各種がん

効果的な術後補助療法を行うための遺伝子検査法 遺伝子を調べて合理的な乳がん個別化治療を

2011年7月

患者さんの利益を考える 川端英孝さん 乳がん患者さんにとって、再発リスクを防ぐ術後補助療法は、その副作用を考えれば効果的に行いたい。 そこで、乳がんの増殖や浸潤に関係する遺伝子を調べることで、予後と治療効果を予測しようという遺伝子検査の動向を追ってみた。個別化治療が進む乳がん治療がんの治療では、手術で取り切れない微小な転移をたたく術後補助療法が重要です。乳がんは、浸潤(*)がんの場合、通常は、画...

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キーワードは「QOL」と「世界標準のガイドライン」 「全身疾患」と捉えて治療を行う乳がんの最新基礎知識

2011年7月

乳がんの「チーム医療」を説く 福田護さん 現在の乳がん治療は、昔のように乳房単独ではなく、乳がんを「全身疾患」と考え、手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせた治療が行われています。とくに、がん細胞の遺伝子の内容を分析する技術の進歩などを背景に、患者個々のがんの性格に応じて治療を選択する「個別化治療」が進んでいます。 年々増え続ける乳がん [図2 乳がんの年齢別罹患率の傾向(30-60歳)] ...

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会員6万人を有する患者支援組織「米国乳がん連合」の最新活動レポート 「2020年乳がんの終焉」に向けて米国乳がん患者たちが動き出した

2011年7月

近年患者が主体的に医療情報を学ぶ場や医療者とコミュニケーションを取る機会が増えている。これからの日本の患者活動の在り方を考えるため、20年前より活動を開始し、今や米国の医療政策にトップクラスの影響力を持つ患者組織へと成長を遂げた、米国乳がん連合の活動を取材した。乳がんの終焉を訴え行動する米国乳がん連合米国乳がん連合は、米国を中心に約600を超える乳がん患者支援団体が加盟し、登録会員数およそ6万人を...

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良好な利便性を有し、2.7カ月という時を延長した 手術不能・再発乳がん患者さんに新たな希望!日本発の新薬登場

2011年7月

「QOLを維持しながら 生存期間を延長した新薬に 期待がかかる」と話す 佐伯俊昭さん 再発・転移乳がんに新たな希望の光がさした。日本で開発された抗がん剤が2011年4月に新たに承認されたのだ。 良好な利便性を有するだけでなく、生存期間を延長するという、この新薬の効果に期待がかかる。日本生まれの抗がん剤が日米欧で認可された [図1 日本で開発された新しい抗がん剤「エリブリン」] *クロイソカイメ...

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進行・再発乳がんにも効果が期待でき、副作用が少なくQOLが保てる 患者さんの症状に合わせて使い分けが可能な最新薬物療法

2011年7月

乳がんの最新治療の 研究に邁進する 岩田広治さん 進行・再発乳がん患者さんに対して、ゼローダとさまざまな薬の組み合わせによる治療法が注目を集めている。 患者さんの症状やニーズに合わせて治療法が選択でき、効果があって副作用も少ないということは、患者さんにとって何よりの朗報だ。進行・再発乳がんでも、「長く元気に」が可能に転移するなど病期の進んだ進行乳がんや、手術後に再発した乳がんに対しては、患者さん...

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ハーセプチンの適応拡大で治療法が増え、QOLもさらに向上 待望の「術前化学療法」も認められた分子標的治療

2011年7月

分子標的治療の展望を語る 山本尚人さん 患者さんに朗報! 今年4月、分子標的薬ハーセプチンの適応拡大が承認され、術前化学療法が保険適用となった。タイケルブや多彩な抗がん剤との組み合わせによる治療法も続々と効果が認められ、乳がんの分子標的治療はますます充実しつつある。タイプ別に進められる乳がんの薬物療法最近、乳がんの薬物療法は、進行度よりも、乳がんの性質を中心に考えられるようになった。乳がんの性質は...

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肉腫は患者数が少ない、不十分な診療体制、でも変化の兆しはある 希少がんといかに向き合うか~GISTと闘う医師と患者さんからのメッセージ

2011年6月

日本では数少ない GIST専門医の 西田俊朗さん 肉腫の一種である消化管間質腫瘍(GIST)は、これまでなすすべのないがんの1つだったが、最近の医学の研究進歩により、一定の効果を期待できる治療薬が導入された。GISTについて考えることは、GISTだけでなく、他の希少がんの克服にも役立つはずだ。 GISTと闘う医師と患者さんからのメッセージをお届けしたい。 医師からのメッセージ  「希少がんこそ専門...

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TS-1、シスプラチン、タキソールを軸にさまざまな臨床試験が実施中 スキルス胃がんの最新治療はこれだ!

2011年6月

研究・臨床に積極的な 吉川貴己さん 胃がんの中でも、悪性度の高いスキルス胃がん。腹膜播種があると、外科手術はほとんど不可能という。鍵となってくるのが化学療法。その化学療法はどこまで進んでいるのだろうか。 胃壁全体にがん細胞が広がってしまうタイプ [図1 ボールマン分類] [図2 スキルス胃がんが進展していく過程] スキルス胃がんは、胃がんの中でもとくに発見しにくく、治療が難しいことで知ら...

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消化管閉塞に画期的治療、進行胃がん・膵がん患者さんの生活の質が大幅改善 胃・十二指腸が閉塞してもステント留置で食事が可能になる!

2011年6月

世界で初めて内視鏡で 十二指腸にステントを入れた 前谷 容さん 胃・十二指腸閉塞患者さんに朗報! 20分前後の内視鏡治療で、1~2日後には口から食事をとれるようになるというステント留置療法。つらいおう吐や脱水の症状もなく、開腹手術も必要ないこの治療法は、昨年4月に保険適用となり、患者さんへの周知が期待される。 胃がんや膵がんが進行し、胃・十二指腸閉塞が発生胃がんや膵がんが進行した患者さんに、...

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胃がんの診断と治療が大きく変わる 分子標的薬の登場で、胃がん治療は新たな時代へ

2011年6月

胃がんの化学療法は 確実に進歩していると語る 大津 敦さん これまで手術がメインだった胃がん治療。しかし、ここ数年で胃がん治療においても化学療法の効果が立証され、新たな分子標的薬も登場しています。胃がんの最新化学療法のトピックを紹介します。 手術+TS-1が根治への標準治療胃がんにおける術後補助化学療法の適応は、腫瘍が胃壁の筋層にまで達していて、リンパ節に転移がある場合からです。 現在では、T...

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