実は多いCOPD合併。感染に気をつけ、栄養と運動を
2014年4月
「COPDと肺がんは関連性があり、肺がんのスクリーニングとしても期待しています」と話す関根康男さん慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などが原因で肺に慢性的な炎症が起こり、その結果、気道(気管支)が閉塞し、呼吸機能が低下する病気である。患者数は世界中で約2億1,000万人とも言われ、2005年には300万人以上がCOPDで亡くなっている。世界的な喫煙率の低下に伴って将来的には患者さん数が減少すると考...
2014年4月
「COPDと肺がんは関連性があり、肺がんのスクリーニングとしても期待しています」と話す関根康男さん慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などが原因で肺に慢性的な炎症が起こり、その結果、気道(気管支)が閉塞し、呼吸機能が低下する病気である。患者数は世界中で約2億1,000万人とも言われ、2005年には300万人以上がCOPDで亡くなっている。世界的な喫煙率の低下に伴って将来的には患者さん数が減少すると考...
2014年3月
「乳がんは比較的治りやすいがんです」と梶浦由香さん年間約6万人が罹患すると言われている乳がん。そのうち、いわゆる若年性乳がんの割合は2・7%程度とされる。全体から見れば、罹患者の少ない若年性乳がんではあるが、結婚・出産など女性としてのライフイベントとどう向き合うかなど、QOL(生活の質)を重視した治療の提供が求められる。ここでは、若年者への考察を交えながら、乳がんの基礎をつかんでいく。Q1 乳がん...
2014年3月
「若年性だから予後が悪いということはない」と語る梶浦由香さん治療後の生活や人生への配慮も重要視される若年性乳がん。遺伝子診断や子供に対するケアなど、若年性乳がんならではの取り組みをまとめた。若年性乳がんの割合は 全体の5%前後若年性乳がんは進行が速くて、治療後の経過もよくない―― ということは、少し前までの乳がん治療界では共通認識のように言われていた。しかし、近年はその流れが変わっているという。聖...
2014年3月
「妊娠可能な年齢の患者さんには妊孕性への影響について説明が必要」と話す清水千佳子さん抗がん薬治療を受けると、卵巣は10歳ほど年をとる。そのため、30代で乳がんの治療を受けた人が、治療後に妊娠・出産が難しくなる可能性も高い。自分は将来出産したいのか、また、出産する可能性を残す方法をとるのかどうか、治療に臨む前に一度考えておきたい。若い患者さんにとって妊孕性は重要な問題がんの医療における重要な目標は、...
2014年3月
「セルフケアと覚悟が必要だが、放射線照射後も再建は可能です」と話す岩平佳子さんシリコンなどのインプラント(人工物)による乳房再建に保険が適用されるようになり、再建を望む患者さんにとって朗報となっている。一方で、手術後に再発予防のため放射線治療を行うケースが増えていて、その場合、合併症の危険が増すことを理由に再建を断念することもある。放射線照射すると、果たして本当にインプラントによる再建は難しいのか...
2014年3月
乳がん領域の国際的な学会であるサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)。昨年12月に開かれたSABCS 2013の中から、注目された日本人研究者の発表をリポートするとともに、同学会発行のプレスリリースの中から話題を拾った。レポート1 HER2陽性症例では脳転移後も長期生存率が高い図 乳がんサブタイプ別、脳転移後の生存期間乳がん患者さんの10~15%で起こる「脳転移」は、薬物療法の効果が得られ...
2014年3月
「転移・再発乳がんの治療手段は増えています」と向井博文さん再発・転移をすると、根治が難しい乳がん。それでも、新たな薬剤が登場するなど、治療法は着実に増えている。治療の方針や目的を明確にし、前向きに治療をするためにも、再発・転移乳がんの基本的な点を把握しておきたい。Q1 治療したのに再発・転移するのはなぜ?乳がんは、比較的早期から全身に小さな転移(微小転移)を起こしやすいがんと考えられています。最初...
2014年3月
「転移・再発したら、再度サブタイプを確認」と向井博文さん乳がんの初期治療は、がん細胞の特性を反映したサブタイプを基にされた薬物療法が標準的な治療法となっている。しかし、再発・転移治療の場合、考えなければならない要素が多くある。自分に適した治療法について伺った。受けた治療やがんの性格など3つの要素を考慮がんの再発・転移を知ったとき、患者さんは「治療をきちんと受けたのに」、「何年も経ったのに今頃?」と...
2014年2月
木村 剛さん男性だけに発症する「前立腺がん」。日本だけでなく、世界的にも罹患者数が増えており、欧米ではすでに最も発生頻度の高いがんのひとつになっている。前立腺がんは進行がゆっくりなため、自分に合った治療を選択することが重要だ。前立腺がんの基礎知識について、日本医科大学附属病院の木村剛さんに聞いた。Q1 前立腺がんが増えていると聞きましたが……日本の前立腺がんによる年間死亡数は約1.1万人で、男性が...
2014年2月
小線源療法で合併症を軽減する根治治療を目指す齋藤一隆さん早期の前立腺がんを、手術や放射線で治療するか、治療をせずに経過観察をするか、専門家の間でも意見が分かれるところだ。患者さんにしても、治療による合併症を抱えたくはないが、治療をしないことにも不安がある。そこで新たな選択肢として登場したのが、小線源部分治療法。一定範囲に限局したがんを対象に、前立腺を部分的に治療する方法だ。機能温存を視野に入れ 治...