各種がん

患者にもわかりやすく明確化された推奨する治療・しない治療 全面改訂された「大腸癌治療ガイドライン」2019年版

2020年3月

「ガイドラインは医師用と銘打っていますが、患者さんにもわかりやすくなりました」と語る橋口陽二郎さん わが国で増え続けている大腸がん。国立がん研究センターのがん登録、統計による2019年の罹患数予測は、がん種全体で1位、男女別では男性1位、女性2位。死亡数予測では、全体で2位、男性で3位、女性で1位だ。その大腸がんの治療の指針となる「大腸癌治療ガイドライン」の2019年版は全面改訂され、さまざまな点...

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腸内細菌、歯周病菌が大腸がんの進行にも関与⁉︎ 大腸がん再発予防は善玉菌を減らさない食事とリズム感ある生活で

2020年3月

「大腸がんを防ぐのは口元から、悪玉の歯周病菌を腸内から減らすためにも」と語る佐藤信紘さん がんになりにくい食習慣としては食物繊維をとる、赤身の肉を減らす、節酒をするなどが薦められている。これらは大腸がん治療後にも重要と考えられている。また最近では、腸内の善玉菌を減らさないことや、腸内でも悪玉菌として働く歯周病菌も、がんの進行に関わっていると考えられている。さらに、善玉菌の代表であるビフィズス菌はみ...

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肺がんⅢ期の化学放射線療法後にイミフィンジが効果 放射線副作用の肺臓炎をいかに抑えるかが重要

2020年2月

「肺臓炎をうまく抑えて、化学放射線療法後、イミフィンジの投与をできるだけ早く開始したほうが良い結果が出ています」と語る大西 洋さん 非小細胞肺がんⅢ期における化学放射線療法は標準治療だが、最近、治療後の免疫チェックポイント阻害薬の上乗せ効果が認められ、その治療が標準治療化されてきた。今後はさらなる延命効果を望むために、様々な治療の組み合わせが臨床試験を通じて模索されていきそうだ。ここでは手術不能非...

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分子標的薬の使う順番の検討や併用が今後の課題 さらに進化している進行非小細胞肺がんの最新化学療法

2020年2月

「1、2年くらいで効果が薄れてしまう分子標的薬の使う順番を検討することは今後の課題です」と語る久保田 馨さん がんの中でも予後が悪い肺がん。その中で驚くほど生存率を伸ばしてきたのが、手術不能または再発した、つまり進行した非小細胞肺がんの治療だ。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新薬が相次いで登場し、遺伝子解析により〝効く人に効く〟薬剤を選択できる個別化医療が進化しつつある。さらに、治療薬...

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小細胞肺がんに17年ぶりの新薬登場! 初の免疫チェックポイント阻害薬・テセントリク承認

2020年2月

「小細胞肺がんは進行が早いので、化学療法で進行を抑えながら免疫療法の反応が出るのを待つ、という治療戦略が功を奏したのではないかと思います」と語る西尾誠人さん 非小細胞肺がん治療は、ここ数年、目覚ましい進歩を遂げてきた。一方、この20年弱、新しい治療法も薬も登場しなかった小細胞肺がん。そんな中、昨年(2019年)、長い沈黙を破って待望の新薬が承認された。これまでの化学療法に免疫チェックポイント阻害薬...

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新たな治療薬が続々と、薬の使い方が重要に 去勢抵抗性前立腺がんの薬物療法

2020年1月

「去勢抵抗性前立腺がん治療の選択肢は次々に増えてきていますので、患者さんにとっては大きな希望となるでしょう」と語る上村博司さん 前立腺がんはあらゆるがん種のなかでも、予後の良いがんとして知られている。I~Ⅲ期では5年相対生存率は100%だ。しかし、IV期では63.7%、なかでも遠隔転移のあるホルモン療法の効果がなくなった去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)では、生存期間はほぼ3年だ。だが、現在、次々に...

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前立腺がん再発とわかっても、あわてないで! 放射線治療後に局所再発しても、凍結療法で救済できる

2020年1月

「凍結療法の破壊力は強烈なので、悪性度が高くても細胞を破壊できるのが強みです」と語る三木健太さん 進行が極めて遅いのが前立腺がんの特徴。中には、治療の必要すらないものも多い。必要ない治療を受けて体にダメージを与えないためにも、あわてないことが何より大切だ。そんな中、フォーカルセラピー(部分治療)の1つとして、さらに、放射線治療後の局所再発に対する救済治療として、凍結療法を手掛ける施設がある。東京慈...

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ルテチウムPSMA療法が第Ⅱ相試験で転移性去勢抵抗性前立腺がんに高い効果 新しいLu-PSMA標的放射線治療の可能性

2020年1月

「転移した去勢抵抗性の患者さんに、その次の治療法が模索されていたのですが、そこに登場したのがルテチウムPSMAだったのです」と語る榎本 裕さん ホルモン療法が効かなくなった(去勢抵抗性になった)と聞くと、今後の治療法が限られたようで焦りを感じる前立腺がんの患者は少なくないだろう。しかし、実際には去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の治療は、ここ5年ほどで驚くほど使用できる薬剤が増えている。そして、20...

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分子標的薬やCAR-T細胞療法などの開発で全ての血液がんに希望が 分子標的薬の新薬、次々登場で進化する血液がんの化学療法

2019年12月

「がん患者さんの循環器疾患治療やがん化学療法で心血管系の副作用に対する治療の確立を目指す腫瘍循環器学会が2017年に創設されて、治療確立への推進力になっています」と語る矢野真吾さん 難治性がんで、不治の病というイメージだった白血病。2001年の分子標的薬グリベック(一般名イマチニブ)登場を境にイメージは変わった。とくに慢性骨髄性白血病において、推定5年生存率が9割を超えるまでになった。白血病全般に...

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これから登場する分子標的薬に期待! 急性骨髄性白血病(AML)の治療はそれでも進化している

2019年12月

「今後登場してくる分子標的薬の中に急性骨髄性白血病の決定打があることを期待しています。そのためにも1次治療から使えるようになってほしい」と語る照井さん 急性骨髄性白血病の治療は進歩の兆しを見せているものの、現状、治療の基本は、化学療法で白血病細胞を叩くこと。寛解後は、予後を3段階に分けて、予後良好群以外は今も造血幹細胞移植が標準治療とされている。移植関連死の頻度を思えば、できることなら移植を回避し...

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