各種がん

リスクの大きな造血幹細胞移植をやるべきか、いつやるべきかを判断する 再発リスクを測り、それに応じた治療戦略を立てる ~急性骨髄性白血病の場合~

2010年12月

群馬県済生会前橋病院 白血病治療センター長の 佐倉徹さん 65歳未満の合併症のない急性骨髄性白血病の患者さんでは、約80パーセントに完全寛解が得られても半数以上が再発する。 再発を防ぐために強力な化学療法や造血幹細胞移植が行われるが、その副作用は命に関わることもある。 そこで今、急性骨髄性白血病の再発リスクをさまざまな方法で計測し、それぞれに応じた治療戦略を立てようという試みが進んでいる。 急...

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普通の治療とどう違うの? なぜ必要なの? の基礎から知っておこう 肺がんの個別化治療って、何?

2010年12月

国立がん研究センター 中央病院呼吸器腫瘍科 呼吸器内科外来医長の 久保田馨さん 今、めまぐるしい進歩を遂げている肺がんの治療。 それにはどうやら、肺がんにいろいろなタイプがあるとわかってきたことが、大きなカギとなっているようだ。 そこでよく耳にする言葉、「個別化治療」。それは一体どんな治療なのか。 なぜ個別化治療なのか? がん治療では、がんの進行度によって治療法が変わってきますが、肺がんの場合は...

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手術後の癒着防止材や腸閉塞を防ぐ薬が登場、患者さん自身の食生活の改善も肝心 消化器がん手術後の腸閉塞は、この対策で減らせる

2010年11月

東邦大学医療センター 大森病院消化器センター 外科准教授の 船橋公彦さん 胃がんや大腸がんの外科療法では、開腹手術の後遺症として腸閉塞(イレウス)に悩まされる人が少なくありません。 中には再手術を余儀なくされる人もいて、術後の腸閉塞対策は、患者さんのQOL(生活の質)向上に欠かせないものとなっています。 最近では腸閉塞の予防に役立つ癒着防止材や薬も普及しています。 術後数年してから起こる...

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それぞれの治療法のメリット、デメリットを理解し、自分に合った治療を 食道がんの治療をどう選ぶ? キーワードは「治療の組み合わせ」

2010年11月

国立がん研究センター東病院 臨床開発センター長兼 消化管内科長の 大津敦さん 虎の門病院 消化器外科部長の 宇田川晴司さん   2010年、小澤征爾さんと桑田佳祐さんが相次いで食道がんにかかったことを公表し、世間の注目が集まった。 食道がんは治療が難しく複雑で、ときには患者さん自身が治療法を選択しなければならない場合もある。 食道がん治療の最新動向と治療法を選択するときのポイント...

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副作用を抑えて化学療法の効果を最大限に引き出す 食道がんは術前化学療法で全身の微小転移を制御する

2010年11月

大阪府立成人病センター 消化器外科主任部長の 矢野雅彦さん リンパ節転移が起こりやすい食道がんでは、手術前に化学療法を行う術前化学療法が標準治療となっている。 これにより、全身の微小転移を制御することで、生存率も高くなるという。 新しい多剤併用療法が模索されたり、副作用対策が工夫されたりと、着実に進歩を遂げている術前化学療法の最新情報を追ってみた。 リンパ節転移がある場合の標準的な治療法 食...

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大型新薬の登場で、薬物療法の選択肢が広がっている 完治も期待できるレブラミド。高リスクに有効な新薬も承認間近

2010年10月

埼玉医科大学総合医療センター 血液内科教授の 木崎昌弘さん 血液がんの1つである骨髄異形成症候群(MDS)は、有効な薬がほとんどなく、完治を期待するには造血幹細胞移植しか手立てがなかった。しかし最近、効果の優れた新薬が次々に開発され、薬物療法の治療成績アップに期待が集まっている。 標準治療が確立されていない [骨髄異形成症候群の治療法] 造血幹細胞移植 ●完治が期待できる ●適応は高リスク群...

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早期に見つけるには年1回以上の血液検査を 「貧血」「出血傾向」「抗がん剤経験者」に要注意!

2010年10月

川崎医科大学 検査診断学教授の 通山薫さん 血液がんの1つである骨髄異形成症候群(MDS)は、これまで謎が多く、治療薬もなかったが、近年は新薬が登場し、治療の選択肢が増えつつある。ただし、適切な治療を受けるには、骨髄異形成症候群を早期に、かつ確実に診断することが肝腎だ。 未解明の部分が多いがん 血液のがんの一種である骨髄異形成症候群(MDS)は、まだ未解明の部分が多い。そもそも、独立した疾患概...

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患者の視点に立ち、治療の流れに沿ってさまざまな治療法を集約してまとめた 乳がんの新『薬物療法ガイドライン』は、ここが大きく変わった

2010年10月

昭和大学医学部 乳腺外科教授の 中村清吾さん 2010年6月に刊行された『乳癌診療ガイドライン薬物療法』改訂第3版は、治療法全体を理解するための総論やアルゴリズムが加わり、推奨グレードも4段階から5段階に分かれるなど、より利便性が高められた。 ハーセプチンの術後療法がグレードBからAに格上げされるなど、最近の研究成果も盛り込まれている。 5つに分かれている乳がんのガイドライン 2010年6...

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効果は維持しつつ、負担軽減へ~ASCO 2010報告 次々に明らかになった乳がんの不要な検査と治療

2010年10月

2010年6月4日から8日の5日間、米国イリノイ州シカゴにおいて開かれたASCO 2010年6月4日から8日の5日間、米国イリノイ州シカゴにおいて、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の第46回年次集会が開催された。 これまでスタンダードとされてきた検査や治療でも、行わなくてもいい場合がある――。 臨床現場への影響も大きい試験結果が次々と発表され、乳がんはさらなる個別化治療時代に突入した。 2010...

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臨床研究によって、1センチの早期乳がんが適応とされた 「傷をつけない治療」乳がんのラジオ波焼灼療法、実際の効果は?

2010年10月

国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科副科長の 木下貴之さん 肝がんでは広く普及しているラジオ波焼灼療法。その治療法の乳がんへの応用が行われている。 がんをラジオ波で焼いて殺す。電極を入れるだけでよいため、手術のような大きな傷が残らないことから、患者さんの期待は大きいが、実際の効果はどうなのだろうか。 正確な位置とがんの大きさがラジオ波焼灼の決め手 MRIと超音波が連動した画像...

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