経腸栄養剤による栄養管理で副作用は軽減!? 強力な化学療法をサポートする経腸栄養剤の力
2012年6月
「患者さん栄養状態をサポート することで、副作用を軽減できるかもしれません」と話す 宮田博志さん 食道がんの化学療法はより強力な薬剤が使われるようになった。その結果、副作用をいかに抑えるかが課題となっている。 そんななか、副作用を抑える方法として今期待を集めているのが、"栄養管理"。 患者さんの栄養状態を改善することで、副作用が軽減されたという報告も出てきている。 食道...
抗がん薬治療
2012年6月
「患者さん栄養状態をサポート することで、副作用を軽減できるかもしれません」と話す 宮田博志さん 食道がんの化学療法はより強力な薬剤が使われるようになった。その結果、副作用をいかに抑えるかが課題となっている。 そんななか、副作用を抑える方法として今期待を集めているのが、"栄養管理"。 患者さんの栄養状態を改善することで、副作用が軽減されたという報告も出てきている。 食道...
2011年10月
抗がん剤の専門家 (腫瘍内科医)である 向井博文さん 抗がん剤治療は手術、放射線治療と並ぶがんの3大治療の1つ。近年は優れた抗がん剤が次々に開発され、目ざましい発展を遂げつつある。 抗がん剤は副作用が強いと敬遠されがちだったが、今では副作用対策も進み、苦痛やリスクを軽減しながら治療を受けられるようになっている。 目に見えない微小ながんを叩く抗がん剤治療というと、入院してベッドで寝たきりに...
2011年10月
遺伝子レベルでがんの解明が進んだ今、がんの生物学的特徴を標的とした新たな薬剤の開発が進んでいる。本特集では、個別化治療に1歩踏み出した悪性黒色腫、女性のがんである乳がん、卵巣がん、さらには男女ともに罹患数の多い肺がんについて、世界最大規模のがん専門学会である米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次集会より、その最前線をレポートする。 がん治療に関する新たな知見が発表された世界最大規模のがん学会「米...
2011年10月
胃がん腹膜播種の新治療の 研究に注力する 石神浩徳さん これまで有効な治療法が確立されていなかった胃がんの腹膜播種だが、腹腔内に抗がん剤を直接注入する新たな治療は、以前にもレポートした。今年10月から始まる予定の、保険で承認されるために必要とされる第3相試験に大きな期待が集まっている。 抗がん剤の直接投与で治療効果が高まる [胃がんの腹膜播種とは] 『胃がん治療ガイドラインの解説』を改変 ...
2011年10月
数々の抗がん剤灌流療法を 開発した 村田智さん さまざまな工夫が重ねられてきた動注化学療法だが、また新たな治療法が生まれた。骨盤内に出入りする血流を遮断するという画期的な方法により、骨盤内臓器(直腸、子宮、卵巣、膀胱など)にできたがんの完治を目指している。 血中濃度が高いほど抗がん剤はよく効くがんの化学療法では、体内に投与された抗がん剤が血流に乗って運ばれていき、がんが抗がん剤にさらされること...
2011年10月
逆行性超選択的動注化学放射線 療法の研究にまい進している 藤内祝さん 進行口腔がんの新治療として、耳の前と頭の後ろから抗がん剤を患部に注入する「逆行性超選択的動注化学放射線療法」が注目されています。 治療効果が高いうえに口の機能、容貌も損ねずにすむからです。さらに、温熱療法を併用して治療効果を高める研究も進められています。 口腔がんを切らずに機能を温存する口腔がんは口の中にできるがんの総称で、...
2011年10月
多発性骨髄腫の豊富な 治療経験を持っている 西脇嘉一さん 昨年、治療効果が大きく、副作用も少ないといわれる大型新薬、レブラミドが承認されたことで、多発性骨髄腫の薬物療法は大きく前進した。 レブラミドの発売から1年経ち、医療の第一線からは目ざましい成果が報告されつつある。 進行してから診断される例が多い多発性骨髄腫は、血液のがんとしては白血病に次いで2番目に多い病気だ。50代以上になると発症率が...
2011年8月
ASCO膵がん・大腸がん報告 今年6月、米国シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、日本発の経口抗がん剤TS-1の膵がんと大腸がんに対する効果が発表され、注目を集めている。 これらの内容が患者さんにどう役立つかという観点からレポートしよう。膵がんの大規模臨床試験で新たな知見が発表 3万人を超える人が集う2011年のASCO会場 GEST試験と呼ばれる膵がんの臨床試験に関して、大阪府...
2011年8月
肺がん・乳がん・肝がん報告 今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、肺がん・肝がん・乳がん・腎がんの化学療法で、興味深い発表がなされた。 肺がんでは、今後の治療法に大きな影響を及ぼすであろう有望な新薬の発表もあった。その動向を確認したい。ALK陽性の非小細胞肺がんでクリゾチニブが高評価 [図1 クリゾチニブの腫瘍縮小効果](EML4-ALK融合遺伝子を有する非小細胞肺がん) [図2 クリゾチニ...
2011年8月
患者・医療従事者間相互の 情報提供が大切と語る 矢ヶ崎香さん 抗がん剤の副作用の中でも、今最もやっかいな末梢神経障害。 患者さんのQOL(生活の質)に大きく関係し、その後のがん治療にも大きく影響を及ぼす。 軽視できないこの副作用の対策法を見直してみたい。 本人以外はわかりにくい副作用 [図1 末梢神経細胞] 神経線維:微小管は細胞分裂に関するほか、神経細胞では細胞体で作られたタンパク質を神...