各種がん

判断が分かれる難しい「がん」だから、治療の意義と選択肢をおさえたい ガイドラインを知って胆道がんの確実な治療を受けよう

2012年10月

「胆道癌診療ガイドライン」の作成委員を務める山本雅一さん「手術できるかどうか」で、治療の見通しが大きく変わる胆道がん。専門家でも治療方法の判断がわかれる難しいがんですが、化学療法やステントを利用した治療など、実にさまざまな試みがなされています。治療のガイドラインを通して、胆道がん治療の基本や新しく期待できる治療など、患者さんに役立つ情報をわかりやすく解説します。胆道がんは胆汁の通り道にできるがん[...

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手術までの道のりをサポートする膵がんの最新化学療法 抗がん剤の併用療法で手術も可能に!進行膵がんの新手のGS療法

2012年10月

「進行していても、手術までもっていける可能性もある」と話す 吉富秀幸さん症状がなく、検査でも見つけにくいため、発見されたときは進行し、手術ができなくなっていることが多い膵がん。しかし、手術ができなくても、薬剤を組み合わせるなど、その治療法は確実に進歩しています。予後の悪いがんの代表[図1 膵臓とは?]膵臓という臓器自体がおなかの中の1番背中側にあり、数多くの動脈が通っている初期症状がなく、検査で発...

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がんが縮小し、手術不能のがんでも手術が可能になることも! ポイントは副作用を極力抑える。膵がんの「術前化学放射線療法」

2012年10月

「再発・転移が多い膵がんのために術前化学放射線療法をはじめました」と話す谷眞至さん診断時にステージが進んでいることが多い膵がんは、再発率が高く遠隔転移も多い。この難題をなんとか解決するべく、術前化学放射線療法という治療が始められた。この治療によってがんが縮小し、切除不能だった患者さんが手術可能となるケースも出てきているという。治療が難しい膵がん[図1 膵がん治療の手順] [図2 膵がんの...

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まずは実績のある医療機関へ。臨床試験への参加も1つの手 過酷な難治性がんとどう闘うか~難治性がん最新レポート

2012年10月

医療が進歩してきたとはいえ、膵がんに代表されるように治療するのが難しいがんがある。それが難治性がんと呼ばれるものだ。難治性がんの今は、そして今後は──。難治性がんを患ったら、患者はどうしていけばいいのだろうか。TS-1後の治療がない「がんが見つかって2年半。手術の後は抗がん剤とサプリメントで命をつないできたけれど、もう後がありません。治療をしようにも保険で使える薬がない。エ...

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手術ができないと診断された患者さんにも根治治療の可能性 術前化学療法により胆道がんの治療成績が向上!?

2012年10月

手術できないと診断されてもあきらめないことが大切ですと話す遠藤格さん胆道がんの治療は手術を行うのが一般的である。しかし、手術できたとしても5年生存率は低く、治療成績はそれほど良くないのが現状である。そのような患者さんを救おうと横浜市立大学付属病院では術前化学療法の研究が行われている。手術だけでは不十分な胆道がん治療[図1 胆道がんの部位別5年生存率]手術だけでは治療成績はあまり良くない ...

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オプション満載。さらに新薬も続々と登場予定 あの手この手でやっつけろ!ホルモン療法が効かなくなった前立腺がん

2012年9月

新薬の登場を期待しつつも、 今使える薬を大事に使っていく ことが大切と話す 中井康友さん ホルモン療法が効かなくなった前立腺がんでも、あきらめないで! 今はさまざまな治療法があるのだから──。 前立腺がんに有効なホルモン療法前立腺はアンドロゲン(男性ホルモン)の影響を受ける臓器で、前立腺のがん細胞もこのアンドロゲンによって増殖する。そこでアンドロゲンの分泌や働きをブロッ...

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「スクリーニング」、「確定診断」、「病期診断」の3ステップで判断する 知っていますか? 前立腺がんの検査・診断

2012年9月

50歳を超えたら1度PSA検査を 受けることをお勧めしますと 中村昌史さん PSA検診によって早期の段階で発見される前立腺がんが増えているが、PSA値の多寡だけで「がん」と診断できるわけではない。 では、どんな検査が必要になってくるのだろうか。 初期には自覚症状がない前立腺は男性の膀胱の真下にあり、尿道を取り巻く栗の実大の器官で、精液の一部となる前立腺液を分泌している。前立腺に発生する前立腺が...

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早めに治療すればQOLだけでなく、予後まで良くなる 前立腺がんの骨転移は「早期発見・早期治療」が肝心

2012年9月

「骨転移を早く見つけ、 早く治療すれば予後も 良くなりそうです」と話す 上村博司さん 前立腺がんは、骨転移を起こしやすい。骨転移が起こると、痛みが出るのをはじめ、骨折や麻痺などまで起こり、QOL(生活の質)が著しく下がる。一体、どうすればいいのだろうか。 前立腺がんにとって骨転移は大きな問題前立腺がんの患者さんには、骨への転移が起きやすいことが知られている。横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病...

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より効果が高く、より副作用の穏やかな新薬インライタの登場に期待集まる 転移性腎がんのセカンドライン治療はどう変わるか

2012年9月

腎がんの集学的治療の 専門家である 植村天受さん 転移性腎がんの治療は、この数年間に分子標的薬が次々に登場したことによって、治療効果が大きく向上してきている。 さらに6月、新薬のインライタが承認された。薬剤選択の幅が広がることもさることながら、治療薬の交替の仕方次第で、延命の効果を何倍にも高めるという。 転移性腎がん治療を変えた分子標的薬 [図1 転移性腎がん患者さんの生存率の向上](スウェ...

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腎臓を温存する部分切除のほうが長生きできる!? 小さな腎がん、「腎全摘」「腎温存」どちらがよいか

2012年9月

「T1a腫瘍では、腎部分切除がすでに標準治療になっている」と話す 亀山周二さん がんの最大径が7㎝以下の腎んの治療法は、以前はがんのある腎臓を1つ丸ごと切除する腎摘除が多かった。 しかし最近は、がんとその周囲だけを切除する腎部分切除(腎臓温存)のほうが、逆に生命予後がよいと考えられるようになってきた。 10年生存率は95% [図1 腎臓の働き]   [図2 1期における腎がんの腫瘍...

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