各種がん

肺がん個別化治療の基礎知識―― 私はどのタイプ? 確立する肺がんの個別化治療

2013年11月

「新たな遺伝子解明と新薬の研究が進んでいます」と話す久保田 馨さん さまざまながん種の中で、肺がん治療は乳がん治療に続き、個別化治療が進んでいる。また、新薬の登場も目覚ましい。自分の肺がんのタイプとそれに対する治療法を知り、前向きに治療に臨もう。肺がんの傾向 日本の肺がん罹患傾向では若い世代で減少してきているものの、団塊世代が、肺がん好発年齢である60歳代後半になってきており、今後も患者数の増加が...

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骨転移、進行非小細胞肺がん1次および2次以降の治療 肺がん診療ガイドライン改訂! 進行肺がん治療などで、薬剤の処方例が追加

2013年11月

「ガイドラインは検査・検診や緩和ケア分野の理解・利用にも役立ててください」と江口研二さん 分子標的薬イレッサの登場以降、遺伝子変異を標的としたいくつかの治療薬が登場し、治療の選択肢が増えている肺がん治療。その影響から、診療指針となるガイドラインの改訂も頻繁になっているという。現時点での改訂ポイントを専門医に聞いた。最新治療とはガイドラインの標準治療がんにおける最新治療というと、マスコミで報道されて...

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肺がん手術のセルフケア 術後のつらさを軽減する方法がある! 手術が決まったらすぐ始めよう 術前の呼吸訓練で合併症を防ぎ、より早い回復を

2013年11月

「術後の経過や呼吸訓練など、事前に必要な情報を伝え、患者さんの不安も軽減したい」と話す山本 綾さん 手術の際は、「患者には何もすることがない」と考える人が多いかもしれません。ところが実際は、患者さん自身が術前から行うセルフケアがとても重要です。特に肺がんの手術を受ける場合には、呼吸訓練や禁煙など、術後合併症の予防をはじめ、術後のつらさを軽減したり、それまでの生活により早く戻れるための対処法がたくさ...

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上皮成長因子受容体遺伝子変異陽性の肺がん治療に期待の効果! 分子標的薬の適応拡大で肺がん治療はさらに一歩前進する

2013年11月

「副作用にうまく対処し、より効果的な治療を選んでほしい」と話す岸 一馬さん個別化医療の流れの中、急速に進歩する肺がんの薬物治療。2013年6月から、分子標的薬の1つで上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬に分類されるタルセバが、上皮成長因子受容体遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの1次治療に使えるようになった。進行再発肺がんの治療選択肢が1つ増えたことになる。その効果は、副作用は、どのように治療法を...

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肝・胆・膵がんの基礎知識 新しい化学療法など治療選択も多い 解剖学的には近接 がんの観点からは類似点と相違点が

2013年10月

国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科医員の森実千種さん 病期(ステージ)について語る際に肝臓、胆道、膵臓を合わせて「肝胆膵領域」として論じられることが多い。いずれも近接する臓器だが、がんに着目すると、関連すること、個別に考えなければならないことなど様々だ。その基本を聞いた。肝臓、胆道、膵臓はどのような関係にあるのですか?■肝臓・胆道・膵臓の位置関係肝臓は、右上腹部にある人体で最も大きな臓器で、成...

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肝がんガイドライン 診断法、手術、分子標的薬も登場――ガイドライン改訂!肝がん治療はどう変わる?

2013年10月

「4年ぶりとなる改訂では治療法に大きな変更が加えられます」と話すガイドライン改訂委員長の國土典宏さん 第2版の『肝癌診療ガイドライン』が出版されて4年。その作成後にも新たなエビデンス(科学的根拠)が数多く登場。それらの成果を反映した第3版が近々刊行される。その内容は、肝がん治療にどんな変化をもたらすのだろうか――。肝がん診療の指針・案内役となるガイドライン■図1 ガイドラインの推奨度とは?グレード...

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肝・胆・膵がんの食事 退院後も栄養指導を利用し、食事で上手に体のサポートを

2013年10月

わからないことがあったら主治医を通じて栄養士に相談してください」と話す高嶋浩子さん 肝・胆(道)・膵がんの治療後の食事では、消化管への侵襲や残存機能の程度、合併症によって食事の内容は異なる。膵がんの治療後は進んで栄養士に相談するようにしよう。肝がんと食事■図1 肝臓・胆道・膵臓の働きとは?肝臓の仕組みと働き肝臓には小腸で吸収された栄養を含む静脈血が門脈を通って大量に流れ込んでいる。また肝臓は人体の...

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膵がんガイドライン 手術可能なケース、進行がんのケースともに、治療薬の選択が大きく変わる 知っておきたい!膵がんの新しい標準治療

2013年10月

「効果と副作用を検討し、納得いく医療を受けてほしい」と話す奥坂拓志さん 膵がんのベストの治療法は何か。臨床試験などのエビデンス(科学的根拠)をもとに、これら標準治療を明記しているのが、『膵癌診療ガイドライン』(日本膵臓学会)だ。定期的に見直されるこのガイドラインは、いま世界中で続々と明らかになっている膵がん薬物治療の新しい臨床試験結果を反映して、大きく変わろうとしている。期待の試験結果とともに紹介...

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膵がん術前補助療法 進行がんの予後を大きく向上させる期待の効果が明らかに がん細胞の完全切除を目指す膵がんの術前化学放射線療法

2013年10月

「膵がん手術は難易度が高いので、症例数の多い病院を選ぶことも大切です」と話す高橋秀典さん 膵がんの手術は体への負担が大きく、術後の再発や転移も多い。そこで、がんそのものだけでなく再発しやすいとされる周辺部位にも放射線を照射し、同時に抗がん薬治療も行う「術前化学放射線療法(術前CRT)」が注目されている。この治療を2002年から行い、300例の実績をもつ大阪府立成人病センター消化器外科の高橋秀典さん...

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膵がん腹膜播種治療 腹腔内に抗がん薬を直接注入。第3相試験へ発展も 諦めない! 膵がん腹膜播種治療に新たな光

2013年10月

「膵がん治療の武器は増えています。諦めないでください」と伊佐山浩通さん これまで、治療のオプションが少ないとされてきた膵がん。とりわけ、腹膜播種を起こしたとき、治療法は更に厳しくなる。東京大学附属病院では、胃がんの腹膜播種に対し、腹腔内に抗がん薬を直接投与することで治療効果を高めている。これを、膵がんの腹膜転移にも応用する試みがなされている。すぐに打つ手がなくなる膵がんの化学療法膵がんで手術ができ...

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