各種がん

乳がんコホート研究:曖昧な情報ではなく研究結果に基づく生活習慣を 乳がん再発予防の生活習慣を研究する「希望の虹プロジェクト」が進行中

2013年8月

「日本でも世界最大規模の乳がんコホート研究が始まっています」と話す山本精一郎さん 「明らかでない情報のために生活を制限しすぎないほうがよいと思います」と話す溝田友里さん 再発を気にして、食事をはじめとした生活の制限をしている乳がん患者さんは少なくない。しかし、再発予防の情報にはっきりとしたエビデンスがあるものはほとんどないのが現状だ。患者さんが生活習慣を考えるうえでのポイントとは――。再発を防ぐ生...

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大腸がんの基礎知識:大腸がんはこう進む 大腸がんをしっかり知れば怖くない

2013年6月

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授の杉原健一さん 大腸がんは女性のがん死亡原因の第1位、男性の3位。そして、大腸がんに罹った人はこの30年間で5倍にも増えている。大腸がんはどこに発生しやすいのか、どのような治療法がとられるのか――。Q1 大腸ってどんな臓器?どこにがんができやすい?大腸は消化管の最終の部分で、内臓の一番外枠をつくるように位置しています。大きく結腸と直腸に分けられます。がんは...

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内視鏡治療最前線:体に傷をつくることなく、一括切除できる最新治療法 早期大腸がんの内視鏡治療最先端・日本が開発したESDとは

2013年6月

「内視鏡治療のメリットを多くの人に知ってほしい」と話す大圃 研さん リンパ節などへの転移がなく大腸の粘膜層にとどまるがんならば、ある程度大きくても、手術ではなく内視鏡を使って完全切除でき、再発も招かずに完治させることが可能になってきた。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という治療法で、2012年4月からは保険適応になっている。どのような治療法か、また普及のカギは?転移のないがんを一括切除大腸がんを治...

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術後補助化学療法:病期Ⅱ・Ⅲで重要な術後の補助化学療法。効果や副作用を知って6カ月の治療完遂へ 大腸がん手術後の再発を予防するベストな治療法を選ぼう

2013年6月

「適切な減量・休薬をして6カ月間の治療を完遂することが大切」と話す金澤旭宣さん 大腸がんは手術でがんを取っても、再発する場合も多い。Ⅱ期・Ⅲ期の患者さんでは、術後に化学療法を行って体内に残った微小ながんをたたくことが必要だ。この術後補助化学療法には、いくつかの方法がある。効果と副作用、利便性などを踏まえ、患者さんにとってベストな治療法をきちんと続けるためのポイントを紹介する。手術後の再発を防ぐ術後...

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外来化学療法:ポイントは自己管理! 治療と副作用への理解が外来化学療法成功へのカギ

2013年6月

「パターンを知ることで、不安感は払拭できます」と朴 成和さん がんの化学療法は、医療の進歩や患者さんの意識変化など、さまざまな要因から外来治療で行われることが多くなっている。大腸がんでも同様だ。ただ、外来化学療法を受けるにあたり、患者さんが注意しなければならない点がある。外来化学療法は患者さんのQOL向上にメリット■表1 外来化学療法のポイント治療の目的・効果治療のスケジュール副作用の特徴急変時の...

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大腸がんの食事 食事は楽しく、時間をかけて

2013年6月

「がん種に合わせた食べ方で食事を楽しみましょう」と話す須永将広さん 毎日の食事は、がん患者さんにとって大きな楽しみの1つだ。過酷な手術を経たあとには、日常に復帰した証しともなる喜びである。食事の作り手が愛情を込めた料理は、患者さんの何よりの励みにもなるはずだ。しかし一方では、手術や化学療法などのがん治療によって、身体に変化が起こっている。そんなとき、何をどのくらい食べて良いのか、食事への不安を抱き...

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進行・再発膵がん:切除不能進行膵がん治療に光明!? 新たな併用療法が登場。進行・再発膵がんの治療効果に期待

2013年5月

「専門施設での受診が大切」という上野誠さん 膵がんは早期発見が難しいうえ、再発・転移もしやすく、手術をしてもほとんどの人が再発する。しかし、最近では、これまでの治療成績を凌駕する新しい治療法が相次いで登場するようになり、期待が膨らんでいる。術後3年以内に約7割が再発膵がんを根治できる治療法は手術だが、実際には手術可能なのは全体の2~3割にすぎない。さらに、膵臓は周囲に血管やリンパ管が張りめぐらされ...

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膵がん術後補助療法:ASCO-GI(米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム)で画期的発表 膵がん術後の補助化学療法試験でTS-1が標準治療薬よりも優越

2013年5月

膵がん治療を研究する県立静岡がんセンター副院長の上坂克彦さん 膵がんは、数多いがん種のなかでも最も予後が悪いもののひとつとされている。そのような状況の中、2013年1月のASCO-GIで日本人医師が画期的な発表をして注目された。手術後の補助化学療法で、TS-1を従来の標準治療薬と比較した臨床試験の結果だ。膵がんの年間罹患数、死亡者数はともに30,000人近く、死亡者数は肺、胃、大腸、肝に次いで5位...

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再発卵巣がん:プラチナ系抗がん薬との併用療法など、さまざまな組み合わせが研究中 再発卵巣がん治療のポイントは「再発までの期間」で選択を

2013年5月

「希望をもって治療にあたっていただきたい」と竹島信宏さん 再発すると、治療が難しいと言われる卵巣がん。それでも、がんの増殖を抑えることで、できるだけ長く元気な時間を過ごせるよう、色々な治療方法が模索されています。腫瘍マーカーCA125の上昇が再発治療のサイン■図1 腹腔内に広がった段階卵巣がんは腹腔内にあって自覚症状が出にくく、見つかった段階で40~50%がⅢ~Ⅳ期に進行しているとされる。そして、...

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再発肝がん:肝臓の障害度に応じた治療を選ぼう 肝がんは再発頻度は高いが、手術などさまざまな選択肢がある

2013年5月

肝切除術と肝移植手術を数多く手がける川崎誠治さん 手術でがんを切除できても、再発率が高いのが肝がん。ただし、再発しても再び手術できるほか、ラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓術、肝動注化学療法、さらには肝移植や分子標的薬による治療などもある。患者さんの状態に合ったより適切な治療選択が可能となっている。5年後の再発率は8割■図1 肝がんの特徴肝がん(肝細胞がん)は再発の割合が高く、切除手術でがんを取り切れて...

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