2004年9月
千葉市の公民館図書室に非常勤公務 員として働く土屋春江さん。職場復帰 できたのは、組合の働きによるものが 大きいという 非常勤公務員として雇用保険に加入土屋春江さん(59歳)は16年間、千葉市の公民館図書室に非常勤公務員として勤務してきた。 公民館図書室は03年5月から休館日を年末年始だけに変更し、祝日・月曜日も開館することになった。4人の非常勤職員がローテーションを組んで、1日2人で午...
2004年8月
アスベスト肺がんの怖さと労災認定 のことを多くの人に知ってもらいたい と語る五月電気工業有限会社社長 の齊藤文利さん 工事現場で飛散するアスベスト五月電気工業有限会社社長の齊藤文利さん(66歳)は、40数年間、主に鉄筋コンクリート造の新装店舗の電気工事に取り組んできた。店舗の天井や壁にはアスベスト(石綿・発がん物質)が断熱材として吹き付けられていた。電気工事は天井や壁をくり抜いて行うため...
2004年6月
療養を保険制度で乗り切った君島 佳名子さん。自身のがん発症をき っかけにソーシャルワーカーへの道 を歩み出した 卵巣に悪性腫瘍が見つかる99年9月下旬、当時、財団法人(社員50名=研究者25名、事務職25名)の事務職員だった君島佳名子さん(当時32歳)は、突然、腹痛に見舞われた。近所の産婦人科医院で異常を指摘され、9月25日、総合病院を受診。「悪性の卵巣腫瘍が疑われ、手術が必要です」と言わ...
2004年4月
會田昭一郎さんは、元上司や妻の 言葉によって、最新の治療を選べた。 結果的に仕事復帰も早まり、命も体 の機能も温存できた 會田昭一郎さんの仕事復帰まで-------------------------------------------------- 2000年2月 舌がん3期の診断。放射線の外部照射と抗がん剤の局所への注入、入院3~6カ月と提示される▼ 元上司の進言「勤めながら治療できる時代...
2004年3月
「患者さんと一緒に考えることで気持ち の整理に役立てれば」と語る、国立 がんセンター中央病院「患者・家族 相談室」の大松重宏さん 復帰した職場にうまく適応できない悩み 国立がん研究センター中央病院の「患者・家族相談室」では入院・外来通院している患者を対象に職場復帰の相談に応じている。社会福祉士の大松重宏さんは、がんの治療は成功したにもかかわらず、職場復帰後、うまく適応できず苦しんでいる患者に何...
2004年2月
自助グループ「どんぐりの会」 で自己紹介する戸倉基さん。 その体験が他の人へのヒントになるがんのための病気休業戸倉基さん(68)は大学卒業後、溶接材料の研究開発・製造・営業を行うN社に就職。主に研究・技術開発の仕事で成果と実績をあげてきた。入社して27年目、51歳の時だった。愛知県春日井市のK社に出向中に、戸倉さんは結腸がん(早期高分化腺がん)と診断され、単身赴任生活を終えて、神奈川県内(当時)の...
2004年1月
胃がん療養をさまざまな工夫で 乗り切った小野博文さん胃がん手術で約2カ月会社を休む物流検査機関の地方事務所(職員4名)に勤務していた小野博文さん(40歳)は、1999年12月の成人病検診(中規模のA個人病院)で胃潰瘍と診断された。3カ月間、薬を服用していたが、2000年7月4日、突然、胃がん(*印環細胞がん、ステージ2)の宣告を受け、「全摘または*亜全摘の手術が必要です」といわれた。事務所に戻って...