各種がん

術後ホルモン療法:サンアントニオ乳がんシンポジウム2012発表 ホルモン薬服用10年に延長で、再発リスクが低下

2013年8月

「再発リスクを考慮した治療が大切」と語る津川浩一郎さん ホルモン受容体陽性の乳がんではホルモン療法が有効だが、術後補助療法の標準治療であるタモキシフェン5年服用を10年間に延長すると、再発と乳がんによる死亡リスクが低下することが指摘されている。7~8割がホルモン受容体陽性■図1 乳がんとホルモン療法乳がんは腫瘍細胞のエストロゲンが深くかかわっているため、ホルモン受容体陽性乳がんの場合は、治療の中心...

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最新放射線治療:ザンクトガレン国際乳がん会議2013で発表 患者さんの負担軽減を考えた、短期放射線治療が有望

2013年8月

「患者さんの負担軽減を考えた放射線治療を目指しています」と語る鹿間直人さん 2年に1回、主に早期乳がんの治療指針が示されるザンクトガレン国際乳がん会議。その第13回会議が開催され、最終日のコンセンサス会議*では放射線治療に対しても、現時点での「評価」が行われた。その内容を盛り込みながら、最新放射線治療について紹介しよう。*コンセンサス会議=ザンクトガレン会議の特徴的な会議。世界各国から参加した約5...

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遺伝子検査:無駄な治療、副作用、費用はカットできる! 乳がん細胞の遺伝子で知る、本当に必要な治療とは?

2013年8月

「遺伝子検査を行うことで、治療を効果的に行い、無駄な副作用を省くことができます」と話す山内英子さん 個別化が進む乳がん治療だが、がん細胞の遺伝子を知ることで、より合理的な治療選択が可能になっている。日本ではまだ普及には遠いが、海外では一般的な乳がんの遺伝子検査。その実際とは――。がん細胞のタイプに合わせた適切な治療とは?■図1 乳がん細胞にはいろいろな種類がある乳がん細胞には、ホルモン受容体の帽子...

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特別インタビュー:米国腫瘍内科医アンドリュー・サイドマン博士に聞く 乳がん治療に突破口は見えた。科学、経済両面での進展に期待

2013年8月

Andrew Seidman 1959年ニューヨーク生まれ。1995年から現在まで世界のトップレベルであるMSKCC(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)で乳がん領域の第一線で活躍する腫瘍内科医。多くの重要な臨床試験を実施しASCOなどで報告している 米国の有名女優が、がん予防のために乳腺を切除して乳房を再建するというニュースが話題を呼んだ。米国での乳がん...

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乳がんの食事 巷の情報に惑わされずバランスの良い食事を

2013年8月

「家族の助けも借りながら、バランスのよい食事を心がけましょう」と話す高嶋浩子さん 副作用の症状のために食事が摂りにくかったり、調理が困難といった悩みを抱える乳がん患者さんは少なくない。また、乳がんと食べ物・栄養の関連について、巷ではさまざまな情報が溢れ、どのように食事をしたらよいのか戸惑う患者さんも多い。乳がん患者さんの食事に対する基本的な考え方とはどのようなものだろうか。副作用を乗り切る食事 ■...

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切除不能または再発乳がんの治療戦略を変える新薬 HER2陽性乳がん治療薬「パージェタ」の可能性

2013年8月

「適応の方にはすぐにでも併用を検討したい新薬です」と話す堀口 淳さん ハーセプチンの登場によって、HER2陽性乳がんの治療効果が大きく前進してから十数年、このタイプの乳がん治療をさらに大きく飛躍させる新薬が登場した。HER2陽性切除不能・再発乳がんの治療薬として2013年6月に承認された新薬「パージェタ」だ。どのような治療薬なのか? その効果は? 期待の新薬の全貌を紹介する。新しい抗HER2薬乳が...

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乳がんコホート研究:曖昧な情報ではなく研究結果に基づく生活習慣を 乳がん再発予防の生活習慣を研究する「希望の虹プロジェクト」が進行中

2013年8月

「日本でも世界最大規模の乳がんコホート研究が始まっています」と話す山本精一郎さん 「明らかでない情報のために生活を制限しすぎないほうがよいと思います」と話す溝田友里さん 再発を気にして、食事をはじめとした生活の制限をしている乳がん患者さんは少なくない。しかし、再発予防の情報にはっきりとしたエビデンスがあるものはほとんどないのが現状だ。患者さんが生活習慣を考えるうえでのポイントとは――。再発を防ぐ生...

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大腸がんの基礎知識:大腸がんはこう進む 大腸がんをしっかり知れば怖くない

2013年6月

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授の杉原健一さん 大腸がんは女性のがん死亡原因の第1位、男性の3位。そして、大腸がんに罹った人はこの30年間で5倍にも増えている。大腸がんはどこに発生しやすいのか、どのような治療法がとられるのか――。Q1 大腸ってどんな臓器?どこにがんができやすい?大腸は消化管の最終の部分で、内臓の一番外枠をつくるように位置しています。大きく結腸と直腸に分けられます。がんは...

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内視鏡治療最前線:体に傷をつくることなく、一括切除できる最新治療法 早期大腸がんの内視鏡治療最先端・日本が開発したESDとは

2013年6月

「内視鏡治療のメリットを多くの人に知ってほしい」と話す大圃 研さん リンパ節などへの転移がなく大腸の粘膜層にとどまるがんならば、ある程度大きくても、手術ではなく内視鏡を使って完全切除でき、再発も招かずに完治させることが可能になってきた。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という治療法で、2012年4月からは保険適応になっている。どのような治療法か、また普及のカギは?転移のないがんを一括切除大腸がんを治...

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術後補助化学療法:病期Ⅱ・Ⅲで重要な術後の補助化学療法。効果や副作用を知って6カ月の治療完遂へ 大腸がん手術後の再発を予防するベストな治療法を選ぼう

2013年6月

「適切な減量・休薬をして6カ月間の治療を完遂することが大切」と話す金澤旭宣さん 大腸がんは手術でがんを取っても、再発する場合も多い。Ⅱ期・Ⅲ期の患者さんでは、術後に化学療法を行って体内に残った微小ながんをたたくことが必要だ。この術後補助化学療法には、いくつかの方法がある。効果と副作用、利便性などを踏まえ、患者さんにとってベストな治療法をきちんと続けるためのポイントを紹介する。手術後の再発を防ぐ術後...

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