各種がん

再発を防止する薬、腫瘍を縮小する薬の効果と可能性 術後補助化学療法で生存率が向上。術前化学療法にも期待

2006年4月

東京医科大学病院 第1外科講師の 坪井正博さん 肺がんはがん化した細胞の種類によって、小細胞がんとそれ以外の非小細胞がんに分類されるが、抗がん剤の効き方にも違いがあり、小細胞がんは化学療法の効果が見込めるのに対して、非小細胞がんは小細胞がんほどの効果はないといわれている。 このため、非小細胞肺がんの術後の補助療法として行われる化学療法もあまり期待できないとされていたのだが、ここ数年で大きな変...

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肺がんへの応用が進む 体にやさしいCTガイド下ラジオ波凝固療法

2006年4月

がんに針を刺し、ラジオ波で焼ききる。手術を必要とせず体への負担が小さい 大阪市立大学医学部 放射線科講師の 松岡利幸さん ラジオ波でがんを死滅させるラジオ波凝固療法は、手術しないでできる肝がんの治療法として注目されている。 このラジオ波凝固療法の、肺がんへの応用を進めているのが、大阪市立大学医学部放射線科講師の松岡利幸さんだ。 手術が困難な患者さんに対して行ったところ、「68パーセン...

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息苦しさをやわらげる「呼吸リハビリ」 ちょっとしたコツをマスターするだけで呼吸がうんと楽になる

2006年4月

要町病院院長の 吉沢孝之さん   要町病院 リハビリテーション室室長の 岩城基さん イラスト:鬼澤明美 がんが進行すると呼吸困難感を伴うことが少なくない。息切れも起こしやすい。呼吸不全になることもある。肺がん手術後は、肺組織の切除によって肺活量が減るために肺機能が落ちる。拘束性肺障害と呼ばれるものだ。とくに肺組織を半分近く切除すると、徐々に息切れなどの症状が起こり、呼吸不全...

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大腸がんの最新標準治療 最良の医療が提供され、最良の治療が受けられる『ガイドライン』が出そろった

2006年4月

がん研有明病院 化学療法科副部長の 水沼信之さん みずぬま のぶゆき 1984年東京慈恵会医科大学卒業。 90年同大学第3内科学教室助手。 93年米国ハーバード大学医学部、ダナファーバーがん研究所研究員、 97年がん研究会府属病院化学療法科復帰後、03年医局長、ATC 医長を経て、 06年1月より現職。専攻は臨床腫瘍学 大腸がんの最新の標準的な化学療法は、現時点で5通り 日本の大腸がん研...

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渡辺亨チームが医療サポートする:炎症性乳がん編

2006年3月

サポート医師・渡辺亨 医療法人圭友会 浜松オンコロジーセンター長 わたなべ とおる 1955年生まれ。 80年、北海道大学医学部卒業。 同大学第1内科、国立がん研究センター中央病院腫瘍内科、米国テネシー州、ヴァンダービルト大学内科フェローなどを経て、90年、国立がん研究センター中央病院内科医長。 2003年、山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長、国際医療福祉大学教授。 現在、医療法人圭...

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手術困難な高齢者の早期胃がんにも適用できる レーザーと内視鏡の併用療法「EMR-PDT」

2006年3月

手術が必要な粘膜下層の浸潤がんも、レーザーとの併用で内視鏡的治療が可能に 大阪府立成人病センター 消化器内科の 東野晃治さん 近年、内視鏡的治療の発達により、早期胃がんの多くが手術をしなくても治療できるようになっている。患者のQOLを向上させるという点で、内視鏡的治療のメリットは大きい。だが、これまでは粘膜内の早期がんだけが対象とされ、粘膜下層に浸潤したがんは「内視鏡では治療できないがん」とみ...

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渡辺亨チームが医療サポートする:膀胱がん編

2006年3月

サポート医師・赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長 あかくら こういちろう 1959年生まれ。84年千葉大学医学部卒業、同大学泌尿器科入局。 90年千葉大学大学院修了、医学博士。 90~93年カナダ・ブリティシュコロンビアがんセンターがん内分泌学科・ポストドクトラルフェロー。千葉大学助手、講師、助教授を経て、2002年より現職。 前立腺がんの臨床的基礎的研究に従事 痛みのない、ピンク色の...

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これだけは知っておきたい乳がんの基礎知識 乳がんは全身病。全身的な観点からの治療をするのが今日の常識

2006年2月

聖路加国際病院 ブレストセンター長の 中村清吾さん 乳がんの検査、治療は日進月歩の勢いで進んでいます。そのベースになる考え方自体も大きく変わってきています。 その最大のポイントは、乳がんは局所の病気ではなく、全身的な疾患である、という点です。 その視点に立って、患者としてこれだけは知っておきたい点を、聖路加国際病院ブレストセンター長の中村清吾さんに解説していただきます。 大きく変わって...

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孤立した若年乳がん患者の心を支えるグループケア 悩みを打ち明け、聞いてもらえる、耳を傾ける――それが道を拓く

2006年2月

東京大学付属病院 乳腺内分泌外科講師の 齊藤光江さん 乳がんは20代、30代でがんになる人はけっこういる。 しかし、若くしてなると、仕事や恋愛、結婚などに不利になることから、会社にも友達にも打ち明けられず、孤立し、それが重圧となり、心理的に押し潰される。 それを打開するグループケアが試みられている。 どこで、誰の手で、どういうことが行われているのだろうか。 孤立している患者 乳がん...

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骨転移の治療で患者のQOLを改善する 「骨の健康」に視点をおいた新しい乳がん治療の時代へ

2006年2月

浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 乳がんの骨転移の治療薬として、ビスフォスフォネート製剤のアレディア(一般名パミドロン酸二ナトリウム)が定番化している。 臨床試験で好成績が示され、またすでに欧米では標準となっている治療法が普及したことで、骨転移の症状に苦しむ日本の患者は大きな福音を得た。 腫瘍内科の第一人者である浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんは、「ビスフォスフォネートの登...

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