各種がん

FOLFOX・FOLFIRIを軸に、さらなる組み合わせに可能性 組み合わせがカギ、再発大腸がんの最新化学療法

2011年6月

患者さんの経済性も考える 加藤健志さん アバスチン上乗せ効果のような、新たな組み合わせを期待したい、進行・再発大腸がんの化学療法。 そこで、抗がん剤と分子標的薬の組み合わせの現状を確認してみる。 新しい抗がん剤の登場で再発大腸がんの治療が可能にかつては不治の病とまで言われた大腸がんの再発だが、2000年以降には新薬の開発が順調に進み、近年になって他のがんでも効果を発揮している分子標的薬の有効性...

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副作用の管理が重要。化学療法は「日常生活を取り戻すためのもの」だから 高齢者の大腸がん化学療法はどのように行われるの?

2011年6月

「副作用は我慢せずに、きちんと 医師に伝えてください」と話す 山﨑健太郎さん これまで多くの臨床試験が行われてきたが、実際に登録された患者さんは75歳以下の元気な方が多く、それ以上の高齢の患者さんに臨床試験から得られたエビデンス(科学的根拠)をそのまま当てはめて良いかどうかは不明である。 この臨床試験の空白部分にいる高齢の患者さんに対して、どのような治療がいいのだろうか。 大腸が...

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KRAS遺伝子検査で分子標的薬の効果・副作用を事前に知る 大腸がんの個別化医療を支える遺伝子検査とは?

2011年6月

遺伝子検査の重要性を訴える吉野孝之さん がん治療はより個別化医療に突入した。それは、大腸がんにおいても例外ではない。分子標的薬アービタックスやベクティビックスの効果、さらにはイリノテカンの副作用を事前に知るために、どのような検査が行われているのだろうか。 期待される抗EGFR抗体薬近年、大腸がんなどにおいて、分子標的薬治療が大きな注目を集めている。分子標的薬はがん細胞だけを攻撃することが期待さ...

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一生薬を飲み続けなくてもいい時代が来るかもしれない!? 完全治癒を目指して慢性骨髄性白血病の最新治療

2011年5月

自治医科大学 内科学講座血液学部門 准教授の 永井正さん 分子標的薬グリベックの登場で治療成績が劇的によくなった慢性骨髄性白血病。 最近では、スプリセル、タシグナといった新しい薬剤が出てきて、完全治癒を目指すことが新たな目標になっています。 グリベックの登場で一変 [慢性骨髄性白血病とは?] 永井 正:白血病・悪性リンパ腫がわかる本(法研)より 血液が作られる骨髄の中で、血液細胞の元になる...

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治療法がなかなかなかった難治性の病気に、延命への希望が生まれた 2種類の薬の登場により骨髄異形成症候群の治療は新時代へ!

2011年5月

自治医科大学医学部 内科学講座 血液学部門講師の 鈴木隆浩さん 難治性の血液がんの一種、骨髄異形成症候群に、昨年から立て続けに2種類の薬が承認され、治療の選択肢の広がりに希望が持てるようになってきた。 血球になる造血幹細胞が突然変異を起こす病気骨髄異形成症候群という病気は、一般にはあまり知られていない。調べようとしても一般向けの解説は少ないし、専門的な解説を読んでみると、染色体の話などが出てき...

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抗腫瘍効果が大きく、副作用が少ないレブラミドにより治療成績が大きく向上 患者さんに朗報!新薬の登場で治療の手だてが増えた多発性骨髄腫治療

2011年5月

亀田総合病院 血液・腫瘍内科部長の 末永孝生さん 新薬の登場で、がんの進行を以前よりずっと長く抑えられるようになってきた多発性骨髄腫。 そこへさらに2010年にレブラミドという新しい薬剤が加わり、多発性骨髄腫の治療は大きく変わった。 免疫を担う血液細胞ががん化する病気 [多発性骨髄腫で起こりやすい臓器障害] 高カルシウム血症 血中カルシウム値> 11㎎/㎗ ...

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多岐にわたる多発性骨髄腫の症状と、その診断法とは 早期発見・正確な診断で患者さん1人ひとりに合った治療を!

2011年5月

日本赤十字社医療センター 血液内科部長の 鈴木憲史さん 年々、患者数に増加傾向がみられる多発性骨髄腫。症状がさまざまで個人差もあるが、最近では、そのメカニズムが解明されつつある。 そこで、適切な治療をするために、どのような症状が現れ、どのように診断するのかを確認していきたい。 骨髄で増え、血液細胞を駆逐血液のなかには、さまざまな血液細胞がある。そのすべての源になっているのが、骨髄でつくられる...

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抗体療法と放射線療法を組み合わせた放射線免疫療法薬の実力 完治しにくい低悪性度タイプに放射線を駆使した治療薬が効果的

2011年5月

東京医科大学病院 血液内科講師の 後藤明彦さん リンパ腫細胞に取りつき、そこで周囲に放射線を照射するという新しい作用を持つ悪性リンパ腫の治療薬がある。 再発・難治性、低悪性度のB細胞性リンパ腫なら、80パーセントに奏効し、完全寛解率は64パーセントだという。 がん化したリンパ球がかたまりを作って増殖白血球の一種であるリンパ球が、リンパ節などでかたまりを作り、増殖するのが悪性リンパ腫だ。ホジキン...

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リツキサンに続き、ゼヴァリン、トレアキシン登場で治療成績が向上 新薬の登場で悪性リンパ腫治療に光明が!

2011年5月

国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科病棟医長の 渡辺隆さん 悪性リンパ腫の治療は、リツキサンの登場で大きく変わったが、さらに放射性同位元素を搭載した抗体・ゼヴァリンや、トレアキシンなど新世代の治療薬が登場。今後も有望な新薬が次々に登場する予定で、さらなる治療効果の上積みが期待されている。 適切な治療の基本は診断  [悪性リンパ腫の診断から治療開始までの過程]   &n...

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薬が効かなくなっても次の薬に切り替えながら長期生存をめざそう 再発卵巣がんに使える抗がん剤の選択肢が次々に増加中!

2011年3月

埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科教授の 藤原恵一さん 女性のがんの中でも早期発見が難しく、進行した状態で見つかることが多い卵巣がん。それだけに化学療法への期待が高いのですが、ここ1、2年の間に新しい抗がん剤がいくつも保険診療で使えるようになって治療法の選択肢が広がっています。 早期発見が難しい卵巣がん 卵巣がんは40歳代ぐらいから増えていき、50歳をすぎるころがピークとなるので...

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