撃を仕掛けて、排除...
2006年8月
ふくだ かずのり 銀座東京クリニック院長。昭和28年福岡県生まれ。熊本大学医学部卒業。国立がん研究センター研究所で漢方薬を用いたがん予防の研究に取り組むなどし、西洋医学と東洋医学を統合した医療を目指し、実践。 高麗人参はがんに対する抵抗力を高める 高麗人参は朝鮮人参、薬用人参とも呼ばれ、昔の高麗国(朝鮮半島)に自生していたウコギ科の多年草で、多くの栄養成分を含む根が、古く4~5千年前より不老長寿の...
2006年7月
ふくだ かずのり 銀座東京クリニック院長。昭和28年福岡県生まれ。熊本大学医学部卒業。国立がん研究センター研究所で漢方薬を用いたがん予防の研究に取り組むなどし、西洋医学と東洋医学を統合した医療を目指し、実践。「気」とは体を動かす生命エネルギー生命を維持していくためには、飲食物をとり、酸素を吸ってエネルギーを産生し、不要物は排泄しなければなりません。こうした基本的な流れは西洋医学も漢方医学も大きな差...