各種がん

新ガイドラインで推奨。国際的にも認められた重要な選択肢 乳がんの術後補助化学療法として新たに注目を集めるTC療法

2010年10月

国立がん研究センター東病院 化学療法科医長の 向井博文さん 新たに2010年6月に改訂された乳がんの薬物療法ガイドラインにおいて、実践すべき術後の補助化学療法としてアンスラサイクリン系薬剤を含まないTC療法が新たに推奨された。 無病生存率と生存率について、従来のアンスラサイクリン系薬剤を含んだ補助化学療法を上回る治療成績が立証されたためだ。 TC療法を推奨した新ガイドライン 新たに改訂され...

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脱毛がほとんど起こらずQOLを高く保てる経口抗がん剤の実力が評価された 乳がん術後薬物療法に新しい選択肢が登場

2010年10月

大阪府立成人病センター 乳腺・内分泌外科主任部長の 稲治英生さん 2010年に改訂された『乳癌診療ガイドライン1薬物療法』(2010年版)には、術後薬物療法の新たな選択肢が加えられている。 旧版では、エビデンス(科学的根拠)が十分ではないとされていた経口抗がん剤「UFT」の実力が、認められたのだ。 日本人の患者さんを対象に、日本で行われた臨床試験のデータが評価され、今回の改訂につながったのだと...

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まだ標準治療薬こそないが、アンスラサイクリン系やタキサン系薬剤などが効果的 トリプルネガティブ乳がん患者よ! 術前化学療法で乗り切ろう

2010年10月

川崎医科大学付属病院 乳腺甲状腺外科准教授の 紅林淳一さん 今まで、打つ手がないとされてきたトリプルネガティブ乳がん。 だがここへきて、トリプルネガティブに有効な薬剤が徐々にだが明らかになってきた。 どうやらトリプルネガティブも個別化治療の方向へ向かって進んでいるようだ。 トリプルネガティブ乳がんとは? [トリプルネガティブ乳がんとは?] 「トリプルネガティブ」とは、エストロゲンとプロゲス...

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頭頸部がん治療後の嚥下障害や構音障害などもリカバーできる がん治療後も、リハビリを受けることで生活の質を高める

2010年9月

静岡がんセンター リハビリテーション科部長の 田沼明さん 脳卒中などの病気では、リハビリテーションが治療の一環として行われているが、がんの治療後にもリハビリが求められることは多い。 とくに、頭頸部がんは治療による機能障害が大きい部位。 先進的にリハビリに取り組んできた静岡がんセンターリハビリテーション科部長の田沼明さんによると、手術を受ける「患者の6~7割にリハビリが必要」という。 ...

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患者さんに朗報! 高難度の膵切除が腹腔鏡で可能になった

2010年9月

東京慈恵会医科大学 外科学講座准教授の 三澤健之さん 技術的に高難度の膵腫瘍切除。 そこに東京慈恵会医科大学外科学講座准教授の三澤健之さんが腹腔鏡で挑み、手術器具の進化と高い技術力の獲得により腹腔鏡下での手術を可能にした。 患者さんの体の傷は小さく、出血量も少なくてすみ、高いQOLの維持とがんの早期発見が可能になっている。 手術の適応は良性、低悪性度の腫瘍 右の4つが鉗子などの手術器具...

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国際標準に沿った新しいステージ分類に、補助化学療法の推奨が2大ポイント 大きく変わった、新「胃癌治療ガイドライン」のここに注目

2010年8月

癌研究会有明病院副院長 ・消化器外科部長の 山口俊晴さん 一般向けの「胃癌治療ガイドライン」が6年ぶりに改訂される。今回の改訂では、国際標準に合わせて従来のステージ(病期)分類が変更されるとともに、進行胃がんに対する術後化学療法の有効性など、エビデンスに基づいた新しい研究内容も盛り込まれる。改訂のポイントを、ガイドライン作成委員でもある癌研究会有明病院副院長の山口俊晴さんに教えてもらった。医師用と...

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TS-1による術後治療が自宅近くの診療所で受けられるようになる 胃がん術後補助化学療法の向上を目指して

2010年8月

市立堺病院外科部長の 今村博司さん 胃がんの手術後には、再発を防止するため、TS-1による1年間の補助化学療法が行われている。治療を途中でやめずに1年間服用を続け、予定の服用量の7割以上を服用できると、治療効果がよくなることがわかっている。高い治療継続率を達成している市立堺病院では、地域の診療所との連携による補助化学療法が始められている。 術後補助化学療法は継続してこそ効果がある 胃がんの手術...

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ピロリ菌を除菌することのメリット・デメリットは? ここまでわかった「胃がんの原因は本当にピロリ菌?」

2010年8月

杏林大学医学部感染症学教授の 神谷 茂さん 胃がんの原因として話題を呼んだヘリコバクター・ピロリ、いわゆるピロリ菌は、本当に胃がんの原因なのだろうか。除菌はしたほうがいいのだろうか。胃がんとピロリ菌をめぐって、現在どこまでわかっているかを調べてみた。 感染したからといって胃がんになるわけではない ピロリ菌の顕微鏡写真 私たちの胃や腸には多くの細菌が生息しており、多くは病原性がなく、消化を助...

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あなたの骨髄、血液細胞は大丈夫ですか? 要注意は高齢、抗がん剤、放射線被曝

2010年8月

長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科教授の 宮崎泰司さん 骨髄異形成症候群(MDS)は、最近になって病態がはっきりしてきた血液がんの1つだ。まだ研究途上で、一般にもほとんど知られていない。そのため、これまでは診断がつかず、原因不明の血球減少として取り扱われていることが多かった。しかし、最近では診断法も治療法も目覚しく発展し、予後の改善が期待されている。 *宮崎泰司さんの「崎」は正しくは「たつさ...

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手遅れにならないためには、受診をためらわないことが大切 これだけは知っておきたい泌尿器がんの基礎知識 膀胱がん編

2010年7月

群馬大学医学部付属病院 泌尿器科教授の 鈴木和浩さん 泌尿器がんで患者数の多いがんは、前立腺がん、膀胱がん、腎がんで、これを泌尿器の3大がんといいます。 腎がんを中心に、泌尿器がんに関する基礎知識や変わりゆく最新の治療を解説します。 腹部の後ろ側に存在する排尿に関係する臓器 まず“泌尿器とはどのような臓器か”というところから始めることにしよう。そもそもは尿の分泌や排泄...

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