各種がん

ASCO-GI2013の成果を中心に SOX療法の有効証明で、広がる進行・再発胃がん治療の選択

2013年9月

「進行・再発胃がん治療の選択肢は広がっていきます」と話す山口研成さん 進行・再発胃がんに対するファーストラインの化学療法は、現在はTS-1*+シスプラチン*(SP療法*)が標準治療だが、TS-1+オキサリプラチン併用のSOX療法も同等の有効性があることがわかり、新たな治療法として加わる見通しとなった。今後、進行胃がんの治療は、複数の治療法の中から患者さんが選択する時代に変わっていくことが期待されて...

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赤外線内視鏡によりセンチネルリンパ節を確実に見つけ出す 胃センチネルリンパ節生検が可能にする早期胃がんの縮小手術

2013年9月

「センチネルナビゲーションによる縮小手術で、術後の患者さんのQOLは高く維持できています」と話す高橋直人さん 「できるだけ胃を残したい」――そう願う胃がん患者さんは少なくない。今、その願いは実現しつつある。センチネルリンパ節生検によって、胃をできるだけ最小限に、そして安全に切除できる手術が行われている。 大きすぎる標準手術早期胃がんの標準的な手術法として、がんの部位によって噴門側胃切除、幽門側胃切...

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胃・食道がんの食事 量は無理なく、回数で補って。よく噛みゆっくり食事を楽しむ

2013年9月

「食事量と回数に気をつけ、よく噛んで食事をしましょう」と話す須永将広さん 胃・食道がんの手術後は、食べ物が入るスペースが小さくなり、消化能力も低下している。手術後の体の状況をよく理解し、ダンピング症候群や逆流性食道炎、嚥下障害を起こさないよう、食事の量や回数をに注意し食事をしよう。 胃がん手術後の食事  手術方法で異なる後遺症状■図1 胃の構造胃(図1)の切除範囲が大きいほど、術後の後遺症状もひ...

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食道がんの基礎知識:初期症状がなく、転移もしやすいが…… 高精度の内視鏡で早期発見が可能 手術以外にも根治的治療の選択肢が

2013年9月

北里大学医学部消化器内科学診療講師の堅田親利さん 食べ物を胃に運ぶ食道。食道にできるがんは初期症状がないために発見が遅れがちで、しかも転移しやすい特徴がある。しかし、最近は化学療法の研究などが進み、治療選択肢も広がっている。食道がんの特徴は?■アルコールが分解される仕組み日本人の食道がんの約9割は扁平上皮がんという種類です。欧米では腺がんという、原因も違う種類のがんが半数以上を占めており、扁平上皮...

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さまざまな治療方法を駆使して根治を目指す 食道がん治療、その選択のカギは?

2013年9月

「食道がんの治療は集学的に行い、可能な限り根治を目指します」と話す小島隆嗣さん 食道がんの治療では初発であっても再発であっても、可能な限り根治を追求する。そこには、手術、抗がん薬、放射線とさまざまな方法が用いられるが、根治を目指すためには、これらの治療方法をどのように選択し、組み合わせていけばよいのだろうか。患者さんを悩ませる治療選択食道がんは進行が早く、転移や再発を起こしやすいがんといわれる。手...

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CF療法、DCF療法、化学放射線療法…… 術前化学療法の効果を活用し、食道がんのよりよい治療選択を

2013年9月

「さまざまな治療法について医師に聞いてほしい」と話す井垣さん 術前化学療法は、CF療法がⅡ、Ⅲ期の食道がん治療の標準治療となっている。そのようななか、DCF療法、化学放射線療法など、次なる期待の治療法もある。何が最適な治療法なのか。がんの状態や合併症、術前補助療法の効果によって、患者さんにより適した治療を選ぶ模索が続いている。術前化学療法で根治も見込める■図1 術前化学療法の効果(JCOG9907...

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食道粘膜炎、皮膚炎は軽減できる。気になる症状は病院で相談を 放射線治療の副作用を理解して、つらい時期を乗り切ろう

2013年9月

「不安に思う症状は、何でも相談してください」と話す西村さん 食道がんにおいては、放射線治療の果たす役割は大きいが、粘膜組織である食道は放射線のダメージを受けやすく、副作用は避けられない。がん放射線治療に伴う副作用症状の予防や緩和、セルフケア支援について、日本看護協会認定のがん放射線療法看護認定看護師の西村美穂さんに話を聞いた。食道がん治療で多用される放射線■図1 放射線による副作用が現れる時期(化...

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筋層にできる悪性腫瘍・GIST 遺伝子変異の解明や新薬登場より効果的な治療選択へ

2013年9月

「治療ができた場合のGISTは予後がいい」と話す山田康秀さん GISTとは、消化管間質腫瘍の略称で、胃に多く現れるが、胃がんとは発症メカニズムが違う悪性腫瘍だ。珍しい病気だが、分子標的薬の登場や遺伝子レベルの研究でより効果の高い治療が行われる時代になった。GISTで一番多いのは胃に発症するもの■図1 GISTのできる部位国立がん研究センター資料よりGISTは、15年ほど前に明らかになった腫瘍だ。そ...

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診療ガイドラインの最新版に新たに加えられた骨転移に対する最新治療 骨転移による骨折や疼痛などを抑え、QOLの維持に役立つ治療薬

2013年8月

骨転移は10年、15年たっても発現率は低下しないと話す中村さん 治療法の進歩によって、進行再発乳がんの生存期間は大幅に延長し、慢性疾患としての治療が必要になっている。そこで問題となるのが骨転移である。乳がんは骨に転移しやすく、骨折や疼痛などが生じると、QOLは急速に低下していく。骨転移による骨病変をうまくコントロールする治療が求められている。骨に問題のある世代に乳がんが増加している■図1 年齢別乳...

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乳がん治療新時代へ 進化し続ける治療技術 「世界標準」で治療にあたる

2013年8月

「臨床試験でエビデンスをつくり出すことと、日々の臨床で目の前の患者さんの問題を解決することを両輪でやらなくてはならない」と語る渡辺 亨さん 進化を続ける乳がん治療。分子標的薬の登場からサブタイプ別の個別治療など最近の流れは速い。6月末に開催された日本の乳がん医療者が1年に1回、一堂に会する「日本乳癌学会学術総会」の会長を務めた浜松オンコロジーセンター院長の渡辺亨さんに今後の展望を聞いた。乳癌学会は...

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