各種がん

晩期障害には正面から向き合い、医療と心で克服する 何より大切なのは命。過度に障害を恐れるな

2006年8月

聖路加国際病院副院長 小児総合医療センター長の 細谷亮太さん 小児がんは、かつては「不治の病」と考えられていた。しかし、近年は医療技術の進展にともない、治癒率は飛躍的に向上した。だが、治癒率の向上は、時として多種多様の晩期障害の発症をもたらす。この晩期障害が現実に立ちはだかったら、治療は、そして家族はどう対処すればよいのか。聖路加国際病院の副院長で小児総合医療センター長の細谷亮太さんに、小児...

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最新標準治療――胃がん編 メスだけではない。内視鏡、腹腔鏡、抗がん剤で治療する時代

2006年7月

癌研有明病院消化器センター長の 山口俊晴さん 消化器がんの中で、胃がんは、大腸がんとともに最も治りやすいがんの1つです。早期発見・早期治療が功を奏したからです。しかし、だからといって、胃がんを侮ってはいけません。早期のうちに腹膜に転移し、やっかいながん性腹膜炎になるのも少なくなく、転移・再発すればやはり厳しくなります。したがって、大切なことは、がんの進行具合を正しく把握すること、そしてその進行具合...

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高度な技術力が必要。手術の場合、症例数の多い外科医を選べ! 痛みが少なく、回復も早い腹腔鏡手術の現在

2006年7月

東京医科歯科大学病院 腫瘍外科講師の 小嶋一幸さん 胃がんに対する腹腔鏡手術は、1991年に世界にさきがけて日本で開発された治療法。開腹手術に比べ体への負担が軽くて日常生活への復帰が早い、などの利点があり、一部の進行がんにまで適応が広がっている。ただし、技術が難しく、コストもかかるため、施設間、術者間の格差が大きいのが難点。今のところガイドラインでは「臨床研究」と位置づけられているが、5年生存率は...

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治療困難ながん性腹膜炎の最新治療 タキソール、TS-1などの登場で明るい陽射しがさしてきた

2006年7月

山口大学大学院 医学研究科講師の 吉野茂文さん 胃がんが進行すると、胃壁の表面から裏側へとしみこみ、ついには漿膜を破って腹腔内へこぼれ落ちる。このこぼれ落ちたがん細胞は腹腔内で様々な炎症をひき起こし、がん性腹膜炎となる。がん性腹膜炎になると、治療の手がなくなり、全身状態が急速に悪化する。少し前までは。しかし、今は、こうした状態でも抗がん剤治療の手がある。その最前線をご報告しよう。 進行・再発胃...

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新しい抗がん剤TS-1やタキソールの出現で生存率も上昇 ここまで進んでいる進行・再発胃がんの化学療法

2006年7月

北里大学東病院 消化器内科講師の 小泉和三郎さん かつて、「胃がんに効く抗がん剤はない」と言われていた。しかし、この胃がん治療は99年を境に一変。日本の医療現場にTS-1をはじめ、イリノテカン、タキソール、タキソテールなど、新しい抗がん剤が次々に登場し、奏効率、生存率が向上している。その現状と今後の展望をレポートする。 進行・再発胃がんの治療は90年を境に一変 患者にとっては受難を強いられてき...

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GIST効果で判明。「がんを増大させない」が生存期間を延長する 注目される消化器がんの分子標的薬の効果

2006年7月

国立がん研究センター東病院内科医師の土井俊彦さん 従来の抗がん剤に代わって、新しく出現した分子標的治療薬。既に乳がんや肺がんなどで効果を上げているが、今最も注目されているのが消化器がんの分野。大腸がんを皮切りに、消化器の領域に、アバスチン、アービタックス、ハーセプチンなどの分子標的治療薬が続々と登場してきている。この現状を整理してご報告しよう。 分子標的治療薬と呼ばれる新しい薬剤が注目を集めて...

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胃がん手術後の後遺症と対策 なぜ後遺症は起こる? 不快な症状を緩和する方法は?

2006年7月

東京慈恵会医科大学 消化器外科医局長の 鈴木 裕さん 手術法の進歩によって胃がんの治療成績は向上してきました。半面、胃切除後の後遺症対策は、今もって十分とはいえず、後遺症に苦しむ患者さんが跡を絶ちません。なぜ後遺症が起こるのか、不快な症状を和らげるにはどんな方法があるのか、東京慈恵会医科大学消化管外科医局長の鈴木裕さんと胃を切った人友の会「アルファ・クラブ」にお話をうかがいました。 胃がん手術...

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渡辺亨チームが医療サポートする:原発不明がん編

2006年6月

サポート医師・安藤正志国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 あんどう まさし国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科 1965年生まれ。 89年名古屋市立大学医学部卒業。2001年より現職。 モットーは、「リスク・アンド・ベネフィットを考えた治療」。 患者さんに与えるリスクをよく考えて、できるだけベネフィット(利益)を大きく引き出せる医療を目指しているいくら検査をしても、がんの原発巣が...

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大腸がんの基礎知識 手術が第1選択。が、取りきれなくても、あきらめることはない

2006年6月

東京慈恵会医科大学青戸病院 副院長の 吉田和彦さん がんといわれて、ショックを受けない人はいません。けれども、そこでベストな治療を受けるために必要なのは、情報と心構えではないかと思います。 この場合の情報には2種類あります。ひとつは治療に関する最新情報、ひとつは自分のがんがどんながんで、どんな状態にあるかという情報です。 一方、この場合の心構えとは、あなたが自分の人生をどう考え、...

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再発してもあきらめる必要はない。次々に出現する新しい抗がん剤治療の手 再発大腸がんの最新化学療法

2006年6月

国立がん研究センター東病院 消化器内科部長の 大津敦さん 進行・再発した大腸がん患者に対する化学療法は、ここ5年ほどの間に劇的な変化を遂げつつある。数多くの新しい薬剤が登場して、大幅な生存期間の延長が証明されている。現状では、残念ながら大腸がんの30パーセントほどは手術後に再発する。しかし、運悪く再発してもあきらめることはない。日本でも世界標準の化学療法が受けられる日が近づきつつある。進行・...

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