仕事をしながら療養する 肝移植を受けた患者とドナーのために役立ちたい
2008年7月
生体肝移植を受けた伊東寛さん 不動産業者の伊東寛さん(現在、59歳)は、33歳でC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎と診断され、37歳で肝硬変、42歳で肝がんを発症。手術、インターフェロン療法などをしたが、54歳で再発。56歳で生体肝移植を受けた。39歳のとき、20歳代から続けてきたコンビニ経営を断念し、自社ビルの管理運営を始める。障害基礎年金の支給を受けながら経営者として働き続けている。 37歳...
仕事
2008年7月
生体肝移植を受けた伊東寛さん 不動産業者の伊東寛さん(現在、59歳)は、33歳でC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎と診断され、37歳で肝硬変、42歳で肝がんを発症。手術、インターフェロン療法などをしたが、54歳で再発。56歳で生体肝移植を受けた。39歳のとき、20歳代から続けてきたコンビニ経営を断念し、自社ビルの管理運営を始める。障害基礎年金の支給を受けながら経営者として働き続けている。 37歳...
2008年4月
喉頭全摘出手術を受けた川波俊彦さん 川波俊彦さん(現在62歳)は、定年退職直前の59歳のときに、下部咽頭がんと頸部食道がんで喉頭全摘出手術を受けた。民間生命保険会社の保険金支払いと、公的社会保険の障害年金の支給を受けながら食道発声の訓練に努力した。 退職後は、声を失った人たちの「第2の声」を取り戻すために、無償ボランティアで、食道発声の指導員として活動を続ける。 下部咽頭がんと頸部食道がんで...
2008年2月
48歳で乳がんになった尾崎ミエ子さん 接客業をしていた尾崎ミエ子(現在50歳)さんは、48歳のとき、乳がんを告知された。会社を2カ月間休養し、2回の手術を受けた。健康保険の高額療養費や傷病手当金、民間のがん保険を利用して、医療費や生活費の工面をした。職場復帰後は、会社と同僚の協力を得て、体調に合わせて、勤務時間を調整。現在、手術前と同様、多忙な仕事をこなしている。 健康診断で選択したマンモグ...
2007年10月
小西敏郎さん NTT東日本関東病院副院長・外科部長の小西敏郎さんは、2007年1月4日、人間ドックで胃に異常が見つかった。早期胃がんと診断され、同病院に入院。内視鏡的粘膜切除術を受けた。クリティカルパス(入院診療計画書)をもとに、予定していた手術や外来担当日を調整し、手術後7日目に、計画通り現場復帰した。 胃カメラ検査で早期胃がんが見つかった 小西さんは、外科医として、胃がん、食道がん、大腸...
2007年8月
中村秀子さん 県立高校で家庭科の教員として、授業と生活指導で多忙な日々を送っていた中村秀子さんは、44歳のとき、乳がんと診断された。療養休暇を96日間とり、手術と放射線治療を受けて職場復帰。術後4年3カ月後の今年4月、長年の夢だった大学院に入学。大学院生として学びの日々を送っている。 がん告知で気づかされた自分の生き方 02年11月28日、高校の文化祭を終えて、ほっとしたときだった。教科準備...
2007年6月
大野聰克さん 工場経営者・大野聰克さんは、45歳で直腸がんの4期と診断された。 75日間の入院医療費の支払いは、民間の生命保険と公的な健康保険の高額療養費制度で乗り切った。 退院後は仕事を減らし、生活習慣も改善。と同時に近くの病院でボランティア活動を始め、現在はそこの職員として、がん患者のサポートに取り組んでいる。 工場経営10年目働き盛りのがん告知 大野聰克さんが、体に異変を感じたのは19...
2007年4月
下原康子さん 大学医学部の図書館司書をしていた下原康子さんは、1995年5月、61歳のときに乳がんと診断された。 勤務先である図書室の運営に支障をきたさないよう、すぐに業務マニュアルを作成し、交替勤務の司書にバトンタッチした。 このときの入院期間は40日間。すべて年次有給休暇を使って乗り切った。 仲間たちのバックアップを受け、業務をこなした日々 下原さんは、1974年9月、東邦大学医学部のメ...
2006年11月
すずき眼科クリニック院長の 鈴木尚子さん 鈴木尚子さんは、1990年10月に、眼科クリニックを開業。膠原病や白血病などにも詳しく、眼と内科疾患との関連を常に意識して診察に取り組んできた。 近くに新しいクリニックを開業した半年後、49歳のときに、卵巣がんの告知を受けた。1カ月間の入院・療養中は代診と休診共済制度などを利用して診療を続けた。現在も、抗がん剤治療を受けながら診療を行う。 鈴木さ...
2006年9月
山川令子さん 地域で政治活動をしていた山川令子さん(63歳)は、59歳のとき、乳がんを告げられた。手術はできない状態で、化学療法を受ける。高額療養費制度を利用して治療を続けた。治療に専念するため、政治活動を始めることは断念したが、化学療法を受けながら、地域での子育てや、町づくりのために、多忙な毎日を送っている。 山川さんは、24歳で結婚し、埼玉県草加市で暮らし始めた。江戸時代に日光街道の草...
2006年7月
田鎖里美さん 田鎖里美さんは、57歳で倉庫・運輸関係の会社を早期退職。失業して2カ月後、腎臓がんが見つかった。手術後、雇用保険法の基本手当の支給を受けながら就職先を探す。療養と就職活動中に、荷造りテープを素材にした作品作りに出合う。60歳からは年金の支給を受けながら作品作りに情熱を注ぐ。 田鎖さんは、2000年12月中旬、胃に痛みを感じて近所のかかりつけの病院に駆け込んだ。腹部の超音波検...