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2018_sep_i

監修●竹島信宏 がん研有明病院婦人科部長

卵巣がんに、新たな分子標的薬リムパーザが承認された。がん細胞のDNA修復機構を壊し、がん細胞自体が死に至るよう導くという機序(メカニズム)を持つ。今年(2018年)4月に発売開始されて現時点で4カ月。リムパーザのメカニズムと可能性、そして、副作用の出方や臨床的な手応えを聞いてみた。

監修●石川光也 国立がん研究センター中央病院婦人科腫瘍科

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。妊娠・出産に関わる、女性にとって重要な臓器に発症するがんだ。近年、あらゆるがん治療で、その治療法が進化するなか、女性特有のがんであるこれらのがん治療の現状はどうなのか。そして今後の展望は? わが国の婦人科がんの臨床・研究をリードする、国立がん研究センター中央病院の婦人腫瘍科・石川光也さんに伺った。

監修●佐々木 寛 千葉徳洲会病院婦人科部長/東京慈恵会医科大学客員教授/東京医科大学産科婦人科学兼任教授

手術支援ロボット、通称ダヴィンチ手術は日本では2012年4月前立腺がんに、2016年4月腎臓がんに保険適用されていた。今年2018年4月からその対象が大幅に拡大され、肺がん、食道がんなど12件に対して新規保険適用された。婦人科がんでは子宮体がんに対して適用。また、子宮頸がんには今回適用されなかったが、腹腔鏡下膣式子宮全摘術が適用され、2年後の見直し時にはダヴィンチ手術は子宮頸がんに対しても適用されるのではないかと推測されている。

千葉徳洲会病院婦人科部長の佐々木寛さんに、子宮体がん、子宮頸がんに対するダヴィンチ手術の現状、メリット、問題点などについて聞いた。

コメンテーター●恩田貴志 北里大学医学部産婦人科主任教授

多くの固形がんを根治に導くには、手術が必要だ。昨今では、早期がんであれば、後遺症を考慮して、機能温存のための縮小手術も行われる。しかし、卵巣がんは、大部分が他臓器にも転移を有する進行がんで、周囲の臓器を含め、徹底的に切除することが推奨されている。そんな卵巣がん治療において、注目される臨床試験結果が、米国臨床腫瘍学会2018年年次集会(ASCO2018)で報告された。研究事務局の北里大学医学部産婦人科主任教授の恩田貴志さんにその概要をうかがった。

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